複雑・ファジー小説
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- 黄昏時、君に告ぐ
- 日時: 2017/01/16 22:27
- 名前: 紗綾 (ID: 4C1MnACG)
その紅き血に永遠の誉れを
これは“今”と“過去”と“未来”のお話です。
誰も知らない遠い昔...
そこで何が起こったのでしょうか?
何代もの科学者達が全精力を注いで創り上げた最先端技術である
Autonomy細胞
それはいわゆる神の領域でした。
古い古い力と最先端の金属がぶつかります。
Honor everlasting in the red blood
- Re: 黄昏時、君に告ぐ ( No.1 )
- 日時: 2017/01/17 20:27
- 名前: 紗綾 (ID: 4C1MnACG)
またもや一家虐殺事件が起こりました。
幾つかの遺体には青い粉が付着しておりました。
最新の情報に注意してください!
新聞一面に載ったバカでかい記事。
これでもう3件目だ。
偉そうに足を組み、ポテチ食べながら、新聞を読む娘。
奥の方で今月の予算を計算しているオッサン。
平和?な風景でした。
「本当に最近の世の中は物騒なものですね〜」
やっと新聞から目を離した娘が呟いた。
「君の頭ん中が一番物騒だと思うが」
昨日なんかこいつに久しぶりに家賃未納の話をしただけで世界を破滅させるとか何とか言い出して。
「黙ってください、加齢菌が移ります」
あぁ誰かこいつをどっかに連れってってくれないか?
地獄の底とか。
一人悩むオッサンでした。
これでも華の17歳。
本人曰く。
アリーヤ ガルシア
Aaliyah Garcia
2年くらい前にこの小さな食事処に紹介で彼に雇ってくれとの依頼があった。
この店に依頼してくるのはそれこそ物騒な者ばかり。
なんせアリーヤが来るときは深夜2時にパトカー十数台来たのだから。
紅紫色の目に腰辺りまで伸びている黒髪。
来た当時は首から何か丸いものをぶら下げていたような気がする。
長年こういう穏やかとは言えない仕事をしてきたオッサンにはその顔に現れている死相が見て取れた。
まぁ仕事柄、何も言わないが。
最初はお淑やかそうだと思った。
が、
人は見た目によらないとはこのことだ。
「アイス買ってくるんで今日は休みまーす」
な〜にがアイスだよ?
そんなことごときで普通仕事休む?!
って突っ込みたい40過ぎのおっさん店長だが、
いつもの事だし、彼にどうにかできることではないので放っておく事にした。
こいつはアイスがあれば生きていけると言っても過言ではないのだから。
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