複雑・ファジー小説
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- 運命に抗う者たち
- 日時: 2016/07/30 23:33
- 名前: 玄坏慎日(クロツキシンカ) (ID: DVd8EX6H)
皆様、初めましてこんにちは。
俺の名前は【玄坏慎日】と申します。何時もは【SS投稿掲示板】にH×Hの二次創作を書かせて頂いております。
ではこの小説のご注意を…………。
※この小説にはグロテスク及び、ちょっとしたホラーのような鬱要素が御座います。気分を害する!というお方はブラウザバッグを推薦致します。
※最初の頃はきちんと更新していると思われますが、時間が経つにつれて不定期更新になる可能性が【大】です。
※この小説を読んで誤字脱字が御座いましたら、お教えください。出来るだけ優しくお願い致します。
それでは皆様、これからどうぞよろしくお願い致します。
- プロローグ 〜語り屋【1】〜 ( No.1 )
- 日時: 2016/07/31 01:12
- 名前: 玄坏慎日(クロツキシンカ) (ID: DVd8EX6H)
3メートルはある天井に届く程、背の高い本棚が密集した、暗い、暗い室内には僅かな青白い蝋燭の火がポツポツとあるだけだった。
丸い円形のかなり大きめの机に肘をつき分厚い本を黙々と読んでいた黒いマントをスッポリと顔が見えないほど被った、人間は貴方に気付いた様でニヤリと口角を吊り上げるとワザとらしく
「いやぁ、すみません。読書に熱中していたもので。ささっ、どうぞ今椅子と飲み物をお持ち致しますね。あ、飲み物は紅茶と珈琲どちらがいいでしょうか?」
貴方は黒いマントを被った少々馴れ馴れしい人間から一歩距離を取ると「……珈琲。」と溢した。距離が少し離れていたため伝わったかどうか不安になりチラリと人間を見るともう既にそこに、黒いマントを被った人間はおらず何故か椅子がひとりでにピョコンピョコンと可愛らしく跳ねながらさっき黒いマントを被った人間が座っていた椅子と向かいになるようにして机の前で止まると、貴方が座りやすい様にと少し斜めに向きを変えた。
「どうぞ、お座り下さい」
貴方が驚きバッと椅子から視線を外すとそこには珈琲のセットをキラキラと白く輝くお盆に乗せた。黒いマントを被った人間だった。人間は円形の机に珈琲のセットを置くと「さぁ」と手をひとりでにピョコンピョコンと跳ねてきた椅子に向けた。貴方は恐る恐る椅子へと近付き、ゆっくりと腰を降ろした。腰を降ろし椅子に座ると椅子はまたしてもひとりでに動き、真っ直ぐに人間へと向かいあうようにして自分で向きを変えた。
貴方は何故椅子がひとりでに動くのかを目の前で珈琲を入れている人間に問い掛けようと「あの……」と声を掛けると人間は「あぁ、そうでした」と貴方の言葉を掻き消すように声を上げた。
「な、何ですか」
「珈琲に砂糖とミルクどれくらい入れますか?」
「は、?」
貴方は間抜けにも口から声を漏らすと少し口角を引きつらせながらも
「い、いえ、入れなくて結構です」
「おや?ブラックですか?大人ですね。私なんて未だにどちらも、3本以上は入れますよ」
「そ、それは入れすぎじゃ……」
「え?何でしょうか?上手く聞き取れませんでした」
人間はマントから覗く口角を吊り上げてもう一度貴方に言うように頼んでくるが、どこかひんやりと氷の様な空気を漂わせて言うので貴方は視線を黒いマントを被った人間から外し「いえ、別に」と僅かに空いた口から辛うじて声を発した。人間は「そうですか」と笑うと入れ終わった珈琲を音もなく貴方の目の前まで運んだ。
…………浮かばせて。
貴方は目を丸くしながら珈琲を見詰め続ける貴方に人間は喉の奥で「ふふふ」と笑い声を上げると
「なるほど、やはり貴方はいえ、貴方がたは“我々”の存在を知らないみたいですね」
貴方は人間の言葉に耳を貸すことなく浮かびながら目の前に音もなく運ばれた珈琲をあっけらかんと見ていた。
「こ、これは何かのマジック……ですか……?」
貴方は口を半開きにしたまま珈琲が入った小さな赤い花の模様が施されたカップをまじまじと見詰める。そんな貴方を見ながら人間は口角を吊り上げたまま
「貴方が此処へ来たという事は“この世界”の話を聞きに来たからでしょう?」
人間の言葉にハッとした顔をした貴方は急いでカップから視線を外し人間へと視線を移し、未だにさっき自分の目の前で起こったカップが浮くという光景が信じられないのか、貴方は
「お、教えて下さい!なんなんですかこれは?!それにさっき椅子もひとりでに動いていましたし………。こ、これはただのマジックではありませんよね?!」
何処か興奮した様に、そして恐ろしい物を見てしまったという風にガタンと立ち上がる。勢いよく立ち上がったため、机にも椅子にも振動が伝わっているはずなのに椅子はひとりでに、貴方の側を離れ、珈琲が入ったカップはフヨフヨと浮かび珈琲を一滴も溢していなかった。
「まぁまぁ。落ち着いて下さい。これは“貴方の世界では”まじっく、というものに似ているんでしょうが“この世界”にまじっくなんて存在しませんよ」
「じゃ、じゃあこれは、この現象は一体……?」
その言葉を待っていましたと言わんばかりに人間は口角を吊り上げると
「私の“腕の能力”ですよ」
- Re: 運命に抗う者たち ( No.2 )
- 日時: 2016/07/31 11:23
- 名前: 黒陽 (ID: lPEuaJT1)
こんにちは。題名からして自分の同士かなと思い、やって来ました。
黒陽と申します。
自分が思ったのは登場人物が喋りだす前の描写の文で。も、のどちらもついていない文あったので自分はそこが気になりました。
ライトノベル然り、一般的な小説もそこで文章が切れていなければ、←をつけた方が小説としては一般的なのではないでょうか。
あくまでもこれは自分の意見ですので、「うるせぇ私は私の道を行く!!」というのならそれでも良いのではないでしょうか。
というよりうるせぇ私は私の道を行くと言ってくれたら自分はたぶん笑いますね(笑)
更新楽しみにしております。頑張ってください。
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