複雑・ファジー小説

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過去を変えたとして何になる?
日時: 2017/03/21 18:47
名前: 雨が嫌い (ID: uumkjDES)

何でもない日の、どこでも見えるこの夕暮れ時の空がこんなに綺麗だなんて初めて知った。

「こんなに綺麗なら、×××にも見せたかったなぁ」
誰にも聞こえないように、私だけに聞こえるようにそう呟く。

こんな普通の空を綺麗だと思うのは、私がこんなに綺麗ではないから、要するにないものねだりだから、なのかもしれない。
そんな綺麗さを捨ててまで、私は「任務」を果たす。
____私の存在意義を確かめる為に。




初めまして。雨が嫌いと申します。
初投稿なので最高に駄文です。駄文でその上自己満足でしかないと思いますがよろしくお願いします。更新もアイデアがぽんぽん浮かべば早いのかな...??(大抵遅いと思います)
グロ表現は避ける予定ですがもしあったら申し訳ないです。
とにかくよろしくお願いします!

Re: 過去を変えたとして何になる? ( No.1 )
日時: 2017/03/21 18:45
名前: 雨が嫌い (ID: uumkjDES)

春の優しく暖かい陽射しが程よく降り注ぐ庭園、いかにも女子が好きそうな中世ヨーロッパのようなその場所は、一瞬で戦場へと変わった。

ズダダダダダ…ズダダダダダ…
無慈悲な乾いた音が続く。この場にもし一般人が居合わせたなら音の大きさに気絶し銃弾に当たって数秒ておしゃかになるだろう。
無論、私を含めここにいる人間は一般人ではない。

「上からの命令だ!敵を1人残らず殲滅しろ!」
敵の部隊のリーダーであろう人間が告げる。
「5人もいないうちのグループに500人の政府軍が躍起になっても一人も倒せないなんてこの国も終わりね、藍」
私の隣で雨のように降る銃弾を余裕で躱しながら女は吐き捨てる様に言う。
彼女は京。敵の攻撃が全く当たらない能力を持つ人間であり、大抵戦闘時は囮担当だ。
女の私から見ても彼女は頭から爪先まで美しい、と思う。流れるような長い黒髪も相まって。
「ええ、そうね」
当たり障りの無い返答をしてから私は自分の能力を敵へと放つ。

「うわぁ…やっぱ先輩の能力は桁外れッスね!あんなにいた敵が1発で消えるなんて…すごいッス!」
「そりゃどうも」
「相変わらずの塩対応ッスね!でもそんな所もかっこいいッス!」
戦闘が落ち着いたと言えど能力使って結構疲れてるのにやたら絡んでくる思いやりのないこいつは陽。
尊敬してんならちょっとは休ませろやってのが本心だけど、ここでキレてエネルギーを無駄遣いする訳にもいかないしな…まぁ悪い奴ではないから誰も怒ったりはしない。例外もいるが。
「お疲れ様ッス!蓮先輩!」
「うるさい。静かにしろ、何度言えばわかる」
「…」
見るからに冷たいこの男は蓮。彼もうちのグループの能力者だ。

私の能力は『他の能力者の能力をコピーする能力』
だ。でもただコピーするだけでは確実に負ける。
私の最大の強みと呼べるものは『生まれ持ったスペック』だ。だからコピーした能力でも元の能力者以上に使いこなすことが出来る。この力で、私は普通じゃなくても居場所が出来た____

束の間の休憩時間に振動音が響く。メールだった。
『戦闘が終わったら私の部屋へ来い』
メールの送り主は、私たちの主人だった。


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