複雑・ファジー小説

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私の学校はいつもこんなん
日時: 2017/05/13 20:50
名前: 花吹 (ID: phd3C.MK)

魔導界

それは魔導が存在する世界

国立第一魔技学園

それは魔導を扱う学校

作者の妄想と現実逃避目的で作られた世界が此処に!(おい)

調子乗りました。楽しんでもらえると幸いです。

Re: 私の学校はいつもこんなん ( No.1 )
日時: 2017/05/13 22:13
名前: 花吹 (ID: phd3C.MK)

周りは鉄の檻。その外にはたくさんの人。そして私の目の前には、



巨大な青い龍がいた。




第一章『スターチス』

カンッ

「っ!」

静かな和室にその音は唐突に響いた。

「・・・すみません」

その音を出した本人・キルシュは誰に言うでもなくそう言った。しかし誰も何も言わない。嫌な気まずい雰囲気。これの原因は数十分前に遡る。


〜二十分前〜
『え?』

それは部員全員から出た声だ。

「その・・・今回の魔導者が茶道部から選ばれる事になったんだよ」

俯きながら言ったのは茶道部部長・フォルストは言った。
この学園には年に三回、召喚祭と呼ばれるものがある。祭というわりに、その内容は残酷である。幻魔獣と呼ばれる生物に生徒を一人与えることが目的の行事なのだ。そしてその生徒・魔導者は毎回決められた部活から選ばれる。その恐ろしさ故に生贄祭と呼ばれているほどに。

「そんな・・・そんっな」

ボロボロと涙を流す副部長・ココン。涙もろい彼女だが今回は大きな恐れに対してだろう。そんな幼馴染を見てフォルストは苦しそうに顔を歪めた。

「それって誰かは決められたんか?」

顔を青くしながら独特の口調でシュルホトは言った。生徒会と数名の教師が決めるそれは部活は決めるものの誰がなるかは決められている場合と決められていない場合がある。後者の場合は部長が直々に選ぶ。選ばれた者も、そうでない者も、部長本人も、その心境は酷く辛いものになる。

「決められてないよ・・・」
『!』

ヒュッ

誰かの喉がなった。凍ってしまったようにその場から誰も動けなかった。


〜現在〜
「・・・」

思い詰めた、周りから見れば怖い顔をしてフォルストは俯いていた。皆がお点前をしている中、和室から出て、椅子に座り、手を組み、額に当てながら。
考えているのは魔導者についてである。誰を選んでもその時の絶望した顔は想像に容易い。それ程恐ろしい事なのだから。部長のみは魔導者の候補から外されるため自分を選ぶこともできないし何よりしたくない。つまり部員全員の命はフォルストに任されたようなものである。

「(どうすればいい・・・どうすれば・・・)」
「ねぇ、部長。いいかな?」
「!」ビクッ

彼女に声をかけたのは副部長・モーント。決して高くも大きくもなかった声なのに、思い詰めているフォルストに十分な動揺を与えた。

「どうかした、モーン」
「あのさ・・・魔導者の事なんだけど」

その言葉に皆が手を止めて二人を見た。

「・・・うん」
「私じゃダメかな?」



「え」


〜冒頭に戻る〜
「モーン・・・」

傍観席もとい観客席にいるフォルストは苦い顔をして檻の中にいる副部長を見ていた。

「フォル、誰だって安心してるし後悔もしてるから。そんな顔したらダメだよ」
「・・・うん」
「せめて受け入れてみておかないと・・・!」

ココンは目を見開いた。

「ね、ねえフォル私視力悪くなったかな・・・」



「モーンが魔法を使おうとしてるんだけど」




それまで手に持っていなかったはずの魔杖で空を指しモーントは声を上げた。



「宣誓!私は今から」



「この青い龍を」



「全力で」



「倒します!」

Re: 私の学校はいつもこんなん ( No.2 )
日時: 2017/05/13 22:26
名前: 花吹 (ID: phd3C.MK)

登場人物(後々補足あり)

モーント(モーン)
茶道部副部長。主人公。人を遊ぶのが好き。人と話しているとき以外は無口、無表情。
成績は数学・理科が学年トップ。国語はそれなり。社会・英語は壊滅的。
と教科によってかなり違う。教科の中でも苦手な部分は壊滅的になったりすごく良くなったりする。
虫、化け物等が苦手。若干オタクだが隠そうと必死。


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