複雑・ファジー小説
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- 昔話を旅するお話〜其ノ壱〜
- 日時: 2017/08/22 16:00
- 名前: 狐音 (ID: .1MHnYLr)
—————昔々、ある所に.........—————
ある日、本が大好きな青年がいたそうです。
昔に父親と母親が他界し預かってくれていた祖母も最近に亡くなってしまった。
今はひとりこの家で過ごしている。
家族がよく読んでくれたこのたくさんの本を毎日何度も何度も読み返し内容を
覚えては次の本次の本と読み進めていたが、全ての本を読み尽くしてしまった為
読む本がなくなってしまった。
「えーと......今日はどの本を読もっかな。」
今日もいつも通り本を選んでは近くの草原でひとりゆっくりと本を読むつもりだ。
ここは誰もいないしゆっくりと読めるからある意味僕の秘密基地みたいな所だ。
「あれ?この本。。こんな本あったっけ?」
見たことのない本が置いてあり、興味が湧きその本を手に取り草原へ足を向けた。
「どんな内容だろう。」
と、1ページめくった時だった..................。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
初めまして(?)
狐音です。
受験生のためゆっくりと亀更新したいと思います。
昔はよくここで小説を投稿していましたが。
事情があり辞めてしまいました。
ですが違う所で書いたりなどしていて成長はしてるかと、、、(自身ない)
約三年ぶりの復帰ですが、、、是非、見てくれたら嬉しいです。(コメントも是非。。。)
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
〜目次〜
『出会い』>>1『登場人物』>>2
『旅の始まり』>>3
『桃太郎さん働いて下さい!』>>4
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
ここにコメントしてくれた人、応援してくれた人を書く予定です。
- Re: 昔話を旅するお話〜其ノ壱〜 ( No.1 )
- 日時: 2017/08/21 19:38
- 名前: 狐音 (ID: .1MHnYLr)
〜1話目〜
「出会い」
僕は夢でも見てるのだろうか?
いや、きっとこれは夢だ。
なんて言うか、こう、子供が見るようなファンタジーな感じで。
よく、プリ○ュアとかに出てきそうな。
よ、妖精。が目の前に。あれ?僕いつの間に寝たんだろう。
とにかく、目を覚ませ!自分!
頬をつねってみても痛みは感じるがなかなか目が覚めない。
「あ、あれ?可笑しいな。」
「なにしてるの?大丈夫?」
気づけばその、『妖精』は目の前に来ていて。
ビックリしてそのまま後ろにひっくり返ってしまい、強く頭を打ってしまった。
「いっ、、たぁ.........」
「だ、大丈夫ですか?!」
と、『妖精』が近づけばこれは錯覚か?ついに僕もそんな年に?と目の前の生き物を
摘んではまじまじと見始め
「こ、これは幻覚ですか?」
「ち、違います!く、苦しい...ですので、おはなしください!」
「あ、あぁ、、、ごめん。」
ぱっ、と手を放してやれば『ゲホッゲホッ...なんて手加減のない人なの?』と
少し怪しい人でも見るような目でこちらを見始め。
「まぁ、そんな事はどうでもいいのです!」
「え?あ、うん。」
「貴方は運命の旅人です!どうか私をお助けくださいませんか!」
「え、えぇ?」
なんかえらいことになってきたぞ?
- Re: 昔話を旅するお話〜其ノ壱〜 ( No.2 )
- 日時: 2017/08/21 22:50
- 名前: 狐音 (ID: .1MHnYLr)
「登場人物」
主人公(青年)
名前:本話 絵夢(モトワ エム)
性別:男
年齢:15歳
身長:160cm
〜memo〜
5歳の頃に両親を事故で亡くし父親の母である祖母に預けられる。
昔から本が大好きで毎日同じ場所で何度も本を読んでいる。
思ったことは素直に口にするが根は優しく笑顔が絶えない。
昔から本を読んでたおかげが頭はいいが運動は下の下。
妖精
名前:エルル
性別:女
年齢:?
身長:10cm
〜memo〜
絵夢の本から出てきた不思議な妖精。
エルルが出てきた真っ白な本を元通りにして欲しいと絵夢に頼む。
好奇心旺盛で元気のある活発的な女の子。
話によっては羽が変わるようで......?
随時更新していきます。
- Re: 昔話を旅するお話〜其ノ壱〜 ( No.3 )
- 日時: 2017/08/22 07:58
- 名前: 狐音 (ID: .1MHnYLr)
〜2話目〜
「旅の始まり」
「と・に・か・く!!貴方にこの本を元通りにしてほしいのです!!」
「いや、僕そんな勇者〜とか、戦士〜とか、そういうのないんで」
どうやらこの子は僕にこの何も書いてない真っ白な本を元通りに戻して
欲しいそうで。
何度も何度も『お願いします!』とせがってきた。
そしてふとひとつの疑問が湧き本好きの僕にはどうしてもその本の元の姿が
気になってしまった。
「その本って。元はどんな本だったの?」
「これですか?元は昔話や童話のお話がギュッと詰まってる本なのです!ですが、、ある事がきっかけで中身が全部なくなってしまったのです!」
な、なんだこのマンガみたいな話。
そんなこと有り得るの?いや、まず僕の目の前に妖精がいる時点でもう現実を超えてるよ。
てか、そもそもなんで僕?体力もないのに無理だよそんな。
でも、本の中の人たちに会えると思うとちょっとやってみたいかな〜なんていう好奇心もあったり無かったり。と、青年の心はやりたいけどやりたくないの二択で心が揺らいでいた。
「も、もしかしたらですよ!本の中の人と仲良くなれちゃうかも.........!」
その台詞を聞いた途端、僕の心はやりたい一択になった。
「やる!」
「そうこなくっちゃ!」
『じゃぁ、この本を持って!』と先程の真っ白なページしかない本を渡され何に使うんだろうと首をかしげていたら。
「あ、私の名前はエルル!宜しくね!」
「僕の名前は本話 絵夢。絵本とかの絵に、夢って書いて絵夢」
「絵夢ね!いい名前じゃない!じゃあ、目を瞑ってね!」
相手はニコッと元気な笑顔を見せれば『さて!そろそろ行きますか!』と背伸びをしてゆっくりと目を閉じれば僕が持っている真っ白な本に手をかざし呪文を唱え始めた。
その姿を見たあと、僕もゆっくりと目を閉じ相手の声だけに集中した。
妖精本来の言葉なのか、それとも古代の言葉なのか、僕にはさっぱり分からなかった。
だけど、呪文ということだけはわかっていて......「もういいよ!」
あの、まだ台詞言ってたんだけど.........
はぁ、と思い溜息を付きながら目を開ければそこは
「え、、ここ、どこ?」
- Re: 昔話を旅するお話〜其ノ壱〜 ( No.4 )
- 日時: 2017/08/22 22:06
- 名前: 狐音 (ID: .1MHnYLr)
〜3話目〜
「桃太郎さん働いて下さい!」
「え、、ここ、どこ?」
目を覚めた先は気が茂っている、、、つまり森の中だ。
辺りを見渡せば森ばっかりでこんな所に人が居るのかと疑いたくなるほどだった。
だが、ここは嫌いじゃない。耳を澄ませば鳥や風の音がしてとても心地いい。
「いい場所でしょ?」
首を傾げながらね?ね?とまるで返事を急かすような言い方をして来た。
「うん。いい場所だね。こういう所好きだな。」
「ふふっ、絵夢喜ぶと思ったわ!」
ニコニコと無邪気な笑顔を僕に見せながら『あっちから水の音がするよ!』とひとりで飛んで行ってしまった。
ん......?行って、しまっ...た?
「ちょっ?!ま、待ってよ!」
なんで運動音痴の僕がこんなに走らなきゃいけないの?!
も...体力の、限界だよ......
ぜぇぜぇと息を切らしながら相手を追いかけたどり着いた場所は川だった。
「か、川だァ......」
「ここに川があるってことは...こっちよ!絵夢!」
「え?!ちょっ...!エルル!」
相手に指をぐいぐいと引っ張られついた場所は広い場所で近くには橋みたいな、、、なんだろう、中途半端だけど。
ってか、おばあさん居ない?
川...お婆さん...。
「も、桃太郎?!」
「よくお分かりで!」
パチパチと拍手をすれば。
絵夢は僕の肩に座って『1話目は桃太郎よ!でも、ここの桃太郎は少し変わっててね』と呆れ顔で言った。
そんなに飽きれるほどの人なの?本とかでは鬼退治してかっこいいところ見せてるのに?
ん?と首を傾げながら頭に「?」を浮かばせてんー...と悩みこんだ。
「ま、まぁ!そんな深く考えないで!」
焦りながら考えるのをやめさせた。
そんなに酷い人なのか?とますます気になるばかりだが『おばあさんに早く話しかけましょう?』とぐいぐいと引っ張るので考えるのを一旦やめにして洗濯ものを洗っているおばあさんの元へ近づいた。
「あ、あの.........すみません」
「...?はい?どうしました?」
「あ、えと......桃太郎さんのお婆さんですよね?」
「あら、貴方お桃太郎のお友達かしら?」
「へ?!」
お、おおっ、お友達?!べ、別にそんなことはないんだけど、、、
でも何か嬉しいような。。。
「え、えと〜」
「ここはお友達って言っときなさい」
小さな声でエルルが耳元で囁き渋々『はい、友達っていうほど親しくはありませんけど...』と返事をした。
「あらあら、桃太郎なら家にいるわ。案内してあげる。」
「ありがとうございます。」
ペコッと一礼をすればお婆さんはうんうんと、優しい笑顔でこちらを見てははぐれないようにね、と前をゆっくりゆっくり歩き始めた。
その姿は猫背で、足取りもとても遅い。でも、おばあさんの姿を見てるとどこか懐かしいような感じがして、、、ってそんなくらい事考えない!
ぶんぶんと首を思いっきり振ればパンっ!と両手で頬を叩いた。
「え?!どうしたの?絵夢」
「え...や、なんでもないよ」
と、相手に優しく微笑み返せば『そう?』と、少し心配そうな顔をしたが『大丈夫!大丈夫!』と笑顔でいえば『ならいいんだけど』と僕の肩に座った。
「着いたわ、ここよ」
「ありがとうございます。」
「いえいえ、じゃあ、私はまだ洗濯物の途中だから。桃太郎はとゆっくりお話して下さいな」
優しく微笑めばさっき来た道を戻って行った。
「えと...お邪魔しま......え?」
「やっぱり。そうと思ったわ。」
エルルは何か知っているようで深く思いため息をついた。
その桃太郎の姿は僕の知っている姿ではなかった。
- Re: 昔話を旅するお話〜其ノ壱〜 ( No.5 )
- 日時: 2017/08/26 00:13
- 名前: 狐音 (ID: w4sGgUKI)
〜4話目〜
「桃太郎さん働いてください!2」
「お!エルルじゃないか!」
「え.........?桃、、太郎......さん?」
その姿は、うん。
言ったら悪いけど、みんなが知っている桃太郎の姿ではなかった。
なんというか、、全体的に丸い。
「アンタまた太った?」
「え?!」
「いやぁ〜最近あんま動いてないからさぁ
〜」
照れながら答える相手を見てはエルルは「何言ってんのよ!このバカ!アンタそれでもヒーローのひとりなの?!」ときつく指摘をした。
まぁ、僕も実際あの有名なヒーローがこんなふ、太ってるなんて思ってなかったよ。
「で?今日は何に来たんだ?」
「あんたがちゃんと仕事をしないから!この本にあなたの事が書いてないのよ!」
「え.........?えぇ?!」
いや反応遅いよ。
でも、昔はこの人も働いてた(?)んだな。
痩せてた頃の桃太郎さん見てみたいわ
「ん?お前は?」
「あ、えと、、、僕は」
「絵夢よ!この本を元通りにしてもらうために私がお願いしたの!ね?絵夢!」
「あ、うん」
自分で応えようとしたら相手が先に答えて"ね?"と聞かれたため返事をした。
「絵夢...な、よろしくな!」
「よ、よろしくお願いします!」
名前を呼んでくれたことに対し感動しあまりの嬉しさに頭の中はパリピ状態だった。
口に出さないようにんん!と口を紡いで何とか抑えた。
「変わったやつだな」
「見てて面白いでしょ?」
「まぁな」
ひとりで舞い上がりすぎて人の話も聞こえないくらいになっていた。
〜作中〜
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