複雑・ファジー小説
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- 能力?レベル上げて物理で殴れば万事OK。
- 日時: 2017/04/10 14:25
- 名前: オオミノガ ◆RgF.6MREXo (ID: wSTnsyhj)
どうも、初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。
オオミノガです。
__この世界に住む人間は何かしら能力を持っている。そんな世界で能力を持つ少年が『ヒーロー』になっていくそんな話。
- 第0話【英雄と破壊者】 ( No.1 )
- 日時: 2017/04/22 19:01
- 名前: オオミノガ ◆RgF.6MREXo (ID: wSTnsyhj)
ある晴れた日、希望と絶望は対峙した。
「やぁ、英雄」
倒壊したビル。炎に包まれる街路樹。悲鳴を上げ逃げ惑う人々。その様子を見回し細身で黒髪の男は皮肉るように吐き捨てる。
「やったのはお前だろう? 破壊者」
「冷たいなぁ、似た者同士だろう?仲良くしようぜ」
筋骨隆々の男は鋭い目付きで破壊者を睨む。その目には明らかな怒り、闘志が爛々と灯っている。
「慣れ合う気は無いのね。そりゃ残念。『炎系×5・風系×5』」
破壊者が片手を男に向けると焔の竜巻が起こる。それを男はいとも容易く、一発の拳で掻き消す。拳の風圧は凄まじく破壊者も吹き飛ばす。
「馬鹿にしているのか?今度はこちらから行くぞ!」
男は地面に指を突き刺し、ちゃぶ台を返すように地盤をひっくり返し男を空高く打ち上げる。男はそのままアッパーを繰り出す。アッパーの風は上昇気流を巻き起こし天候を変える。雨が降り出す。
「阿保みたいな威力だ。それを掻き消す僕も阿保になるけどね。『空中浮遊×1』」
瓦礫は地面へやがて落ちていく、土煙が晴れると破壊者の姿が見える。破壊者は傷一つ負っておらず、空中で余裕のある態度を崩していなかった。
____男と破壊者は一進一退の攻防を繰り広げる。激しい攻防の末、街は壊滅、だが男は世界の敵『破壊者』を倒す。
そんな様子を画面の前から見ているとある少年がいた。彼の夢は男のように英雄になる事。人を助ける事。
先に結論から入ってしまうが、この話は少年が英雄になるまでの話である。少年は英雄になるまで傷付き葛藤するだろう。何度も何度も躓き、折れそうになるだろう。
______そんな新たな何処にもない英雄譚を追っていこうではないか。
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