複雑・ファジー小説

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化物まみれの復讐屋〜gatto〜
日時: 2016/10/27 22:14
名前: 真梨菜 (ID: KG6j5ysh)

ー東京都、秋葉原ーa.m.1:42…
「もしもし?…うん、お仕事終わったよー。そっちも片付いた?…うん、うん、わかった、じゃあ今から帰るね」
ゴミのように群れる人集りを避け、夜の街を歩く。
「早く依頼人さんにお金、貰わなきゃ♪」
ふふっと鼻歌を歌いながら足を進める。

ーーー
「ありがとう、これが依頼料だよ」
「…うん!バッチリですね。では有難く頂戴します♪お客様」
いつもと同じ手つきでお金を数え、カバンにしまう。
「クックックッ、本当に嬢さん達はいい仕事している…こんな老いぼれの復讐に付き合ってくれるとは…」
喉を震わすように笑う客。それに対して彼女は軽く笑って見せた。
「ふふ、まだまだ老いぼれなんかじゃないでしょ?ねぇ、大統領さん?」
人とも、妖とも言えない存在の女性達。
彼女らはまた、復讐に手を差し伸べる

Re: 化物まみれの復讐屋〜gatto〜 ( No.1 )
日時: 2016/10/27 22:56
名前: 真梨菜 (ID: KG6j5ysh)

ー東京都、秋葉原ーa.m2:15-
群がる人、止まない騒音、目を掠める光。
元気に騒ぐ者もいれば辛そうに泣く者、怒りに身を任せてる者もいる。
そして、
「ねぇいいじゃん〜。君可愛いしさぁ?俺らと遊んでよ〜そんないい服来てるんだしさぁ?」
チャラチャラとした男数人が1人の女性に話しかけている。その目は明らかに欲望を映している。
「…ごめんね〜?私お仕事終わったばっかりなの。疲れてるから離してくれない?」
お得意の営業スマイルで対応をする。
心の中では(あ〜、こいつなんなの?特にイケメンでもないのに股間○起させて近づくなよマジF☆U☆C☆K!!)と散々貶している。
「えー、疲れてるならさ、俺らがマッサージしてあげるよ〜?隅々まで気持ちよくしてやるからさ〜?」
グイグイ手を引っ張られ、人気の無いところに連れられて行く。普通なら叫んだり暴れたりして、抵抗するのだが、彼女は違った。
「へぇ、あんた結構金持ってんだ〜」
「…は?、っていつの間に!?」
彼女は男の財布を奪い中の札束を数えていた。
「くそっ!舐めんな糞女ー!!」
と男は殴りかかったがそれを容易く避けられ、彼女の顔が近づいてきた。
そして、
「んぅ?!」
深いキスをプレゼントされる。
「ん…んぅぅ、ふ……っは…」(男)
息を忘れるほどの激しくねっとりとしたキスに男は腰を抜かし、その場で倒れる。
「えー?あんなキスでここまでなるなんて、あんたまじでD〇みたーい!キャハハ!!」
高笑いしながら彼女は足を振り上げ、男の股間を踏もうとしたが、
「茉夢、お前何してんの?帰るって言って男遊びー?」
また、別の女性の声がする。
「おー!刃羅賀ちゃん!ナンパされたのよー。あとこれあげる
そう言うと厚みのある封筒とさっき盗った財布を投げ渡す。
「ほら、早く帰らないと血が騒ぐころだよー」
「はーい、あそうそうそこのD〇君〜?」
男は苦しみながら茉夢をみた。
「次にナンパするならちゃーんとした人間にしないと…喰われちゃうよ?」
そう告げ、スキップしながら帰宅した。
化物の血を継ぐ者の復讐屋《gatto》へと

Re: 化物まみれの復讐屋〜gatto〜 ( No.2 )
日時: 2016/10/30 00:04
名前: 真梨菜 (ID: QxkFlg5H)

ー復讐屋〜gatto〜ー
「たっだぁいまぁー!」
「ただいまー」
二人で住処の扉を開け、いつも通りに入る。が
「ん?なんか床についてる…」
床を点々と色付けているものを茉夢が凝視する。
「これ…血?」
「んー?そやね、間違いなく血やな」
二人で点々と続く血の後を追い、リビングに入ると、
「「あー!!」」
顔の整ったイケメンが女性の首筋に牙をたてていた。
「?ああ、茉夢に朱目おかえり」
「燈夜ちゃんまーた女の人ナンパして連れてきたの〜?」
「違うよ。この人がついてきたから血をもらっただけ、ナンパとかしないし」
「杏ちゃん顔はかっこいいからね〜笑」
杏が女の人から手を離してその辺に放り投げる。だいぶ血を取られたらしく顔は青ざめフラフラしているようだ。
「ねぇ?…お願いします…あたしと付き合って…?」
上目遣いで杏に迫り、告白をする女は快楽の虜になっていた。
「…ごめん、同性の奴とは付き合えない…」
「…え?」
「私女だから」

Re: 化物まみれの復讐屋〜gatto〜 ( No.3 )
日時: 2016/10/31 21:08
名前: 真梨菜 (ID: 9RGzBqtH)

しばらくの沈黙。
「………」
「………」
「……………プッ、アッハッハ!見事に間違えてる!やばい笑える!ひーひー…!」
沈黙を破ったのは茉夢だった、よほどおかしかったのか腹を抱えて笑っている。朱目は声を押し殺しながらも肩をぷるぷるしている。
「あ、あの…ごごめんなさい!!」
バンッと音をたてながら女は逃げてしまった。
「…あんたらさー…」
「ひーひー…ごめんごめん!ガチ告白とか久しぶりに見たわー!あの顔見た?めっちゃ笑える〜!」
バンバン手を叩きながら笑い、床に転げる。
「ちょっと〜、うるさいよ今実験いいところなのに…」
「葵水ちゃん、ごめんねここが騒がしいせいだから」
「いいよ、それよりお客さん来てるっぽいよ」
事務所の入口には少し歳をとった青年がいた。
「りょーかい、茉夢、朱目、準備してろよ」
「(๑•̀ᄆ•́ฅラジャー!!」

Re: 化物まみれの復讐屋〜gatto〜 ( No.4 )
日時: 2016/11/13 14:10
名前: 真梨菜 (ID: 06in9.NX)

ー東京都、渋谷区ーa.m.1:30
《 もしもしー、茉夢聞こえてるー?》
「OKー聞こえてるよ織樺ちゃん」
《じゃあそろそろターゲット来るから気を付けてね》
了解、と言い無線を離す。
人の性欲まみれの風俗通りに茉夢は一人で立っていた。
「君がまゆちゃん?」
いかにも金を持っていそうな小太りの中年男が茉夢に話しかける。
「うん、じゃあさっそく行こっか煌さん?」
相手の〈偽名〉を呼び、慣れた足取りでホテルに向かう。

ーーー
シャワーを浴び、いつも通りの行動をとる。シャワー室から出ると男は既に下着一枚の状態でベットに横たわっている。
「お待たせ、じゃあヤろうか…」
そう言うと男は茉夢を押し倒し、舌を絡めたキスをする。それはとてもながく、息もしにくいほどだ。
一分ほどのキスが続いたあと茉夢の身体を愛撫しながら自身のモノをしゃぶるように言う。
手慣れた動きで男に快楽を与える茉夢。
男がイキそうになったその時ー
ブチ
「え?」
男は突然の事で理解できてない。ただ解るのは自身のモノがナクナッテイルコト…。
「ひっ?…あ、あ、ぁぁぁぁああああ!!」
男はみっともない声をあげながら茉夢を押し退け外に逃げる。
「あーあ、逃げちゃった、顔がよかったらもっと気持ちよくしてあげたのに」
そう言う茉夢の身体には山羊のような角と尻尾が生えており、手には真っ赤に染まるワイヤーがあった。

ーーー
「はっ、ぁぁが…!」
男はあまりの痛みに足がもつれて無様に転んでしまう。前方から女性らしき人が歩いてくる。
「…!た、助けてくれ…!あ、あのクソ女に…!!」
意識は朦朧としており、女性の顔はぼやけて見えない。だが何故か笑ってるように見える。
「へぇ、それは可哀想に助けてあげよう」
そう言いながら何かを振り上げる。振り降ろされる刹那に男は気づいた。女性の目が紅く染まっていること、そして
今振り落とされた刀に自分が殺される事をーーー

Re: 化物まみれの復讐屋〜gatto〜 ( No.5 )
日時: 2016/11/16 07:42
名前: 真梨菜 (ID: /48JlrDe)

ー東京都、秋葉原ーp.m.12:00
「おーい、起きろ血なまぐさい馬鹿と酒と香水臭い馬鹿」
杏が二人の寝室に入り、茉夢と朱目を起こす。起きる気が毛頭ないのか二人とも頭まで布団を被る。
「「あと5時間…」」
「起きろ」
「「うるさいなぁこのレズやろう」」
「(;д°)」
ガッ、ゴッ!!

「おお、朱目に茉夢おはよーってでかいタンコブだね」
リビングには昼食を終えた葵水がソファでゲームをしていた。
「うー…おはよ、相変わらず燈夜ちゃんのゲンコツ痛いわー」
「いいから早く飯を食え、今日も仕事入ってんだ」
うーい、と適当な返事をしながら昼食をもそもそと食べる。
「てか茉夢ー、いい加減フェロモン寝てる時に出すのやめてよね。結構鼻にくるだからー」
口にご飯をいっぱい詰め込んで朱目が喋る。
架真野 茉夢ー、サキュバスと人間のハーフであるカンビオン。顔、スタイルは良くサキュバス特有のフェロモンを放つ、男からの貢ぎ物も絶えない。
「そう言う刃羅賀ちゃんこそさー人が寝てる時に刀構えて来ないでよね。」
刃羅賀 朱目ー、死神。死神には珍しい鎌ではなく刀を持つ。糸目に死んでるような白い肌をしている。


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