複雑・ファジー小説

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きみのカナリアが高らかに「死ね」と唄える日まで
日時: 2016/08/17 17:49
名前: 黒須らいちゅう (ID: soX7LJez)

「あ」。



——なくしたぼくの楽譜はどこにあるのか。



「あ」。



——ネクタイの括り方、詩の括り方、縄の括り方、小説の括り方、帯の括り方、腹の括り方、腰紐の括り方、カギ括弧の括り方、心の緒の括り方、臍の括り方、首の括り方……。そういった楽譜さえ持っていれば、弾けるものだと。きみの瞳に映るぼくは必死に楽譜を探していた。

Re: きみのカナリアが高らかに「死ね」と唄える日まで ( No.2 )
日時: 2016/08/17 17:54
名前: 黒須らいちゅう (ID: soX7LJez)




…………と。
なにしたい?
あっ。
きみ語で言うと、絶望的希望的観測ね。


……。
せめて先に金がもらえればなぁ。
ってネガティブ、ノーハッピーチェーンソーエッヂ。
誰得? 親得。


でも、ここにいるってことは、ある程度。
ねぇ?


同居人。
金だけじゃないだろう? 
キラ。つか追加リン。つかレボリューション。えっTM。ってネットワーク。
……はぁはぁ、ごめんち、盛り杉内。ケバケバ。内ゲバ。


カオスだね(笑)。
じゃあ、治ったら(どうせ、絶望的希望)。


俺ら、ここの住人だぜ? 
ガチリア、真逆世界観180度。


 たとえばね。
きみの言葉で言うとイフイフ。


 なら、泳ぎたいねぇー。
海とかじゃなくていいからさ。
目指せ! 室内金メダリスト!!
って当たり前だな。


……ボーダー、ってところかな?


だよねー。米沢先生的世界観。


じゃあ、もっと可能な範囲で。


……でっかい風呂とかで?


どんだけ泳ぎたいんだよ、聞いてた? 
ボーダー。


あっ、VR。


あぁ、VR。


あれのソフトでさ、こうゾンビとかバッーン……。
ってロメロ模範例。


ピチピチな2次キャラと過ごしたり……?(ピチピチって……)。


そうそう。
……それまで持つかなー。
ミンミン。
7年のモラトリアムじゃったわい……。


どうかねー……。
ボーダー。


次で3度目なんだよね、家に帰るの。
マジアブ。マイブラ。マイブラジャー、ばれたいん。


……えーと?


ん?


どっかーん?


あながち間違いじゃない、な。
比喩。
土管君世界観。鷹の爪。


でも、ボーダー。


だな。


あっ、VR。


おう、とりま。
そんで泳ぐ的なやつねぇかな。かっこ、抽象度高杉内。


どだろ。かっこ、うまるちゃん的字抜き系。
ごめん、これ慣れない(笑)


ピッチピッチな女の子とスイミングスクールデイズ。
最後は愛より、誠氏ね。お腹バッサ、介錯人。ノンノン、一方通行、インデックス。


そこはこだわるのね。女の子。


いや、むしろそこが本命だからな。
本命チョコレートバレンタイン。マイブラッディ。


もちもち。りょ。ってやっぱり慣れない(笑)。


ってか、つまんねーな。
この番組。


だね。
いっそ消す?


だめだろ(笑)。
しかも観てるぞ。
後ろ。
いつになったら、レベルファイブ系うしろ発売すんのー、的な。


あっ、ほんとだ。
川本さん。
あっ。
ってどっか行ったし……(どこ?)。


なぁ……VR。
手に入ったら、ここでヤラナイか?
うほっ。


ぶっふ。
白装束さんにバツマーク作られちゃうよ(笑)。


いいんだよ。
デジタル革命3・0的世界に生きてる俺ら、マジ革命、米騒動リスぺ。


革命と言っても。
よぼよぼランドじゃ意味がないね。
ってか米騒動って(笑)


っんとによぉー、俺らなんでここにいんだよ。
ついてねー適当。


ついてないのは、ストッパー……。
いや、えーと、ブレーキ?


1、2、3……。
ってな具合にギア上げてないと、やりきれない的セカイ系世界観だからな、数装法。


世界世界って大仰だなぁ(笑)。
同感だけど、にしてもでっかい夏休みだねぇ、スローデイズ。移ったかも!


ガチ感染してんじゃねぇか(笑)。
エディ・コクラン。


夏の憂鬱(笑)。
たしか。
あっ。


どしたの? うまるちゃん的天丼。


いや、別に。


どっかの女優じゃねぇんだから(笑)。


はぁあー(眠い……)。


なに欠伸してんだよー。


いや、ちょっと疲れて。


ん、俺も。

Re: きみのカナリアが高らかに「死ね」と唄える日まで ( No.3 )
日時: 2016/08/17 17:56
名前: 黒須らいちゅう (ID: soX7LJez)

……。


……。



こことか家とかなんか違くねーか。って思いました。

だね。

とりま外に。

うん。

パリポ、パーティー会場。

外?(なにを言ってるんだろう?)



よくここまで来れたよな。

だね。

アメリカンニューシネマって知ってるか?

最後だけ注目(笑)。

ほう、じゃあ有名なのは?

ジャック・ニコルソンとか?

キツメの看護師さん的世界観。

それな。って言うんでしょ? 
これ、きみ語。

……3人。

よくやったほうじゃない?

俺ら最低だな……。
Fランク世界観。

うん。

……卒業記念パーティーでもやる?
パリポ。

うん。

……みんな、泣いてたな。

きっと、ぼくらがいなくなっても、あの娘たちはさ。

恨むだろうな。
絶対的絶望的観測。

まぁ、画面の向こうだからいいんだけどね。

だってゲームだしな(笑)。二次元感、空間。

こういうのVRでやりたかったよねー。

それな。

って結局、外行けてないね(でもはじめて楽しかった……)。



誕生日、おめでとう。
おめでとう。
おめでとう。
ありがとう。
ありがとう。
ってエヴァ。


っほら。

えっ、なにこれ?

開けてみろよ。
オープンザプライス。
って値段!?

うん。

あっ、ゴーグル。

VRじゃないけどな。
これ着けて映画観ると、結構な。
値段も結構だけどな。マジ金払えや、10割払えや。

ありがとう。

とりま、観ようぜ。あとで金払えや。

なんか持ってるの?

もちもち。
カッコーの巣の上で。

最後にご注目(笑)。

もちもち。
あとこれ。

なにこれ?

CDルッキングフォアな地図。

え?

え?

え?

まあ、いいから、いいから。

どんなの?

えーと、ナイスナイスナイス、な俺歌生ボイス。

耳栓必須(笑)。
CD? いいよね、でもオイラ探さないよ。

なら、マジ金払えや。

……。

冗談、冗談。
でも、探せよな。
ちな、まだ置いてないけど。


ひっひっひっひっひ。
あの終わり方は何度観ても笑えるね。

だなぁ。
てか、なにその笑い?

……。

……。

よかったよ、色々と……(ほんとに)。

どしたの? うまる……略、天丼。

もちもち、ビターだけどね(笑)。

ギアw



……。

Re: きみのカナリアが高らかに「死ね」と唄える日まで ( No.4 )
日時: 2016/08/17 17:58
名前: 黒須らいちゅう (ID: soX7LJez)

(……そっか最後は海で)。
 



 
(見つけたCD……再生してみるか……)。


……聴こえてるか?

 3。

 2。

 1。

どっかーん。

 って。

打ち上げられなかった、ノー土管君的世界観。
スマソ、世界観言い過ぎた、さすがに壺った、ぷふっ。

……ふぅ、もうすぐ落ちてしまう。
うぐぐぐ、リンゴスター対地底人。これ関係ナッシング。

ほかの火種にはならないまま……ママレード、無理やり繋ぎ感。

つっても、いっしょに花火見たことないしなななw ちな、俺終わり頃発狂。 

なのになんでこの比喩チョイスしたんだろ? シラフ。

遠いなー。稲葉振一郎。

比喩はいつも遠いなー。

母をたずねて三千里、大江千里みたいな。
韻踏み、イミフ系ごめんち。

てか、この語りってノイズそのものだよなぁー適当ツイート。

でも、クリアなのよりもリアル系だと思うんだよ、これガチね。

なにゆえ正当化? 

これって、ほんとうにきみに向かって言っているんだろうか系? 

いつも違う誰かになにか俺は言ってきたような気がする、ような傾向性……。

そんで、その誰かが結局現れることはない、という当たり前の認識を再確認するために、俺は何度も話を繰り返してきたような気がするというか……リバースエッジ。

……やっぱり簡単に結論づけることはできないからなぁ。
保留的ハーレムラノベ。

まぁ、こんな感じに曖昧なポーズをとることで、なんというか俺らの存在の理由や考えやその全体像を理解しているつもりになっているのかもしれない、的な? エラソーに。

……また曖昧。みーまいん。

一つの答えを出せないまま。
まま、ママレード的天丼繋ぎ。

こんな状況の今ですらきみのことよりも、な。

俺はもうすぐ終わってしまう俺ら、的なシチュエーションのなかに俺がいた。ということに酔って流動的に思いついたどうでもいいことを、俺に陶酔の色を塗り重ねているだけではないだろうか、モノローグ道、一直線。

あーだこーだ言ってるけど、言いたいことは、というかやりたいことは、ほんとうはひとつ。ワン。麻枝准。エアー。

きみのポジションってウシ君なの? カエル君なの? ってダブル質問でごめんち。

まあ、そのほんとうの答えというか、完璧にVR的な答えというものは出てこないことははじめから分かってる。イミフ系で、ごめんち。

天使と悪魔なんて二元論じゃないっていうか。いいひと、わるいひとがただの傾向性でしかないように、瞬間瞬間を切り取り、抽象化したのが俺にとってのきみだ。一面的で、重ね重ねごめんち。

でも、とりま、答えたよ。

ね? 

いくらでも捏造できる。

俺がきみの来歴を聞かなかったわけは、そんなことをしても意味がない、結局きみには辿り着けない、アンド、本質的なものすら改変されてしまうということを知っていたからなんだよね。これって意味深系? ま、きみアイキャントスピークだけど前提。

ってか、今話したことですら、でまかせにすぎないのだし、とどのつまり、俺はすかすかだっていうことで、スポンジ。

だけど、俺だけではなく、あれもこれも、うーんと……たとえばきみが好きだった小説だってそうだろ? どんなに内面を掘り下げたものだって厚化粧なだけだっていうことだ。

いや、でもそのルールとか文法の上では確かに、厚化粧系は確実にレベルの高いものだろうし、かっこ投げやり、実際に俺だってきみが読んでたケータイ小説よりもラノベが好きなわけだから、そうなのだろうけれど。これって同じかなぁ?

……あっ、今頭のなかで地獄のミサワの顔が浮かんだ。米沢。

ごめんち、ごめんち。

きみのこととは全然関係ないことなのに浮かんでしまったよ、月刊感、スクエア。

とりま、俺はあやまるけれど、人はなにか行動してるとき、話してるとき、何度となく関係ないことを浮かべてきたことだろう、とか考えたら、やっぱりあやまる必要も、というかそもそもきみはいないんだから、ないよね、あやまる必要は……そんな感じ? シュールリアリスム。

イフイフ、もしも俺がこういうふうに物事を考えていること自体が、俺自身の手によってではなくて、俺よりも上位の存在によって制御されているならば、どれだけ俺は楽だったんだろう。とかね。

でも、そうじゃない。

俺は俺の頭によって、きみを考え、俺を捏造し、俺のなかのきみを、赤瀬川源平感……。インマイヘッド。

けれど、ほんとうは、話し合える存在があってのことなのかもしれない、メンメン。

それは同じ理解のできる人間がいてのことで。

……たとえば死の表現のほとんど存在しない旧マンガ世界の住人の瞳には、葬式というものはどう映るんだろうね? とかね。

それは奇異に映るんじゃないかな。山田一。とかね。

リアルの俺らは死というイメージの掴みにくいもの?
そういうのに対して葬式ってなリアル表現を行うことで、死を現実の域に落としているだろう系? 脱力、朝ぼくらは聖天脱力、ごめんフツーに脱線したわ。マジスマソ。

だから、葬式は現実に適した表現……とか。

換言すれば、って割合難語的、は置いといて。
現実度を上げるための表現みたいな。トトロジーっぽい?

ラノベにとってハーレムとか優柔不断がラノベ度を上げる表現であるように、俺らは葬式や結婚式という、2ちゃん的じゃないほうの祭り。を、現実度を上げる表現として用いているのだと思います。高校生作文的発想。

なら、なぜ大人たちが現実を描けていないと否定するのか? 中学生的挑発疑問形。

カップラーメンを作る作業よりもカンタン、ワンタン。

そりゃラノベが現実というデータをもとに構成された、つまり現実に従属した表現だからだ、んんふ(笑)。てか、これ脱線してねマジレス?

ははは。

こんなどうでもいいことを強がって言ってるけどね、ほんとは怖いからなんだ。実況。あ、くそ、いえない、ちゃんといえない、これある意味失語症的病気的高橋源一郎?

でも、なんでだろ……? ろろろろろろろろ。

怖いというよりも、悲しい気持ちなのは。リリカルなのは。

それはきっと俺がまだこの状況に酔っていたいからだろうがな! 自己完結!

……きっときみのカメラはそのままを映さない、今までもこれからも必ずそこに色をつけるはず。空も飛べるはず。くそ、スピッツ、スピリッツ!!!

でも、それがルールなら俺らはただ、うん、とうなずくだけだ。けだけだ。

ってカメラが趣味な訳じゃないのにね(笑)、きみも俺も。すももももももも。史上最強の空気嫁。

やっぱり比喩は遠いなー。
三千里、大江千里再び。

まあ、イフイフだけど、もしも俺らを誰かがカメラで撮っていて、あっでも、盗撮的な感じじゃなくてね(笑)、俺らの人生に何の意味もなくて、俺らのやりとりに何の意味もなくて、そしてそれをただ切り取っただけの映画があったとするだろ?

で、その切り取り方が適当だとする。適当。

時間も場所もね。モネ、マネ。

でも、それでも人はどこかに意味を見出そうとするんじゃない、かな? かな?

かな? 山田一。
ループ、ニーチェ的超人なれる、かな?

……寒い。いいいいいいい。

これも病気のせいかな? 
……心の、って冗談だけど。笑えんま。

なぁ、俺らはなんて無意味だったんだろうな、アンチロマン。

なんて無意味な人生だったんだろうな、っつーわけで、ルサンチマン、アンチキリスト。

ほんとうにまったく意味とは程遠くて……ててててててて。

それなのにきっと意味を見出そうとして……てててててて。

(いや、きっと意味はあるよ)。

まったく本当に意味はなかったよな……なななななななな。

(きみの生にも意味はあったよ)。

なのに浮き沈みしてきてさ……あっ、さ。

(きみの生は、無意味なんかじゃなかった)。

馬鹿みたいだ、ダダイズム俺……。って実際に馬鹿なんだけど、それを分かってることもまた馬鹿らしくてさーふぃん……。

(そんなことはない)。

この電波が届いてるかどうかも分からないし、一言もきみとは話せなかったしな……。ごめんち、パペットマペッって、ごめんち。ちんこ。ちんこちんこ。

(届いているさ。ぼくは話せなかったけれど、きっとぼくらのやりとりが会話に見える場所もきっとどこかにあるさ……)。

……総計。さようなら。いおん。

(ありがとう、ありがとう)。

(……結局、きみを殺してあげることができなかった)。

(楽譜は揃っていたんだ。はじめからそこにあったんだ)。

(声のないぼくは、ただきみが代弁をしている様、きみがひとりごちている様子を見ているだけだった、ずっと)。

 ……。

(あの頃……たった一言唱えられれば……)。

 聞こえているか? 黒須太一的なレディオ風味。

ごめんな、おかしい、俺でーとあらいぶ。

パペットマペッって。

今まで、なんつーか、いろいろ、と。とってぃ。

その、ありがとう、な。つめ。
ありがとう感謝してる割と超マジで!!でででだいおう。

ほんとうに、さようならいおん……。

(ありがとう、ありがとう!!!)

(ぼく、ぼく、声……声!!!!!!!!!!!!)


「あ」。

Re: きみのカナリアが高らかに「死ね」と唄える日まで ( No.5 )
日時: 2016/08/17 17:58
名前: 黒須らいちゅう (ID: soX7LJez)

「あ」。


「あ」。


「あ」。


「あ」。



「あ」。




「あ」。




「あ」。







「あ」。

「あ」。
「あ」。
「あ」。
「あ」。
「あ」。
「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。


「あ」。



















「あ」。

Re: きみのカナリアが高らかに「死ね」と唄える日まで ( No.6 )
日時: 2016/08/17 17:59
名前: 黒須らいちゅう (ID: soX7LJez)

「あ」。


(カギ括弧で括れる唯一の言葉である、ぼく自身の言葉、それは他の世界と繋がるためのツールの最たるもので、ただそれだけが、カギ括弧の言葉のみが、物理的な意味を持つ、主体の行為そのものになり得るもの、ぼくの人生を、ぼくの物語を紡いでいける、行為の要素……「」の魔力)。


「あ」。


(それなのに、もとより失われたぼくの歩み、はじめての言葉、きみと言葉のヤリトリで、きみとの世界を創ることはできなかった、殺してくれというメッセージを理解しつつも、殺してやることができなかった)。


「あ」。


(たぶんきみは死ね、という言葉だけを待ち望んでいたんだろう。意味不明な言葉たちと共に。声の発せぬぼくに構い続けて。いつしかぼくがきみに死ねと言えるように挑発するために。わざと死ねという言葉で屋上から自分を落とすために)。


「あ」。


(だけれども、ぼくは殺せなかった。ほんとうに言葉を失っていたから。水没した夕方のピアノを引き上げられなかったから。必要なのは楽譜ではなくて、声だったから)。


「あ」。


(結局、きみはきみの手できみを園に、その湖に沈めただけだ)。


「あ」。


(だから、ぼくはぼくの手でぼくのなかのきみを引き上げ、改めて殺すだけだ)。


「あ」。


(優しいきみの瞳に映っていた無声映画のぼくを)。


「あ」。


(易しいきみの瞳に映っていた有声映画のぼくを)。


「あ」。


(無声映画のぼくの瞳に映っていた優しいきみを)。


「あ」。


(有声映画のぼくの瞳に映っていた易しいきみを)。


「あ」。


(どこまでもオナニーだと分かっていても。きみが死体になったその日から、とっくの昔にきみの瞳に映るはずもないぼくは死体同然だということを知っていながらも)。


「あ」。


「あ」。


「あ」。


「あ」。

(ぼくは永遠に『あ』を繰り返し続ける、『死ね』というはじめての一言が言えるまで。この青空が死んでしまうその日まで)。

「あ」

(きみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映る……

「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。

……ぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映る……

「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。「あ」。

……ぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映るぼくの瞳に映るきみの瞳に映る……「あ」


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