複雑・ファジー小説

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世界は数字に征服されたそうです
日時: 2017/08/24 00:07
名前: 爽 (ID: /OJeLYZk)

もし、あなたの世界が数字が全てだったら—————————



仕事・住む場所・人生までも決められていたら



どうしますか?












はじめまして、爽です。
あきらって読みます。

初心者ですが、よろしくお願いしますm(__)m


Re: 世界は数字に征服されたそうです ( No.1 )
日時: 2017/08/26 22:57
名前: 爽 (ID: BU76XeAH)

例えば、生年月日・生育歴・身長・体重・知能面など
数字に置き換えられる情報だけで
生きていくと、こうなります。

case1
A「私の子、2歳時検診で知能指数が最高ランクに認定されたの〜」

B「まぁ!将来はエリートコースかしら?」

A「そうなるに決まってるじゃない。あなたの子は?」

B「私の子は、容姿が最高ランクに認定されたんだけど・・・」

A「じゃあ将来はモデルかしら?」

B「でも、両親が知能指数が最高じゃないとダメだって」

A「残念ながら施設行き?」

B「施設入れるお金がもったいないから、西ブロックに置いてきちゃった」

A「良かったじゃない、後は安心ね」


———————と、まあこんな感じである。
自分の子供でも容赦なく捨てる。サイテーな親。
これが、この世界に生きた人類の末路であった。


これは、こんな世界に生きる子供たちの話である。

Re: 世界は数字に征服されたそうです ( No.2 )
日時: 2017/08/25 22:16
名前: 爽 (ID: BU76XeAH)

説明 ※他にも出てきます。

西プロック・・・聖都市の塀の外にある、最も治安の悪い町。他に、東・南・北ブロックがある。

聖都市・・・人々が住んでいる居住都市。周りが塀に囲まれている。

クロノス・・・聖都市の最高ランクの居住区域。

ロストタウン・・・普通の居住区域。





登場人物 ※初期設定です。

庵・・・クロノスに住む、知能指数最高ランクのエリート。肩までの髪を後ろで縛っている。一人称は「僕」

アオ・・・西ブロックに住む、少し髪の長い青年。一人称は「俺」

犬カシ・・・犬を貸している少年、いつも犬と一緒にいる。

琳・・・庵の母親。雑貨屋を営んでいる。



他にもたくさん出てきます。
名前が思い付かないので、出していません。

それでは、本編をどうぞ!!

Re: 世界は数字に征服されたそうです ( No.3 )
日時: 2017/08/27 14:04
名前: 爽 (ID: BU76XeAH)

私たちの住む街、聖都市
科学の粋を集めた未来型都市
四方を特殊合金の塀に囲まれた、安全な城塞都市です
整然とした美しい町並み、市内の犯罪率は限りなくゼロパーセント
医療テクノロジーは、事故や病気、手術などのあらゆる苦痛の除去を実現!
市民は最先端の医療を受けることができます!
市の中央には巨大な森林公園が広がり、四季の豊富な自然を楽しんだり、小動物や昆虫との触れ合いも可能です
絶望の存在しない聖都市。聖都市の未来を支える学生諸君!
市への変わらぬ忠誠を誓い、勉学に励みましょう!


全「「市への変わらぬ忠誠を誓います!」」


僕は庵。今日で12歳になる。
ここは学校。2歳時検診でエリート認定された子供が通っている。
毎朝恒例の儀式は、正直うんざりする。

教「今日は発表がある。来月から生態学の特別コースに、庵の入学が決まった。おめでとう、庵」

庵「ありがとうございます」

僕は立ち上がり、礼をする。
そして放課後。

「特別コースなんてすごいな、庵!」

「最新設備の教室と専属教師がつくんだろ?」

「一体どんな手使ったんだよ。エリートコースに進めるのはエリート中のエリートだけだからね」

「そうそう、将来が約束されたようなものだよ」

庵「ありがとう。がんばるよ」ニコッ

「ふんっ、僕らだって2歳時検診で最高ランクに認定されたエリートだ」

「手違いで君が先に特別コースに入学することになったみたいだけど」

『嫉妬しちゃって、みっともない』

庵「沙夜!」

沙「よくそんな負け惜しみ大声で言えるわね」

「自分も特別コースが決まったからって偉そうに!」

「そんな博物館でしか見たことないような前世紀の遺物を着ているくせに!」

沙「薄っぺらな特殊繊維の下着をつけていると人間性まで薄くなるのね。勉強になったわ」

「なんだと!?」ガタッ

沙「何よ!」

庵「沙夜・・・!」




沙「何がエリートよ。思いやりとか知らないんだから」

庵「よく似合ってるのにね、そのセーター。見てるとあったかい感じが伝わってくるし」

沙「ありがと、そんなふうにいってくれるのあなただけよ」


9月7日
その日は、僕の12回目の誕生日だった。

Re: 世界は数字に征服されたそうです ( No.4 )
日時: 2017/08/27 14:44
名前: 爽 (ID: BU76XeAH)

琳「庵、窓開けたりしないでよ。台風来てるんだから」

庵「わかってるよ母さん」

琳「そう・・・ならいいけど」

僕は2歳の時に市の検診で、知能面で最高ランクと認定され、
この高級住宅地《クロノス》で母と2人、何不自由ない生活を送っている。
自然も動物もひとも管理された、誰もが同じに見える安定した均一の世界。

庵「それが今日はこんなにも荒れてる!最高の誕生日プレゼントだ。少しくらいなら開けても・・・」カラ・・・


ドウッ


荒れ狂う中、
僕は思いっきり叫んだ。

《壊せ、破壊してしまえ。》
《何を?全てを。》
《すべて?》

ビーーーッビーーーッ

庵「環境管理システムか」

<シツナイカンキョウガアッカシマシタ。ジュウビョウゴニマドヲジドウロックシマス>

庵(切っておかないと窓がしまっちゃうな)ピッピッ

僕はシステムを停止させる。

ビーーーッビッ

<カンキョウシステムヲテイシシマス>

庵「これでよしっと」


くすっ


庵「え?」バッ

後ろで笑い声が聞こえた。
振り返ってみると、そこには1人の、左腕が血で赤く染まっている少年がいた。


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