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複雑・ファジー小説
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- DreamChildren
- 日時: 2017/06/17 17:06
- 名前: こたつ (ID: XnbZDj7O)
プロローグ
「あつい…」
むしむしと暑くなっていく車内で、私は汗をだらだらとかきながら横たわっていた。なんでだろう…ママ、車のエアコン効かせて行くって言ってたのに…。間違えて消しちゃったのかな?…
まだママは帰らないのだろうかと、車の窓を覗いたが、ママが帰ってくる気配はない。こんなことならママのお買い物ついていけばよかった。頭が痛いし、気分も悪い。このままだと、この前学校で習った『熱中症』というやつになってしまうかもしれない。
「…どうしよう…!」
『熱中症』になったら、死んでしまうこともあるって先生は言っていた。ママには車でちゃんと待っててって言われたけど、このままだと死んじゃうかもしれない。
私はもう出ようと思い、ドアノブを押した。
ガチャン!
「…え?なんで?」
ドアは開かない。何度も何度も押したが結果は同じだった。
…開かない!開かないよ!どうしよう!私は怖くなってやけくそにドアを叩いた。
その時だった。目の前が信号機が点滅するようにちかちかして、一瞬にして目の前が真っ暗になった。頭がまるでおもりのように重たくなって後ろに倒れる。
朦朧とする意識の中、私は子供たちの笑い声を聞いた気がした。
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