複雑・ファジー小説
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- 俺はお前を守れなった。
- 日時: 2016/09/12 15:40
- 名前: マモリタインヤ〜 (ID: rCT1hmto)
2016年 8月1日 午前2時35分
京都 篠山グラウンドホテルで火災が起きた
負傷をおったものは5人重傷2人そして、
死者 1人
私たちは喧嘩のせいで周りに迷惑をかけたために
お詫び旅行に来ていた。東京とは違う風景を感じられて
みんなはしゃいでいた、なのに火事が起きてしまった。
「あっそうだ、私部屋に戻る前に飲み物買ってくるけど
何がいい?」
「オレンジ、ウーロン、コー〇、爽快美茶、ミネラルウォーター、
ファン〇、———」
「わかったじゃね〜」
てくてくてく
「なんか、今回の旅費って全部雪負担でしょ?大丈夫かな。」
「あれ?っお前知らないの?雪の家はゴルフ場経営してる社長さん
だぞっ」
「あーそういえば・・・でも雪は、人を選んで付き合うような子
じゃないからみんなに好かれるのかな?」
「そんなのいうまでもないだろ」
「まぁそうだな(笑)(笑)」
「ふんっふんふふふーん」
「キモイな相変わらず」
「!!っ隼人、あんたねぇ」
「本当のことだろ?どうして本当のことに切れてるの?」
「もーいいー」;^;
「おいっ待てっt『ジリリリリリリリリリリリリリリッ‼』
なに・・これ・・・
私たちが見たのは、廊下の先からとてつもない量の
煙と赤い炎だった。
「おいっ逃げるぞっ雪‼」
「・・・・・・・」
私はあの日を思い出した。本当の両親が死んだ日のことを
私の父は、街の大きな旅館を営んでいた、お客さんは
いつも笑顔で父に「ありがとう」と満足そうな顔をして
帰っていく。素敵だと正直に尊敬していた・・・のに
ある日私が学校から帰ると、家の旅館が燃えていた、
母はおかみとしてお客をみんな非難させて、
父は最上階から逃げ遅れて、二人とも亡くなってしまった
幼い私一人を残して。
原因は不明、死者は父と母のみとなった。
まもなくはおばあちゃんの家に引き取られたが
すぐに私を養子として迎えたいと言ってくれた夫婦がいた、
ゴルフ場を経営する社長に優しいお母さん、そして私が
ほしかった、優しくしてくれるお姉ちゃん。
とても幸せだった。
でもなにか物足りなくて寂しかった、
私は母と父がいい・・・
「ねぇ、私は逃げないよ、隼人は逃げて」
「はぁ?なんで逃げないんだよっ!行くぞっ」グイッ
「離して‼父と母のところへ行くんだから」
「意味わかんねぇよ‼早くしねぇとd「私の本当の家族は
別にいるの」?はっ」
「数年前に神戸の旅館が火災で亡くなって二人の死人が出たって
事件あったでしょ?」
「あったけど」
「その二人が私の本当の両親なの、それで私は今の
海藤家に引き取られたの‼」
「・・・・・・俺お前がいないと」
「・・・・・・・・・・・・わかってるじゃあ」
「お前は、後悔しないか?」
・・・・・・・
クルッ
^-^
「知ってるでしょ?私は後悔なんてしないまっすぐな女の子ってこと」
「まてっ雪っ!雪ーっ!」
そして、赤く燃え上がる炎の中に入っていった雪は
行方不明者に扱われた、でも雪のお父さん
海藤家の力で、葬式はあげた、雪はいないけど、
きっと生きてることを願いたい。
でも、俺はお前を守れなかった。だから他の奴と幸せになってくれ。
- Re: 俺はお前を守れなった。 ( No.1 )
- 日時: 2016/10/29 12:54
- 名前: まもりたいんやー (ID: rCT1hmto)
幸せにと言ったのは俺なのに
何年経っても忘れられない・・・・・この世にお前はいない
知っているはずなのに俺は俺はっ
「隼人どうしたそんな汗かいて」
「えっ❓あっごめん考え事してた何」
「だから今度のプランだけどーーー・・・・」
葬式の後、俺は自分を責めた。いくら雪が行くと言って聞かないとしても
止めなかった自分、そして雪の両親が泣いていても何も言えなかったこと
後悔してはいけない、俺には泣く権利なんてないのだから
「ごめん、俺ちょっと気分が悪いからもう帰るは」
「うんじゃあ大事にな」
「・・・ああ」
たまにこうしてあの日のことが精密に頭に浮かんでくる
雪の泣きながら笑う顔、手の形、声全てが浮かぶ
その度胸が苦しくなる。
『後悔なんてしないまっすぐな女の子』
本当に本当に・・・・あいつは
「隼人っ」
「あれ❓沙奈かどうしたこんなところで」
「あんたが見えたから追いかけてきたのよ」
「あっそう」
「あんた顔色悪いけど・・・それで早帰りね」
「お前はいいよな結婚してバリバリ主婦やってんだから」
「そうよ‼後7ヶ月後にはママにもなっちゃうんだから」
「だな頑張れよっママ」
「ふふ笑った笑った」
「は❓」
「あんたはいつも気持ちが顔に出るからさ」
「まじ////恥ずい」
「とにかく・・・・自分ばかり責めちゃダメよ、あんたが幸せの方が雪は幸せだから」
「わかってるけどな・・・」
「あんたもしかして好きな人いるでしょ」
「なっ」
「でも雪のことがあって気持ちが伝えられない」
「・・・・はぁ流石だな、大学時代【感使いの沙奈】と呼ばれただけはある」
「それは褒めてんの」
「褒めてるよ・・・おかげで少し元気が出たよ」
「・・・頑張れ青年‼」
「おまっ」
「じゃな」
「待てって・・・・行っちまったし」
「俺が幸せにしたいのは雪だけだ」
ごめんな雪 幸せにしてやれなくて
「いいよ雪幸せになれたから」
「・・・・・聞こえるわけ・・ないか」
時は進む 時間をかけて そして見えないところで同調して進む
心
これからも俺は幸せで満ちて行く
でも
俺はお前を守れなかった。
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