複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

鏡合わせのドッペルゲンガー
日時: 2017/03/10 19:52
名前: 海月 のの (ID: vlOajkQO)

えとえと、はじめまして。海月のの、といいます。


このお話は鏡の話、になるのかな??海月もよくわかっておりません←←
ですが、頑張って完結させたいと思っているのでよろしくお願いします!


ここの掲示板を使うのは初めてなので、至らないところなどもあるかと思いますが、優しく見守ってくださいませ!
それと、海月はまだ高1なりかけの子供なので、駄文展覧会になると予想されます、が…見ていただけると嬉しいです!


基本的に亀更新になるとは思いますが、よろしくお願いします〜(・ω・)ノ

コメント以外の書き込みはご遠慮くださいませ〜。

Re: 鏡合わせのドッペルゲンガー ( No.1 )
日時: 2017/03/10 19:49
名前: 海月 のの (ID: vlOajkQO)

prologue








窓から月明かりが差し込んだ。
 
 



 
 淡く優しいその光が、丹念に磨きあげられた鏡面に反射してキラキラと光る。
 



 
 
 それはまるで楽しみを前にして目を輝かせる子供のよう。
 



 
 
 鏡にはわかっていた、これから起こる事細かな事の詳細が。結末が。
 
 



 
 それに歓喜の色を滲ませ、その鏡面を輝かせているのだ。
 
 



 
 鏡には感情はない。だってそれは物だから。無機物だから。命がないから。


命がなければ、ものは動かない。当たり前のことでしょう?
 



 
 だが、それはまるで生きているかのように、様々な煌めきを映す。
 
 


 
 
 嗚呼、早く、早く。待ちきれない。
 
 



 
 
 
 ーーー…さぁ、物語の始まりだよ。
 
 
 
 
 




 
 
 
 どこかから、そんな声が聞こえたような気がした。

Re: 鏡合わせのドッペルゲンガー ( No.2 )
日時: 2017/04/04 10:28
名前: 海月 のの (ID: f5yb.dIk)

麗らかな春の朝だった。昇降口脇に咲いた桜の花が新入生を歓迎するかのように風に揺られてその花弁を落としている。青く澄んだ空と花弁のコントラストが、なんとも綺麗だった。
おー、冒頭をこう書いてみるとすげー小説みたいだな。いや小説なんだけど。メタいな。てかこんな風にきっちりかっちり話すつもりは更々ねぇけど。
右手首にはめた文字盤の大きい、ちょっとがっちりした腕時計に目をやる。針が示す時刻はぴったり午前八時。入学式が始まるまであと一時間。周りは新しく始まる生活に期待して目を輝かせる者、友達とはしゃぐ者、キョロキョロと辺りを見渡す者、げっそりした者と十人十色だ。げっそりしてるのは俺だけなんだけど。
今度はまだ新品同様な、自分が着ている制服に目をやる。今時高校には珍しい黒色の学ラン(ちなみに女子は紺色のセーラー服だ)。襟元が固くて首が少し苦しい。胸元のポケットの中には「加々見鈴音」と彫られた名札まで丁寧に仕舞われている。言っとくけど、俺はこんな女みたいな名前が嫌いだ。
やっぱりなんだか息苦しくて首元のホックを外す。ついでにきっちり閉められたワイシャツの一番上のボタンも。本当は中にパーカーを着ていたかったけど、入学初日から制服を着崩すのはさすがにダメだろ。目をつけられると面倒だ。
「はぁ〜…」
ため息をついた。幸せが逃げるとか言うけどそんなもん知るか。現在進行形で不幸せなんだよ俺は。
「お、鈴音じゃん。お前もここだったの?」
突然後ろから声をかけられた。低くよく通る声。それにとても聞き馴染んだ声。ギギギ…と錆び付いたロボットのように俺ぎこちなく振り返った。
「うわ…お前と一緒とか俺終わったじゃん…西城」
「お前酷くない!?唯一の友達だぜ!?」
「え?そうだっけ?」
「酷い!!!」
 西城智樹。家は向かいで幼稚園からの腐れ縁。そこそこ勉強もでき、そこそこ運動もできるそこそこなやつ。お人好しで性格も明るく、クラスのムードメーカー。THE一軍。
ついでにこいつは俺の天敵だ。
「にしても、お前相変わらずちっこいなー!」
「お前殺すぞ」
「それに軽いわー!女子か!もっと育て!大きくなれ!」
「話を聞け!!この筋肉バカ!!あと持ち上げるんじゃねぇぇぇ!!!」
そう、こいつはでかい上に話を聞かない。俺のもっとも苦手とするタイプなのだ。
こいつ、高校一年生になりたてほやほやなくせして身長180㎝は越えている。中学から体育会系の部活に入っていたせいか、腕や足、至るところにそれなりに筋肉がついていてたくましい。
…言っておくけど、俺は小さい訳じゃないからな。ちゃんと男子の平均身長は越えてるしそれなりに…
「いや?鈴ちゃんちっせぇよ?160㎝もないだろ?嘘はよせよー」
「心の声にまで反応するんじゃねぇ!!あと鈴ちゃん言うな!!」
「鈴ちゃんって呼び方可愛いってー。いやー、ほんと名は体を表すって言うなー」
「話を聞け!!!!!この脳筋!!!!!!」
「いやだって実際お前学ラン着てなかったら女子だぜ?」
「殺す!!お前ほんと殺す!!!」
でもこいつのいう通り、女子の制服を着ても違和感がないであろう自分を想像して情けなくなったし悲しくもなった。こいつの嫌いなところ二つ目。俺のコンプレックスを弄ってくる。それは酷いくらいに。
身長159.9㎝、帰宅部を貫いていたし体育も毎回ばっくれていたから細い貧相な体。母さんの遺伝子を継いでしまったのか、色白の肌に、黒い少し癖のある髪。どこにいっても女と間違われ、「お人形さんみたいに綺麗ね」と言われるこの容姿がどこまでも気に入らない。なんでもっと父さんに似なかったんだろうか…父さんに似ていたらもう少し男らしかったかもしれない。
「まぁそのうち伸びるって〜、なんでそんなに落ち込んでんの?」
「お前のせいだよこの野郎!!」
へらへらと笑う西城智樹の足に渾身の蹴りをお見舞いする。効いてる様子もなくへらへら笑うこいつにさらに苛立つ。まじぶっ殺してぇ。
「新入生のみなさーん、組ごとに教室に入ってくださーい」
受付の方から男の教師の声が響いた。時刻を見ると午前八時十五分。確かにそろそろいい時間だな。
「鈴ちゃん何組〜?俺四組〜」
「だから鈴ちゃん言うな。…まじかよ、俺も四組なんだけど」
「よっしゃー!一年よろしくなー鈴ちゃん!」
「だから鈴ちゃんって言うんじゃねぇ!」
「まーまー、ほら鈴ちゃん行くよー」
「だからお前は話を聞けぇぇぇぇ!!」
俺の言葉を全部無視した西城は、ご機嫌で俺を抱えたまま教室に向かって足を進めていった。


 
いや、だから降ろせよ!!!!












はい、全然ドッペルゲンガー出てきてません海月ののです。い、忙しかったんですよ(目泳ぎ)
次はドッペルゲンガーさん?でてくるかな…?お楽しみにです! 

Re: 鏡合わせのドッペルゲンガー ( No.3 )
日時: 2017/04/04 10:35
名前: 海月 のの (ID: f5yb.dIk)

今出てきたキャラだけほんの少し説明させていただきます…!


加々見鈴音(かがみすずね)
女の子のような見てくれがコンプレックスな高校一年生。口が悪く、毒舌。この子が主人公です…!



西城智樹(さいじょうともき)
鈴音の腐れ縁。幼馴染み。思ったことははっきり言っちゃう筋肉バカ。海月はこのキャラ気に入ってます(笑)





増える度に少し説明していきます💦分かりにくくてすみません💦


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。