複雑・ファジー小説
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- 月が綺麗だった年
- 日時: 2016/09/11 13:07
- 名前: 天乃 (ID: N0Ji3jbZ)
- 参照: http://amano.tukikire.co.jp
『今年の月は、満月が1年に最も多い年でしょう』
突然ニュースから告げられた異常気象。
今は4月。確かに満月が多いなとは思ったけどそういう事か。
私は今年無事(?)に高校生活の終焉を迎える学年になった。
一昨年・去年は平和に、ゆったりと過ごしていた。
「今年こそ楽しく過ごせるかな…」
ボソッと呟いた。
「何言ってるの月架〜。最後だもの、楽しく過ごせるわよ!」
お母さんはそう言った。
月架…そう、私は桜野 月架。
変な名前だけど、私が産まれた時、
月が架想世界の様に輝いていたかららしい。
「そう…かな。……もう寝るよ!お休みお母さん。」
「お休み〜」
簡単な挨拶をしてからベッドに埋もれる。
今の所学校生活何もないけど…何かあったらいいな…と思っていた。
***************
翌日_。
身支度を整え学校に行くと、その日はなぜか周りが騒がしかった。
「月架ー!!! ちょっとちょっと!!!!」
「おはよ〜 れの。何か分かる?この騒ぎ」
真っ先に向かって来たのは友達の、湖澄 玲乃。
「うん!今日転校生が来てて私らのクラスに来るって!!!!」
「転校生?男の子なの?」
「そー! すっごいカッコいいの!それで人を探してるらしくって…」
「人…?? 誰を?」
「それが…月架らしいんだけど…見覚えある?」
「さぁ…」
何だかよく分からないけど、私は付いていって見る事にした。
「あっ、来たよ桜野さん」「なんだろー…」コソコソと…私も分かんないよ
「あの〜貴方が私を探してるって聞いて…」
「…!!お…うの…月架…?」
「はい?私ですけど」
「俺っ…あ〜、ちょっと話せるか?…二人で。」
「えっ、はぃ」
「「「えぇぇぇええぇ!!!!!」」」「「「キャーーーーーーーー!!!!!!」」」
悲鳴や歓声の混じった声と突然の会話承諾に驚きつつ、その人に「うん」と頷いた。
「月架?」玲乃が呼ぶ。「待ってて、すぐ戻るよ」と言って彼の行く元へ走った。
***************
「で、話って?そもそも貴方は?」
「あ〜…やっぱり覚えてないか…」
「俺は…さ。」 <<2へ続く>>