複雑・ファジー小説
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- 馬鹿にリズムを取らせたら
- 日時: 2017/01/21 17:37
- 名前: ナカヒロユキ ◆ZPN.oSAN/A (ID: kwnhES1m)
※注意
基本、変な人達しか出て来ません。
いきなり話を中断させるかもしれないです。
荒しや暴言、中傷目的の人は他の所へ行って下さい。
『登場人物』
● 守郷 夕麻(カミザト ユウマ)
高校3年の少年。
ある事を除けば、至って平凡な男子高校生。
身体的特徴は、細身である事、平均的な身長である事位で、特筆するに値しない。
● 夏月 瑳夜 (カヅキ サヨ)
高校2年の少女。深陽に瓜二つの顔である。
本当は年齢でいえば3年だが、事故に遭い、入院による長期欠席の為、単位修得出来ずに2年をもう一度繰り返している。その為、夕麻を含む今の3年の事は知らない。
●有朱 深陽(アリアケ ミハル)
故人。享年14歳。
亡くなった少女。瑳夜にそっくりな顔立ちをしていたという。
夕麻の同級生兼幼馴染みであり、頭の回る人物。夕麻に後悔の念を抱かせている相手でもある。
『目次』
《第1楽章》
01. Tragic Overture >>01
02. accelerando >>02
03. brumeux >>03
04. einmal >>04
- Re: 馬鹿にリズムを取らせたら ( No.1 )
- 日時: 2016/09/16 23:05
- 名前: ナカヒロユキ ◆ZPN.oSAN/A (ID: QrFqqwfB)
01. Tragic Overture
太陽の光が僕の体を貫通して行く様な感覚に陥る、穏やかな昼時。僕の真正面に対峙している黒板の隣に掛けられているカレンダーは、4月と書いてある。
1学期最初の授業というものは、前学年の復習か、前年まで教鞭を取っていた教師が去っていれば、自己紹介で大体潰れる。実に無意義だ。
今の時間も例外では無く、まだ若い男性教師が1年の授業のカリキュラムについて語っている。せめて窓際の席に座っていたならば窓の外を覗くなり、どこかのラノベにありそうな態度を実行かつ暇潰しにもなったかもしれないのだが、何せ僕の名前は守郷 夕麻。苗字が『カ』行である。出席番号順で座らされている席順では、カ行はどうしても真ん中の席となる。
教師の話を聞いている素振りを装いながら、カレンダーをぼーっと見る。今の僕には人よりもあの紙切れの方が価値がある、と思えてしまう程、退屈だった。
ああそうだ、退屈ついでに、僕の悩みを脳内で展開しようか。少なくとも、無駄に熱く語っている授業についての話より、僕の少し変わった独り語りの方が、脳を刺激させる自信があるし。
さてと、目の前に食料があったとする。もし君が空腹だとしたら、その食料をどうするか。
そう、選択の余地すら無く喰らうだろう。
ここまではいつも皆理解してくれるのだが、僕の様な『食料』の定義が広い者に対しては世間サマは少々厳しいようで。
どうやら僕は、食欲をそそるストライクゾーンが普通の人間とは少し違うらしい。
それもそのはず、だって僕が好むのは、
人間の肉、なのだから。
勿論、人の肉しか食べられないなんていうゾンビ的な事でも、呪われた体とか厨二的なイタい設定という訳でもなく、僕だって普通の食事は普通に食べる。
それで腹は満たされるかもしれないけど、僕の心は充たされなかった。体は重いのに、宙を飛んでいる様な感覚。奇妙だ、と幼少期ながらに感じたのを今でも覚えている。
だから幼い僕は、自分の欲求に素直に応じてみる事にしたのだ。
初めて人を食った時の記憶は、正直よく覚えていない。今でも鮮明に記憶に残っているのは、血塗れの僕の口と両手、あとは肉が微かにまだこびりついている細く、白い骨。
今の僕なら、こんな勿体無い食べ方はしないのになぁ、なんて事を思い、昔の僕に説教したくなる。食物への感謝を表す方法は、残さず腹に収める事だと僕は勝手に思っているから。
それからというものの、僕には食人衝動にブレーキをかける事もしなくなった。人間の肉の旨さを舌が覚えてしまって、中毒に近い状態、と言った方が正しいのかもしれない。
だけど、そんな僕にも、食う事の出来なかった者がいる。幼い頃からの友人で、もう二度と逢う事が不可能な人。
その人の名は、有朱 深陽。
あまりにも不可解な死に方だったので、事件発生当時は警察が必死に探したりしていたが、思う様に解決の兆しが見えず、現在捜査は打ち切られてしまっている案件だが、僕は断定出来る。
彼女は、誰かに殺された、いや、食われたのだと。
- Re: 馬鹿にリズムを取らせたら ( No.2 )
- 日時: 2016/09/28 16:00
- 名前: ナカヒロユキ ◆ZPN.oSAN/A (ID: QrFqqwfB)
02. accelerando
有朱 深陽の突然の死は、僕に二重、いや三重の衝撃とショックを与えた。
当時まだ14歳だった僕からしてみれば、知り合いの、ましてや同じ年齢の幼馴染みの死ぬ瞬間すら想像していなかったのだから。
それだけでも僕には充分すぎる程の出来事だったのだが、それを上回る程度には、深陽の死体の状態は最悪だった。
森の中で転がっていたそれは、両手両足は全て何かに噛み千切られた様な跡を残していて、それらは依然一本も見つかっていない。裂かれた腹からはミキサーで掻き回された如く、ぐちゃぐちゃの、しかし数少ない内臓が飛び出ていたし、首から上も忽然と姿を消していた状態だった。
この不可解な事件は、表向きは『野生動物が歩行中の少女を襲った事故』とされ、過度に注目もされず、騒ぎ立てる事も無くなった。警察も既にこの事件の捜査は諦めているも同然で、結局は都合の良い様に収めてしまっている。
だが、僕の知っている有朱 深陽は、聡明な人だ。無論、夜に森に入るという行為がどれだけ危険な事かも判別出来ていた。そして何より、人並み外れた洞察力と知識を持っていた彼女の事だ、僕達が予想出来ない事まで、きっちりと予測し、危険を回避するに違いない。
とまぁ、断言する証拠が無いのが残念だけど、実際、遺っているのは無惨な死体のみ。僕だって主観を除けば、世論と同じ結論に至ってしまうだろう。
それでも僕が未だにこの事件の事を引き摺っているのは、恐らく、少なからず有朱 深陽という人物に惹かれていたから。この感情をあの時に自覚していれば、深陽を護れたかもしれなかった希望だったが、今となっては遅すぎる、腐敗しかけた願いと変化しつつある。
この願いを抱いたままの僕の身の未来は、多分、朽ちる。肉体的にではなく、精神的な死が、刻一刻と歩み寄る様に、願いが完全に落魄して、蝿が飛ぶ様な代物になる頃には、必ず。その時が来るのは、数年後かもしれないし、一週間後、或いは今日かもしれない。
だから僕は、その時、未練なんて遺さない為に、喰いたい人を喰って、後悔無く日々を過ごす。
そんな後悔の無い一日の半数を終えた合図のチャイムが、どこからか耳に入ってきた。
教室を後にすると、何やら外が騒がしい。肺活量豊かな運動部員達が奇声を発している様に聞こえたが、まさかあんな大人数の学生が薬物でラリってる訳じゃあるまい。
ふと目をやると、普段は校舎に残っていない、ジャージを着た陸上部、ラケットを持ったテニス部員、ボールを抱えたバスケ部員が紙束を持った状態でちらほら見受けられた。よくよく見ると紙束は部員募集のチラシで、あー、そうかー、もうそんな時期かー、等と帰宅部の僕は、無縁の青春への切符を配っている部員を尻目に呑気に歩く。
廊下の掲示板にも、文化部の部員募集の紙が乱雑に貼られている。まぁ、僕はもう3年だし、部活などは始める気力も余裕も無い。いや、ただ単にやる気が無いのかもしれない。仮に1年に戻ったとしても、部活勧誘などガンスルーだろう。
昔流行ったカードゲームのキラカードの如く輝く青春のチラシ(少なくとも僕には眩しすぎる様に見えた)に見送られながら、僕はやっと下駄箱について、靴を履く。部活無所属の生徒は少数の為、ここは大分静かで、奇声……じゃなかった、勧誘の声も聞こえない。
聞こえるのは、校門まで続く、桜並木が風に揺れる、掠れた様な音。高三の男子がこんな事を言うのもどうかと思うが、玄関から続く、墜ちた花弁が絨毯みたいで、とても鮮やかなもので、割りとこの景色は好きだ。
すると、鋭利な風が僕の図上を翔る。僕でさえ反射的に眼を閉じてしまったのだから、桜の花弁はひとたまりも無いだろう。
そう思って、僅かな落胆を胸に瞼を抉じ開けると、そこには、僕の想像していた無惨な風景は無かった。
風によって撃墜された、数多の花弁。それを纏う様に佇んだ、一人の女子。
それだけで充分絵になる光景だったのだが、僕の思考は停止した。というのも、その女子の顔は。
「深陽……?」
そう、有朱 深陽、そのものだったのだから。
- Re: 馬鹿にリズムを取らせたら ( No.3 )
- 日時: 2016/12/10 13:44
- 名前: ナカヒロユキ ◆ZPN.oSAN/A (ID: ezAGn.q4)
03. brumeux
僕の呟きが聞こえたのか聞こえなかったのかは分からない。だが、有朱 深陽の顔を持った、目の前の人物の眼は、僕をハッキリと捉えている。
視線がかち合い、互いに一瞬ではあるけれど、微かに眼を見開く。僕は驚きと懐かしさ故に、女生徒は興味故に。
「ねぇ」
爛々と紫の眼を輝かせながら、その少女は何の躊躇も無く、僕に言葉を投げ掛ける。
僕が瞳だけで応答すると、少女はすっ、と滑らかな動きで僕の前に立ち、………何故か、片手を掌を空に向けて、突き出した。何だ、この奇妙な動作は。
「お腹空いたから、貴方、お金か食べ物くれない?」
……前言撤回だ。こいつは、言葉を投げ掛けるどころか、言葉を弾丸の如くストレートにぶん投げてきた。
そんなこんなで。
学校近くの公園のベンチでパンやらスナック菓子やらを頬張っている少女を、隣から呆れ半分に見やる。因みに、全て僕の奢りである。お陰で、生徒から重宝されている学校近辺のパン屋のバイトのお兄さんからは憐れみの目で見られたし、これでは足りないと言った彼女が向かったコンビニでは棚の菓子を買い占めた為、レジのおばちゃんから奇異の目で見られた。
十種類以上は確実にあったパンは、先程最後の一口が少女の胃の中に吸い込まれていき、その手で残り少ないスナック菓子の封に手をかける。
「でも貴方も物好きだねー、見ず知らずの人に食べ物を奢ってくれるなんて。相当なお人好し?それとも女に貢いじゃうタイプの人とか?」
口に菓子を放り込みながら軽口を叩く彼女。見れば見るほど、有朱 深陽が成長した姿に見えてくる。中身は別として。
「少なくともパンを十数種類、菓子を棚買いさせる様な人を僕は女性と認めたかないよ。
というか、今更だけど、僕は君の名前を知らないんだけど」
僕の隣の大食い少女は、セーラー服のリボンの色からして、2年という事がわかったが、名前を知らないのは些か不便だ。
「夏月 瑳夜。君は?」
少女……もとい、夏月 瑳夜は、惜しげもなく名前を明かし、僕にも名を名乗る様に振る。勿論、僕も名前を名乗る位どうという事は無い。だけれども。
「守郷 夕麻。一応奢ってあげたセンパイなんですケドね、僕は。敬意を払うとか無いんですかね」
僕は体育会系の人間では無い。即ち、上下関係もあまり気にしないタイプである。『普通』なら。
だが、今回はどうだ。奢ってあげた挙げ句、タメ語とか、僕のプライドが真っ二つ、いやいや、粉々になってそこら辺の砂利に混ざってしまう。
すると、夏月は空になった菓子の袋を逆さにしながら言った。
「えー、だって年齢的には同じ歳だもん。言ってなかったっけ?私、2回目の高2だよ、ホントなら君と同じ3年だったんだけどさ」
え、と僕が驚愕の言葉を発するよりも先に、夏月は言葉を続けた。
「私、去年になって此処に引っ越して来て、始業式の日に事故に遭ったんだよねー。
それで、半年位かな?意識が無かったらしくてさ、目覚めたら秋よ、秋。
目覚めたら目覚めたでリハビリやら検査やら色々あって、結局学校に行けなかったって話。
あ、私の頭が残念な訳じゃ無いんだからね!?」
コイツの頭脳が残念かどうかは置いておくとして、あまりにも軽い調子で言われたが、事情は相当重いのではないだろうか。
だが生憎、僕は夏月に同情したりはしないし、彼女もそれを望んだりはしないだろう。所詮、過去の事なのだ。
そういう意味でも、僕は夏月とはソリが合わないだろうとも思う。未だ過去の事件に縋っている僕と、終わった事と割りきる夏月。
短時間でこれ程解析するという事は、夏月が分かりやすいのかそれとも僕がただ単に死ぬほど暇なのか。うん、きっと後者だ。
夏月が最後の一口を飲み込むと、ようやく満足した様に立ち上がる。コイツの食いっぷりを見ていたら、僕も腹が空いてきそうだ、と思っていると、夏月はベンチに座った僕の前に仁王立ちをする。
すると、おもむろに右手を差し出す。……あらやだなにこれデジャヴ?まさかこの期に及んでまた何か巻き上げる気ですかコイツは。
「食べてばかりだから喉渇いてきちゃった。2リットルの水買ってくるから、お金」
そのまさかでした。
このド畜生がーー!!と叫ばなかった僕は誉められても良いと思う。
- Re: 馬鹿にリズムを取らせたら ( No.4 )
- 日時: 2017/01/21 17:36
- 名前: ナカヒロユキ ◆ZPN.oSAN/A (ID: kwnhES1m)
04. einmal
夢を見た。
人間の四肢を喰いちぎり、溢れた血液が唇から滴り落ちる。肉の感触、血の香りは脳に直接語りかけてくる様にリアルなのに、自分以外の悲鳴は聴こえない。
首から肺の皮を掴み、緩慢ながら乱雑に剥ぐと、そこには不規則に蠢き続ける、赤い心臓。
自らの喉が音を鳴らす。閑寂な世界に、血肉を貪る喧騒な旋律が響く。それを嗤う訳でも、嘲る訳でも、憐憫を抱く訳でもなく、ただそれを奏で続けた。
未だ足掻き続ける心臓を引き剥がそうと手を伸ばす。伸ばしたのだが。
見てしまった。喰らい続けた血肉の持ち主、その顔を。
伸ばした手を止める。だって、その顔は。
***
そこで僕は夢から醒めた。
何て事の無い、僕にとっては悪夢とも呼べない、些細なものだ。
一応訂正しておくが、僕が人間を生きたまま食べたのは、最初だけだ。夢の中の様な食べ方はもうしていない。
夢は記憶整理、とはよく言ったものだ。大方、一番明瞭な記憶と、最新の記憶が組合わさって映し出したのだろう。……幼少期で一番鮮明な記憶が、食人の記憶というのもどうかと思うけど。
あれ、記憶の整理というより混濁してないか?事態を余計ややこしくしている感じが半端無いぞ、僕の脳。
そんな脳内会話をして、僕はのそりと起き上がり、身支度を始める。
今日は、夏月に金銭を返して貰うという大事な任務があるのだ。
……そう意気込んで、何が何でも夏月を見つけ出して要求を叩きつけるつもりでいたのだが。
『あ、昨日ぶり。元気に生きてた?』
背後から聞こえた、聞き覚えのある声。一日会話しただけで分かる、独特な言葉のチョイス。明るいんだか軽いんだか馬鹿にしてるんだか判別しづらいテンション。
間違いない、背後のコイツは昨日僕からぼったくっていった夏月そのものだ!
『勝手に殺すなよ、朝から縁起でもない事言わないでくれ』
僕が振り向くよりも先に、背後の人物は軽い足取りで正面に回りこんできた。やはりその人物は夏月で、やけに軽そうなスクールバッグを片手に携えている。コイツ、新学期始まったばかりなのに置き勉してやがる。
『縁起とか気にする方なんだ、何か意外。
知らない人に食べ物奢ってくれたりお金貸してくれるから、てっきり自分のルールに従う、ゴーイングマイウェイな人かと』
我が道を往く人でも、そこまで都合良くありません、なので昨日のお金を返してくれ。
『ええー、あれお金かかるの……?慈善活動じゃないの……?』
当たり前だ。
そう表情で訴えると、夏月は何やらほぼ空っぽのスクールバッグを探ると、僕の掌にそれを押し込んだ。
『さっきのは冗談。借りはちゃんと返すよ。
でも、今日財布忘れて手持ちが無いんだ、だからこれ』
反射的にそれを受け取ってしまった僕は、手を広げる。広げた手の中には包装紙に包まれた一つの飴玉。
いやそもそも、だからって何だ、何も理由になってないじゃないか、と思いながら、べりべりと包装紙を破き、飴を放りこんだ。
『……何だこの味』
『アンズ味かザクロ味かイチジク味のどれか』
『……うわぁ』
普通の飴には入っていないであろう、しかし名前を知らないというほどマイナーではない味を食して出た感想はこれだ。何回か舌の上で転がしてみるけど、……うん、やっぱり分からん。
アンズと言われればアンズの様な味がするし、ザクロと言われればザクロっぽい味がするし、イチジクと言われればイチジクだなぁという味だ。不味くは無い。
口内で飴を転がしながら渋い表情をしている僕に夏月は背中まである髪を揺らして背を向けた。彼女も飴を口の中に放り、アンズ味だ、と呟きながら、教室へ向かって行こうとする。
その背中を別に追う必要もなかったので、ぼんやりと見送っていたら、何か思い出した様に夏月は足を止めた。
『そうそう、縁起でも無い話っていえばさ』
縁起の悪い話をするにはあまりにも楽しそうに、けれど嘲笑する訳でもなく、まるで鼻唄を紡ぐついでの様に語る。
『生徒の一人が行方不明になってるらしいよ』
そこでくるりと夏月は振り向き、視線を僕の瞳と合わせる。
爛々と輝くその眼は、やはり苦手だ。
案の定、教師からは生徒が行方不明になっているので、帰宅時は気をつける様に、と連絡が入った。夏月の言っていた事は本当だったようだ。
速やかに帰れと学校に言われたが、残念ながら僕は寄らなければならない場所がある。大体、気をつけるって何を気を付ければ良いんだ。
学校から歩いて15分。僕の用事はそこにある。
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