複雑・ファジー小説

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飢え、渇く花
日時: 2019/02/21 12:05
名前: 小夜 鳴子 ◆1zvsspphqY (ID: hd6VT0IS)
参照: スレ再利用。

 
 いつだって、私たちは飢えている。水を、栄養を、いのちを。そして、あなたという存在を。求め続けている。そう、いつだって。





騎士 >>12-
王子
奴隷
お姫さま



甲斐 翼…転校生。自殺幇助のテストプレイヤー
寒川 修哉…ただのオタク
鮎川 華…お姫さまになりたい
芹澤 律…ヒーローになりたい





すぺしゃるさんくす

三森電池 様
 

Re: 失われたオレンジ ( No.10 )
日時: 2017/01/08 03:20
名前: ゴマ猫 ◆js8UTVrmmA (ID: rrGGtC6v)

 こんばんは、ゴマ猫です。いつもお世話になっています。こちらで感想を書かせて頂くのは初めですね。この間は感想ありがとうございました。


『失われたオレンジ』更新分まで読ませて頂きました。拙い感想で恐縮ですが、書かせて頂きますね。
 まず始めに思ったのが、りんさんの書かれる文章からはオーラというか、りんさんにしか書けないような独特な世界観で構築されている物語だなと感じました。
 情景描写は凄く丁寧に書かれていて、1つ1つの言葉選びも魅力的で物語に惹き込まれました。陽くんの家庭背景がリアルで、陽くんの性格が少し歪んでいるのはこのせいかなと思ってみたり。どうしようもない今の中で生きている息苦しさみたいなものを勝手に感じていました。
 ひなたさんは、途中まで読んでいた印象が太陽や向日葵みたいな子だなと感じていました。それで、陽くんが月のようなイメージ。このまま2人で居たら、少しずつお互いに良い刺激になって変わっていくのかなと思っていたのですが、読み進めていくと、ひなたさんにもどこか陰があって、そうじゃないなと思い直しました。
 ひなたさん本人の性格もあるんだと思いますが、奇行が目立つ所もあったりしてまだまだ謎が多いですね。これからの展開が楽しみです。


『ガラスの靴』

 完結おめでとうございます。こちらはりんさんの小説で初めて読ませて頂いた作品です。感想もこちらに書いていいと許可も頂いたので、感想は下手ですが書かせて頂きます。

 この作品を読んでいて、文章力が素晴らしいなぁと感じました。途中でつっかえる事もなく、最後まで読み切る事が出来ました。全体的にダークな印象だったのですが、所々でミステリアスな表現も交えながら、続きが気になるようにお話を構成されているのかなぁと読みながら考えていました。
『失われたオレンジ』の方でも書いたのですが、1つ1つの言葉選びがとても上手くて、情景描写も丁寧に書かれているから、シーンの情景がしっかり頭に浮かびます。これって凄い事で、普通に読める事って実は普通じゃないんですよね。
 文章でも絵でも映像でもCMでも、普段何気なく観ているものは実は凄い事で、その裏には誰が見てもちゃんと理解して、面白いと思える作品を作っていると思うんです。
 りんさんの作品もそんな素晴らしい作品だなと読み終わって感じました。
 本当に登場人物達の色々な思いが複雑に絡み合っていて、上手く伝える事が出来ないのですが、アナさんには心の危うさを感じて、チェシャ猫くんには激しい執着を感じて、アルくんには真っ直ぐで純粋な想いを感じて、エルフさんには儚さを感じました。
 それぞれがそれぞれの色持っていて、1人でも欠けてしまったら物語が成り立たないほどキャラが立っていましたね。
 個人的にはハッピーエンドが好きですが、最後のエルフさんと再会するシーンはアルくんが見た幻だったんじゃないかなぁと思って見ていました。輪廻転生の話も出ていたので、どうなんだろうと思いつつ。
 チェシャ猫くんはヤバいですね。わりと序盤の方からぶっ飛んでいるなぁと思っていたのですが、物語が後半になるにつれて勢いが加速して、最後は完全に……。
 でも、彼が最後にアナさんに見せたのは、彼が本来持っているはずの優しさだったのかなと思うと、なんだか憎めない気もします。アプローチの仕方と、その激しい執着心が無ければ、もしかしたらエルフさんとお友達くらいにはなれたかもしれないのに、なんて。
 教室でアナさんが言われていた陰口のシーンは、とてもリアルでしたね。
読んでいてつい感情移入してしまいました。「可哀相な人達ね」とか言って、去っていったらアナさんが大好きになったかもしれません。
彼女も彼女で、アルくんの事が好き過ぎた故にの行動で、1つボタンを掛け違えなければ最後にあそこまではしなかったんだろうなと。
 アルくんは終始真っ直ぐで、周りが敵ばっかりの中、唯一の希望でした。エルフさんの事を大事に想って、危ない時には颯爽と助ける。……いや、格好いいです。もうこれに尽きます。
 エルフさんは数奇な運命の人だなぁという印象でしたね。
 物語の中では再三危険な目に遭い、最後は逆恨みされて刺されてしまうとか、ちゃんと最後は幸せになっている事を願っています。頭の中で豚が、豚の餌が、と罵ってるシーンは少しツボでした(笑)

 纏め下手だし感想もなんだか上手く伝えられているのか不安ですが、とっても読みごたえのある素晴らしい作品でした!
 またりんさんの小説にフラッと出没するかもしれないので、その時は宜しくお願いします。陰ながらですが、これからも更新応援していますね!
 長々と失礼しました! ではでは〜。


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