複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 君だけを見てる。
- 日時: 2017/02/18 23:57
- 名前: 二度寝ちゃん (ID: 5VUvCs/q)
------プロローグ------
むかしむかし、
あるところになんでももっている魔女がいました。
みんなに愛されていました。
魔女はだれも愛しませんでした。
魔女はこころをもっていなかったからです。
魔女はこころをさがすたびにでました。
哀しみをつくるのは愛で、恨みをつくるのは愛で、憎しみをつくるのは愛で、怒りをつくるのは愛で、苦しみをつくるのは愛で、嫉妬をつくるのは愛で、欲望をつくるのは愛で、傷をつくるのは愛で、………………愛をつくるのは愛だとしりました。愛をほしがった魔女は哀しみを、恨みを、憎しみを、怒りを、苦しみを、嫉妬を、欲望を、傷を、………愛を、はこにいれてたいせつにしまいました。-------------------------------
- 君だけを見てる。 〜始まりの終わり〜 ( No.1 )
- 日時: 2017/02/19 09:54
- 名前: 二度寝ちゃん (ID: 5VUvCs/q)
「はぁ、今日の分の食費がこれだけじゃ賄えないよ。はぁ」
家も失い、家族もいないホームレス1ヶ月歴の俺、ゼルス・ヘンデリアはこの1ヶ月間、今までにないほど腹を空かせています。今日まで俺を育ててくれた優しきおじいさんとおばあさんは死に、残された俺は遺産もない中、この世知辛い世の中にほっぽり出されて、1ヶ月。今まではなんとかよくわからん怪しい宗教の教会にご飯を拝借させてもらってたけど、ついにばれて、追いかけ回され、鬼ごっこして、今に至る。
「だれかー食べ物恵んでくださーい。優しい人ー」
………………シーン………………
うーッ、こんな世の中呪ってやる!
俺は腹ペコなの!毒キノコでもいいからなんかないかな。………………「あ。あんなところに美味しそうなキノコがある。しかも見た感じ"ナノ"の回復に使えそう。見た目はアレだけど、背に腹は代えられない、いただきまぁす」
パク
「あれ……、体がキモチワルイ」
吐き気がする。息が苦しい。喉が痛い。胸が痛い。腕が痛い。足が痛い。もう立てない。目の前がよく見えない。……誰かいる。誰かが。やっと俺に食べ物を恵んでくれる人が
現れたのかな。だったら、もっと早く来てくれよ。もう毒キノコ食べて死にそうだよ。
「……………………人が死んでる」
------------------------------------------------
"ナノ"とはこの世界でいう魔力みたいなものです。大気中にも満ち溢れていますが、個人の体の中にもあります。その量はナノを貯められる個人の貯蔵量で決まり、"ビノ"と言います。ナノは基本大気中からはあまり補充できず、体の中で作られます。しかし、体の中で作られる量も多いというわけではありません。ナノは生物の活動エネルギーで、いわば、体力です。ナノがビノを超えると内臓が破壊され、死んでしまいます。
- Re: 君だけを見てる。 ( No.2 )
- 日時: 2017/02/19 10:35
- 名前: 二度寝ちゃん (ID: 5VUvCs/q)
「……ごめん…ね……。ずっと……見て……いる……何年………たっても………ずっと…………愛してる」
「………必ず………………
俺がお前を救ってやる」
-------------------------------------------------
パチ
「あ……ここは…?」
どこか見知らぬ場所で目が覚めた。
見たこともないような豪華な部屋のこれまた豪華なベッドに寝かされていた。服もいつの間にか着替えさせられていて………
ガチャ
「あら、目が覚めたの?」
「え、あ、はい、えっと、ここはどこで、どうして俺はここに?あなたは誰ですか?」
俺の前に現れたのは見たこともないような緋色の髪の美少女。俺と同じくらいの17,18,位でまさに美しい年頃。それに瞳の色が金色で、どこか神秘的な子で…………………
「質問多すぎ。一つ一つ質問しなさいよ。あと、名前を聞くときは自分から名乗るのが礼儀でしょ。これ、常識。」
寝起きの(たぶん)けが人にだいぶ難しいことを要求して、何一つ質問に答えてくれない子だった。
「あー、俺の名前はゼルス・ヘンデリア。無一文のところ、助けてくれてありがとうございました。それでここは?」
「ゼルスっていうの。私はパンドラっていうの。ここは王都、トルカリアよ。人が死んでると思ったら、生きてたから、家まで運んできあの」
「王都⁉トルカリア⁉そんな遠くに⁉」
俺がいたのは辺境のメルハ村。そこから王都までなんて。ここ、トルカリア王国だってそれなりに広いんだから、一体どれほどの道を俺は寝ながらここまで運ばれたのか。
「そんなに驚くことじゃないでしょう。人が倒れていたら助けるのは当然でしょ。丁度ここに帰る途中だったから運んできただけよ」
- Re: 君だけを見てる。 ( No.3 )
- 日時: 2017/02/19 12:00
- 名前: 二度寝ちゃん (ID: DT92EPoE)
「……ごめん…ね……。ずっと……見て……いる……何年………たっても………ずっと…………愛してる」
「………必ず………………
俺がお前を救ってやる」
-------------------------------------------------
パチ
「あ……ここは…?」
どこか見知らぬ場所で目が覚めた。
見たこともないような豪華な部屋のこれまた豪華なベッドに寝かされていた。服もいつの間にか着替えさせられていて………
ガチャ
「あら、目が覚めたの?」
「え、あ、はい、えっと、ここはどこで、どうして俺はここに?あなたは誰ですか?」
俺の前に現れたのは見たこともないような緋色の髪の美少女。俺と同じくらいの17,18,位でまさに美しい年頃。それに瞳の色が金色で、どこか神秘的な子で…………………
「質問多すぎ。一つ一つ質問しなさいよ。あと、名前を聞くときは自分から名乗るのが礼儀でしょ。これ、常識。」
寝起きの(たぶん)けが人にだいぶ難しいことを要求して、何一つ質問に答えてくれない子だった。
「あー、俺の名前はゼルス・ヘンデリア。無一文のところ、助けてくれてありがとうございました。それでここは?」
「ゼルスっていうの。私はパンドラっていうの。ここは王都、トルカリアよ。人が死んでると思ったら、生きてたから、家まで運んできたの」
「王都⁉トルカリア⁉そんな遠くに⁉」
俺がいたのは辺境のメルハ村。そこから王都までなんて。ここ、トルカリア王国だってそれなりに広いんだから、一体どれほどの道を俺は寝ながらここまで運ばれたのか。
「そんなに驚くことじゃないでしょう。人が倒れていたら助けるのは当然でしょ。丁度ここに帰る途中だったから運んできただけよ」
- Re: 君だけを見てる。 ( No.4 )
- 日時: 2017/02/19 17:55
- 名前: 二度寝ちゃん (ID: 5VUvCs/q)
「……ごめん…ね……。ずっと……見て……いる……何年………たっても………ずっと…………愛してる」
「………必ず………………
俺がお前を救ってやる」
-------------------------------------------------
パチ
「あ……ここは…?」
どこか見知らぬ場所で目が覚めた。
見たこともないような豪華な部屋のこれまた豪華なベッドに寝かされていた。服もいつの間にか着替えさせられていて………
ガチャ
「あら、目が覚めたの?」
「え、あ、はい、えっと、ここはどこで、どうして俺はここに?あなたは誰ですか?」
俺の前に現れたのは見たこともないような緋色の髪の美少女。俺と同じくらいの17,18,位でまさに美しい年頃。それに瞳の色が金色で、どこか神秘的な子で…………………
「質問多すぎ。一つ一つ質問しなさいよ。あと、名前を聞くときは自分から名乗るのが礼儀でしょ。これ、常識。」
寝起きの(たぶん)けが人にだいぶ難しいことを要求して、何一つ質問に答えてくれない子だった。
「あー、俺の名前はゼルス・ミルゼ
。無一文のところ、助けてくれてありがとうございました。それでここは?」
「ゼルスっていうの。私はパンドラっていうの。ただのパンドラ。ここは王都、トルカリアよ。人が死んでると思ったら、生きてたから、家まで運んできたの」
「王都⁉トルカリア⁉そんな遠くに⁉」
俺がいたのは辺境のメルハ村。そこから王都までなんて。ここ、トルカリア王国だってそれなりに広いんだから、一体どれほどの道を俺は寝ながらここまで運ばれたのか。
「そんなに驚くことじゃないでしょう。人が倒れていたら助けるのは当然でしょ。丁度ここに帰る途中だったから運んできただけよ」
Page:1