複雑・ファジー小説

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大切なヒト。
日時: 2017/02/03 21:08
名前: *夜桜* (ID: 2CRfeSIt)  

最初に言わせてもらうけど


私の大事なヒトは死んだ。


好きな人でもあって
一番の友達でもあって。


そんなヒトが目の前から
消えたんだ。


大事なヒトが誰なのかを
考えながら、
今から私の話を聞いてほしい。


私の人生と言う名の物語をーー。

Re: 大切なヒト。 ( No.1 )
日時: 2017/02/03 21:20
名前: *夜桜* (ID: 2CRfeSIt)  

ゴツッ


「っいっ…たぁ…」


いつの間に寝てたんだ・・・。

誰かに見られてなかったかな…。


頭をあげて手を額にあてる。

「…腫れてる…」
たんこぶでもできたのだろうか…。


ふとノートを見ると。

…何も…書いてない…。

ゃ、やばい。

先生の話を聞く暇もなく
全力で黒板の文字を写した。


「んんぅ…書き…終えた」

丁度よいタイミングで
チャイムがなった。


「ぁりがとうございましたぁ…」


ふぅ。

「百合っ」

「ぁ…、りな。」

「どした?もしや寝起き?」

「バ、…レたか。」

2人で笑ってしまった。


「おい、百合!」

「あぁ、翔太〜」

「お前寝てたろ?」

「ぁあ!?見てたの…?笑」

「おん…笑」


「ぅわああぁ…恥ずかしいわぁ。笑」



そんな風に笑いあっていると
いきなり先生が

「お、そうだ。
席替えするぞ。」

「ーーーーーエエェ」


Re: 大切なヒト。 ( No.2 )
日時: 2017/02/04 00:34
名前: *夜桜* (ID: 2CRfeSIt)  

なんで驚いているか…なんて
単純な理由。


席替えなんてやったことないから。




ただただ、驚いているみんなのなか
私は少し不安を抱いた。


りなや翔太と離れるって…
うちどうやってやっていけば……。。


「…百合?だぃじょうぶ?」


「あっ、…うん。平気平気!」

「良かった。」
りなは優しく微笑んだ。
相変わらず可愛い。


りなって昔から美人であって
可愛くて…頭もいい自慢の幼馴染み。


でもそんなりなは男子にも
好かれるし、女子にも人気。

いつの間にか遠い存在に…。


りなは誰とでも仲良いし…
不安とかやっぱり無いのかな…。


りなは明るい表情でただ、
黒板に書いてある席順を
見つめていた。


ほんと…どうしよ。


「百合?お前何、変な顔してんだよ」

「…っしょ、翔太…。
いや、あの、えと…何でも…ない。」


「お前俺達がいないと不安なんだろ?笑」

「……っへ!?」
「え、図星?笑」

「うぅ……。泣」
「まだお子ちゃまだなぁ〜笑
大丈夫だって。」

「うぅ…うん。」


翔太も明るくて昔からお兄ちゃんっぽい
自慢の幼馴染み。

でも結構モテるし私とは
対照的。


私だけだよ…。

青春からこんなにかけ離れてるの…。

「…はあぁ。」
思わずため息がこぼれる。


「はい、席移動しろー。」

黒板を見て、適当に自分の席に行く。


「っ……あ。」

私の隣の席はこのクラスのNo.1
モテ男、大木 楓 だった。

正直、話したこともないし、
私とはかけ離れた存在なので
特に関わりを持っていなかった。

しょ、…正直苦手なタイプだし…。


後ろをチラッと見る。

「うっ、うわっ!」

「ん…?」

う、…うちのクラスの王子…
金子 柚樹 くん…。


な、何故にモテ男2人に
囲まれているのだ…!!!


ゎ、私がまるで…
K.Y
みたいではないか!!


トントン
ゆ、…ゆずき君…?


「ねぇ、何怯えてんの…?
俺、怖い…?」


そ、…そんなクリンクリンした目で
見つめないでくれー!!
眩しい…。


「いやっ、…そのっ …
あのっ、…ゆず…いやっ金子くんが
…あーと…えっと…」

「ぷっ。ははは。」

「?」


「面白いね、君。名前は?」


「えっ…あっ、木下 百合で…」
「百合ちゃんでいい?」

「はっ、はいっ。」

「俺、金子 柚樹。
名前知ってたんだ?」

「い、一応…。」

「それにしても…ちっちゃいね…」
「あ、…あはは。」
ゆずき君がでかいんじゃ…笑

「なぁ、柚樹…この問題さ…」


「ん、…?何々」


お、大木くん…!

あまり関わりたくないので
反対側に顔を背けた。


「はい、できたよ」
「ぉ、さんきゅ」


何やら仲がいいようだ。


やっぱり私、場違いだよなぁ。


「じゃあ次の時間の準備を
しておくように!日直号令ー。」


「…ちゅーもく れぇい…」
「あっとーございやしちゃー。」

やる気のない号令と共に
やる気のない挨拶が教室中に
響いた。


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