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複雑・ファジー小説
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- シャボンの夜と白金の朝
- 日時: 2017/05/24 20:43
- 名前: ライチ (ID: SkZASf/Y)
衝動的に書いているので、お見苦しいかもしれませんが。1人の少女の過去と未来をもとにしたハーフフィクションです。
(性描写あり、苦手な人は逃げて!)
15歳になった。この瞬間に。実際はじわじわと毎日、わたしの体は酸化しておいて行っているのだろうけど、数字にすると驚きだ。母の体から出てきて、たった15年。もう15年。
ベッドからストンと降りて、裸のまま大きめの窓に歩み寄る。窓を開けると、ひゅうと音を立てて夜の風が吹き込んだ。ネイビーブルーのカーテンを、わたしの長い髪を、白い肌を撫でる。窓際にいつも置いてあるシャボン液の入ったグラスに指を浸し、小さな丸をつくった。ふぅ、と息を吹き込んだら、幾つもの小さな美しいシャボンが生まれ、街灯に照らされながら、虹色にこわく光り 飛んで行った。
「寒いよ。閉めてくれないか。」
背後から色っぽい声。純白のベッドシーツに包まった、負けないくらい白い、筋骨隆々な体。月よりも輝く美しい金髪。形の良い鼻に、薄い唇。そして、男とは思えないほど艶めく瞳…
わたしは窓を閉め、彼のいるベッドに潜り込んだ。冷えた体に、彼の暖かい素肌が心地いい。
これが、1人目。
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