ゴーストタウン（恋愛小説） | 複雑・ファジー小説

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ゴーストタウン（恋愛小説）: 日時： 2016/12/12 18:35; 名前：海面を漂うワカメ（ID: zKALihrN）; 「それでも僕は、君を愛すよ」

恋愛小説です。切ない感じを目指します。

以上です。

※実際の事件、人物、団体とは一切関係ありません。

Re: ゴーストタウン（恋愛小説） ( No.1 ): 日時： 2016/12/12 19:20; 名前：海面を漂うワカメ（ID: zKALihrN）; 一目惚れ。

そんなものは漫画やドラマとかでしかありえないって、生まれて26年間、ずっとそう思って生きてきた。

安岐和人（やすきかずと）、26歳会社員。
今のところ、それくらいしか俺のプロフィールは無い。

この町に越してきて約三ヶ月。
仕事にも慣れて、同性のみならず異性の友人も出来た。

それでも、まだまだこの町は俺の知らない場所だらけで。

あの日も、仕事が休みなので、ぶらぶらとそこら辺を歩いていた。
そして目に留まったのが、喫茶店『バカンス』。

なんだか昭和チックな名前だなあ、とか思いながらも、時間もちょうど昼食時だったし、特に何も思わずに入店。

「いらっしゃいませー！」

『営業スマイル』と言う言葉とは程遠い、飛びっきりの笑顔を僕に向けた彼女。

一目惚れ。

その言葉はこの状況にこそふさわしいと、後に僕は思うのだった。