複雑・ファジー小説
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- 暁の星影
- 日時: 2017/09/10 14:43
- 名前: 時藤 (ID: KZRMSYLd)
〔序〕
ああっ……この中から早く出なければ……私も……に成って……
そう嘆いたもの達が結果的にどの様な結末を迎えたのか私は気にも留めることは無かった
私は私自身の作品を完成させる事だけが望みなのだから……。
おやっ……気配がしなくなった、まぁいい、次のモノはあの男が持ってきてくれるだろう、私はただ待つだけでいいのだ、私の作品が完成する事を……。
駄文をただ書き連ねるだけの時藤という者です。書いても書いても未完のものばかりではありますが出来る限り書き続けたいと思っておりますので、何卒宜しくお願い致します。
荒らし行為は御遠慮下されば幸いです。
- 暁の星影 ( No.1 )
- 日時: 2017/09/10 17:29
- 名前: 時藤 (ID: 06in9.NX)
壱
師匠のもとに何とかという進学校の高校の理事長が訪ねて来たのはテレビでマスコミ各社が取り上げている、学生の連続不審死の丁度、二件目が発生した後の事である。
連続不審死と一纏めに言っても一件目と二件目では死に方が異なっている為に関連性は希薄であると言える。
一件目は隣県の某お嬢様学校での一時間目開始直前に五名の女子生徒が口から吐血して死亡するというものであり。
二件目は一件目から離れた普通の高校の朝礼時に男子生徒一名が倒れ、そのまま亡くなってしまったと言うものである、ただこの男子生徒の倒れた口腔内にはみっしりと蛆虫が詰まっており、異常性は明らかであった。
一件目や二件目に関しても医学的な観点から精密に調べられたそうであるが、亡くなった人物の身体にはこれといった死亡の要因となるものは見つからなかったそうなのである。
蛆虫やら何やらでマスコミは騒ぎたい放題であるのは日夜テレビを見て、暇を持て余している僕にとって耳に痛い位にしつこいものであった。
「呪いか何かに違いない!」
ぼっーとテレビを見ていた僕は件の理事長が発した言葉によって現実へと引き戻された。
そっーと客間の扉を開け中の様子を覗き見る
すると高学歴を謳っている人物が霊だ、呪いだといったワードをたて並べて師匠に力説している様であった。
心なしか正面に座って話を聞いている師匠は少し引いてしまっているようで困った様な表情を浮かべている。