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複雑・ファジー小説
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- 微睡みの咎人は
- 日時: 2017/03/08 16:25
- 名前: ハニー・ダーク♪ (ID: TQfzOaw7)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=form
——微睡みの森。
とある集落に、そう呼ばれる森がありました。
薄暗く不気味な木々が生い茂るその森は、猟師達や薬実刈りが狙うような珍しい獣や植物などもなかったため、何の旨みも無い不気味な森としてしか認識されていませんでした。
しかし、ある日訪れた旅人によって認識が反転しました。
——おや、これは珍しい・・・どんな御用でこんな辺鄙な村へ?
——ああ、村人さん。実はですね、この村の近くにある『微睡みの森』に用がありまして。
——はぁ…? あんな旨みもない森に、一体何をしに行くんですかい?
——えっ。・・・知らないんですか、『微睡みの噂』を?
——ほぉぅ・・・。村人さん、ここだけの話ですがね、実はあの森には・・・・・・。
或る旅人が言った噂とは、この国の誰もが知っている、とある民謡に関わるモノでした・・・。
——昔々。ある所にとても豊かな国がありました。
その国は、広大な大自然の恵みを生かし、巨万の富を築いていました。
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