複雑・ファジー小説

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こわくないよ
日時: 2016/07/09 23:59
名前: 黒猫 (ID: VSCOfY9E)

ある日、悪魔が俺に聞いた。
「どうしたいんだ」
と。
だから、俺はこう応えた。
「恐怖を消してしまいたい」
と。
でも、やっぱり悪魔は悪魔だった。
恐怖を消したい、と言ったら、余計こわくした。
強くなりたい、と言ったら、クラスでイジメを受けた。


もうこんな時間を何千年?何兆年?
「どうしたいんだ」
「…悪魔に、なりたい。欲しい。君みたいな、いや、君が…」
だから決める。俺は死ぬ。悪魔になりたい=自分を殺す。
「君が欲しいよ!!!」

人の魂を喰らい、人の心を蝕み、悪魔になった。
「恐怖か…」
(正直、自分が怖い。人の魂を喰らって、何人も殺して、挙句のはて、死体さえも、グチャグチャと中身をかき乱す)

ある日、俺は一人の人間にこう聞いた。
「どうしたいんだ」
と。
人間は、
「恐怖を消してしまいたい。君は怖い?」
「怖い?はっ!お前は俺が怖いか!?」
人間…もう一人の俺は、
「こわくないよ」
と応えた。
「君は、俺だからね」



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