複雑・ファジー小説

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夜が眠りに着く頃に
日時: 2016/12/18 23:21
名前: 樹海 (ID: rCT1hmto)


    後宮の奥深くに

   王様からとてつもない寵愛を受けた女はいた。

   他に何十といる妃の中でもひときわ美しい女は

   王様の正妃を押しのけて愛されてしまったのだ。

   そんな女から生まれた子供は皆に


         【厄も血の子】

   そう呼ばれた。

   誰もがその子を嫌い突き放していたのだ。

  『うぅ・・ヒック』
  『ほらもうすぐ泣かないの』
  『お母様ぁ』
  『・・・大丈夫よ・・・いつか私たちにも明るい日は登るから』
  

   優しい人、美しい容姿。皆が羨むものを持ってしまった暁に・・・

   女は病に亡くなった。

   それから12年の月日が経った今・・・我らが国

   シュナール王国に王がいる。


   その名も
 
           クラウド・ウルフスカン

  
   人呼んで          狼陛下




      『二度と私の心に太陽は登らないっ』


   
      「そんなことないよ」


      『は』


      「私はミケル・コック二ーよろしくね////」


    




    “この国にいつの日か日が当たることを祈る”

Re: 夜が眠りに着く頃に ( No.1 )
日時: 2016/12/19 06:35
名前: 樹海 (ID: rCT1hmto)


   ふるふるふるふる


  なぜ今私が震えているかと言うと・・・・王様が・・・怖いです。

Re: 夜が眠りに着く頃に ( No.2 )
日時: 2016/12/21 00:08
名前: 樹海 (ID: rCT1hmto)


  私は絶対に来てはいけない場所に来てしまったようです。

「ここどこ・・・やけに広いけど」
「おいっそこの者っどっから入った名前は」
「えっえ・・私はただこれをあるお方からいただいて」
「見せないさい」
「はっはい」
「・・・・・・っこれは」
「あの・・・何か」
「いや・・失礼しました。コック二ー様、でわ」
「あ、あの・・・・行っちゃった」

  私は城下町のしがない食事処を営んでいるミケルですっ。
 今日、突然幼馴染のおばあちゃん、サトさんに呼ばれて行ったのです。
 ちなみにサトさんは町でも大きな商売手で城にも出入りが許される身分なのでした。そこで渡された紙に
 『ミケル・コック二ー 今日から殿下直属の役とする。正午までにしろに来るように』と書いてあったのです。

「君、ミケル・コック二ーですかな」
「えっあっはい」
「私は殿下直属の護衛、キキ・ピュラータと言います。」
「護衛ですか」
「はい。クラウド殿下がお待ちです。こちらに」

 

Re: 夜が眠りに着く頃に ( No.3 )
日時: 2016/12/23 11:39
名前: 樹海 (ID: rCT1hmto)


  国王陛下・・・怖い人だと聞いてるけど大丈夫なのかな・・・。
「殿下お連れしました。」
「えっと・・ミケル・コックニーです。クラウド殿下」
「・・・・ミケル」
「は、はい」
「俺を覚えてないのか」
「と言われましても」
「・・・」

 殿下は少し怒ったような顔で窓の方に顔をふいっとやると拗ねた子供のように言ったのです。

「3年前の春、俺はお忍びで城下町に出た。その時倒れた俺を助けたのがミケル・・・お前だ」
「えっ私ですか」
「そうだそこでお前に恩返しのつもりでここに呼んだ」
「なぜに3年もの時間が空いているのでしょうか」
「そっそこは聞かないでくれ」
「え、あっはい」
「でだ、今日からお前は俺専用のメイドだ」
「メイドですか」
「そうだ、キキ説明してやれ」
「はい。我がシュナール王国にはクラウン冠制度があるのはご存知ですね。
 普通なら一級使用人、または専門一級使用人を一人、
 近衛兵団の中から一人信用を置けるものを、
 あと一人自由にどのような身分でも指名であればそばに置けるのです。
 私は近衛兵団副団長、もう一人は町の情報屋。そしてあなたが一級メイドとなり
 殿下に使えるミケル様です。」
「私が一級メイドですか・・・」
「そうだ、借金だけを残して蒸発した父親の借金を全て返済してやる代わりに
 俺のメイドとなれ」
「私、家に弟がいて」
「知っている」
「家に帰らないと」
「大丈夫だ、それについては王宮内に家を作らせた。そこに弟と住むといい、家具などもすべて
 ミケルの家から運んだ」
「勝手にっ」
「お前は今日から俺のものだ」


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