複雑・ファジー小説
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- その少女、I
- 日時: 2016/09/17 17:07
- 名前: もぐもぐ (ID: dpsqOK1R)
初めまして、もぐもぐです。
今回は「人とサイボーグとロボットが混じり合う未来の世界」をテーマに書いていこうと思います。
二章目からはオリキャラを募集しようと思います。
主人公 I(アイ) >>1
パートナー枠 ブレラ>>2
【内容】
神は人を創り、人は機械を創り出した。
彼らは何百年の時を遣い、サイボーグ、ロボット、インプラントを生み出した。
ある日、創られた世界が何者かの手により壊されてしまう。I達は戦う。この世界に何があるのかは知らずに。
【用語】
サイボーグ:機械と生命体が合体した改造人間。人間ではできない様々な事が可能である。
ロボット:感情はなく、持ち主によって動かされる100%機械。増量可能。
インプラント:人間の脳を刺激して、対象の人物を操る事ができる。例外はあるが、主に歯や脳みそ、アクセサリーに埋め込まれている事が多い。困難ではあるが、取り外し可能。
能力:バクにより発生した特殊能力。稀に発生しない個体もあるが、その代わり精密動作、パワー、スピード、射程距離などの1つがとても優れている
- Iの管理書 ( No.1 )
- 日時: 2016/09/17 16:45
- 名前: もぐもぐ (ID: dpsqOK1R)
名前:I(アイ)
性別:女
分類:サイボーグ
年齢:設定では16歳
容姿:白のメッシュが入った銀色の髪をポニーテール。一般女性の肉体。体の一部が武器になったり、付け替え可能。
服装:黒の戦闘スーツ。服にも様々な武器が仕込んである。
性別:冷静な性格。情深いところもある。
特技:改造。
能力:未だ不明。
その他:サイボーグになった為記憶をなくし、マスターのレイのところに住んでいる。
- ブレラの管理書 ( No.2 )
- 日時: 2016/09/17 17:04
- 名前: もぐもぐ (ID: dpsqOK1R)
名前: ブレラ
性別:男
分類:サイボーグ
年齢:精神年齢は16ぐらい。実年齢は秘密らしい
容姿:12歳
服装:普通の長袖、ジーパン。その下に戦闘スーツ
性格:見た目の割に生意気。常に勝気であるがちょろい。
能力:電気関連のモノを全て操る事ができる
その他:Iと同じくマスターのレイに改造された。
- Re: その少女、I【prologue1】 ( No.3 )
- 日時: 2016/09/17 21:20
- 名前: もぐもぐ (ID: dpsqOK1R)
殺すと決めた。手からこぼれ落ちた温もりを離したくはなかった。だから殺す。
でもこんな感情忘れてしまった。きっと、記憶も忘れるんだろう。
だったらせめて、美しい記憶の中で眠りたい。楽しくて、綺麗な夢を見させて。
1体のサイボーグが目を覚ました。体についた何本ものコードを一本づつ丁寧に外し、ベットから降りる。正確にはサイボーグ寝ない。情報整理や充電、予備充電をする為にスリープモードになっているだけである。そう、彼女は人間ではない。
「…6:55」
無表情でそれだけ呟くとベットと乱雑に絡まったコードしかない白い部屋から出る。
真っ白な雪に溶けそうな髪色、深海を連想させる瞳。それを引き締める黒の戦闘スーツ。その少女の名は、I(アイ)。
「マスター、7:00です」
ノックを3回、ドアを開け5歩でマスター、レイの元へたどり着く。
「んぁ?もう朝か…おはよう、アイ」
「おはようございます、マスター」
キャミソールに短パンというだらしない格好、寝癖がついた髪を手ぐしで整えるレイに、アイは75度ぴったりの礼をした。
「じゃあ、今日もご飯はいらないからね」
レイは真っ白の白衣をキャミソールの上から着て、白衣のポケットからスイッチを取り出す。
「かしこまりました」
暇、と心の中で呟きながら一緒に廊下へ出るアイに、心を読んだかのように電子器具を渡す。
「これ、あげるから好きに弄ってもいいよ。あと、家の掃除もしてね」
そう言い、この家の中で1番大きい部屋に入ると鍵を閉めた。
アイはスマホをポケットに入れ、ドアに向かってお辞儀をした。
- Re: その少女、I ( No.4 )
- 日時: 2016/09/19 19:07
- 名前: もぐもぐ (ID: dpsqOK1R)
自室に戻り、早速スマホを改造し始めた。ベットの下から簡素な机を取り出し、様々な道具を並べる。
(自動電磁波も搭載して、私と同期しよう。これが終わったら掃除)
1つ1つネジを回し、蓋を外して中身を観察する。元から入ってあるアプリ用のチップを抜き取り、強力な電磁波のチップを埋め込む。ぴったりにはめ込むとビリビリとジャックされているような感覚に陥る。
サイボーグには不快な電波。長時間浴びると故障を起こしてしまう。早急に蓋を閉める。
(これなら共有電磁波がなくても安心)
電源を入れると、すぐ様アイの頭でネットサーフィンできるように設定されていた。
サイボーグならでは、己の瞳に検索画面が踊る。視線でクリックしたり、瞳に映されたデバイスを指でつつけば様々な機能の説明が直接頭に流れ込む。
(便利なものね。大昔でいうポケットWi-Fiになるし、私と同期してるから充電もいらないし頭の中で検索できるわ)
時計の機能を見ると7:30をさそうとしていた。彼女は完全に忘れかけていた掃除にかかる。
掃除をしている最中でも客人は来る。客人というよりか、レイの助手や研究仲間、上司が来る。彼らが訪問するたび掃除をやめ、部屋まで案内する。なにせ彼女の家は広い。
そしてアイはレイの研究部屋に入る事は固く禁止されている。助手達は指紋をかざし入っていくが、アイには指紋がない。
そして昼になればレイと外出する。アイの趣味で使う道具やレイの研究道具。まれにレイの友人や知り合いと駄弁ったり、レイが会いたくない人物に出会えば逃げたり。
夜になればまたレイは研究部屋に籠る。アイは自室でデータ整理や改造をする。
12:00になればレイのお話を聞く。大昔の人間しかいない世界や文明や聖書、テロの話や武器の使い方など、ジャンルは問わず様々な話をする。アイは一字一句間違えずに保存する。
アイはレイの昔話が好きだった。データに昔話を埋めていくのは1㎜の悲しさを埋めていく。
これが、その少女Iの日常。
サイボーグは今日もスリープモードに入り、今日をデータ化する。
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