複雑・ファジー小説
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- いくつでしょーか。
- 日時: 2016/11/23 17:52
- 名前: 鬱日和 (ID: rCT1hmto)
『ねぇねぇ、この玉いくつでしょーか』
『うーんわからない』
『だよねぇ、僕もわからないの』
『そっか・・・じゃあお姉ちゃんはいくつでしょーか』
『わからない』
『だよね・・・・お姉ちゃんもわからないの』
『僕はね、7歳だよっ覚えた』
『うんっ覚えた』
『うんっ・・・あっママが呼んでる・・バイバイおねーちゃん』
『じゃあね、次会うときはいくつなんだろうね・・・』
あのよくわからない会話を私はなぜだか今もはっきり覚えている。
今私は18歳になる。あの時なぜか私は自分の年齢を知らなかった・・・・なぜ・・・
バンッ
「あっすみません今すぐって舞子っ」
「って千世かよ」
「お前なんでここにいるのーお前家真逆だろ」
「バイトだよバ・イ・ト」
「ふーんじゃね」
「あっ待って、これやるよ」
「えー・・・何これ」
「あはは、俺が作ったクマのぬぐるみ////俺家庭科得意だろ」
「・・・・やばいよ・・やばいよ舞子っ」
「な、なんだよ」
「これまじでお店に出せるよっねぇうちのお店で働いてよ」
「やだよーお前んちはマジモンのプロデザインなんだから」
「えーちょっと上手いだけだよ」
「ちょっとじゃねーよっ“Gard”人気なんだぞ」
「そりゃ知ってるよ」
「知ってるんだったらなんで」
「この私が舞子の才能に惚れた、だから言った、それだけ」
「お前ってやつは」
「まぁまぁ、でバイト先どこ」
「えっ“BIGDON!”だけど」
「なんだ叔父さん家じゃん、じゃあ電話しとくからうちの家いこー」
「はっえっちょ」
「ふふんふふんっ」
「はーーーー」
『・・・・・・・ウゼェ』
『私いくつでしょーか』
それを知るのはいつの日か。
- Re: いくつでしょーか。 ( No.1 )
- 日時: 2016/11/23 17:55
- 名前: 鬱日和 (ID: rCT1hmto)
『僕の名前はね だよ』
「・・・・なんだっけ」
下からパンの焼ける匂いとベーコンの匂い
いつもの母の声。
「千世6時よ」
うちの朝は早い
母が20歳の頃夢に見ていたGardというぬいぐるみから雑貨までを扱うお店を建てた。
しかも全て手作りなのである。だから小さい頃からそういうのは山ほど見て遊んできた。
私が見ほれた商品は必ず売れる。量産できないのがたまにきずだが、そこは母のこだわりだから・・・
一人で私を育ててくれた。いつかこのお店を母と二人で切り盛りできたらいいなぁ
「千世っ早く食べて来てよねっ先行ってるから」
「わかったー」
バタンッ
「・・・さーて着替えるか」
そんなこんなで私の朝は終わる。でも絶対遅刻はしない。それが母の教え。
「はよっ」
「おっ舞子聞いてくれ」
「なんだよ」
「お前手芸得意だろ」
「おお」
「お前やっぱうちでバイトしてくれよぉ」
「昨日も言ったろ」
「お願い親友のなじみでバイト代弾むからさぁ」
「・・・まぁ行ってやらないこともないな」
「マジでっ」
「ただし条件がある」
「条件か・・・いいぞなんだ」
「朝一緒に登校してくれ」
「えっそんなことでいいの」
「もちろん」
「そんなのオッケーに決まってんじゃんっよし決定っママには言ってあるから今日こいよ」
「わかった」
[キャーあのこかっこいい]
[誰かの弟か何かかなぁ]
「やけに騒がしいな」
「あっあの」
「へ」
「千世さんですか・・・」
「はぁそうだけど何か用」
「突然でごめんなさい」
「え」
「僕・・・・いくつでしょーか。」
このこ・・・・まさかっ
- Re: いくつでしょーか。 ( No.2 )
- 日時: 2016/11/23 12:22
- 名前: 亞狗兎 (ID: Ppwfce5f)
あの、文字化けは…修正を…してくれませんか?
- Re: いくつでしょーか。 ( No.3 )
- 日時: 2016/11/23 17:51
- 名前: 鬱日和 (ID: rCT1hmto)
ごめんなさーいっ
今すぐします。
- Re: いくつでしょーか。 ( No.4 )
- 日時: 2016/11/27 14:33
- 名前: 鬱日和 (ID: rCT1hmto)
あの日の君の記憶がはっきりある。でも君は誰・・・
「君・・・」
「僕、中学生になりましたよ」
「やっぱり」
「千世さんは高校生ですね」
「そうだけど・・・なんで」
「・・・改めまして。僕は氷河、千世さんの記憶の彼方の住人です。」
「住人・・・氷河って・・・」
「僕が7歳の頃、千世さんが13歳の時あったんですよ。それから
何回も遊んだじゃないですか・・・まぁ覚えてないと思いますけど」
「遊んだ私たち一回しか会ってないじゃない」
「やっぱり覚えてないんだ」
「えっ」
「面倒なんで率直に言っちゃいますけど・・・千世さんは4年前に
交通事故で記憶喪失になっているんですよ。」
「はっ」
「その時、千世さんは僕を庇ってくれたんです。」
「ちょっと意味がわからないけd「氷河様」
「あーあ来ちゃった。」
「氷河様、あれほど千世様には言ってはならないとおっしゃってはならないと、
千才さまから言われておりますでしょう。」
「ママが」
「これは千世さまおひさしぶりでございます。」
「えっと」
「わたくし、氷河様の世話係兼ボディーガードでございます。昴と申します。」
「え、えっと状況がせいりできないんだけど」
「だから言ってじゃない、千世は4年前。中学3年生の時交通事故で記憶喪失になっちゃった。
氷河君は千才の古くからの友人の息子なのよ」
「叔母さん」
「ヤッホー元気にしてた、千世」
「お久しぶりです。」
「氷河君大きくなったわねー」
「はいおかげさまで」
「でっさっき言ったとうりだけど千世。なにか思い出せる」
「・・・・わからない」
「そりゃそうでしょうね・・・よしっ今日は病院行くから学校は休め」
「えっ」
「あんた学校で思い出されたら困るのはこっちなんだから」
「はっ」
「よし決定っ氷河くん車乗せてちょうだい」
「どうぞ、昴車を」
「はい」
「・・・あ」
「千世さん、どうぞkってどうしたんですかっ」
「えっやだ千世思い出しそうなの」
「千世っ千世っ千世 」
グラグラ地面が揺れてる。
まるでふるいにかけられてるみたい。
思い出したくない記憶が蘇る。
なんだろう・・・この胸の痛さ。
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