複雑・ファジー小説

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99.9%信者町。
日時: 2017/10/14 15:00
名前: 蜜柑 (ID: 0ZpCyTcF)

『こちらのプルート国は、独立した謎の国として有名ですね』
『しかし入ろうとすると、謎の力で押し返されてしまうそうです。一体何が起こってるのでしょうか……』

99.9%がプルート教、別名"殺人教"の信者、それがこのプルート国。

そして私たちは0.1%の、逃亡を続ける人。

結界で囲われたこの国は、一切出入りができない、そんな場所。

道はいつだって、紅かった。

Re: 99.9%信者町。 ( No.1 )
日時: 2017/10/14 15:15
名前: 蜜柑 (ID: 0ZpCyTcF)

「レオ、どうした?」
声をかけたのは私の友達、ユキだ。唯一の女友達。
「このテレビみたいな世界に憧れてた。どうして私たちはここにいるんだろ」

「んなこと言ったって……しょうがねぇよ」

こいつはモネ。男だ。0.1%の1人で、超性格悪いやつ。

「僕らにも、勝機はあるよ」
今のがヒロト。こいつも男。正義感は溢れてるけど、偽善っぽい。

「ヒロトの言う通り。それに最近、結界は薄くなってるって噂もあるでしょう」
彼女はアロー。じゃなくてアロア。遠距離攻撃が得意だと言うが、まあボインのお姉さん。
「プルート教の崇拝者に言われたくねえんだよ」
「関係ないわよ」
崇拝者というか、崇拝される対象なのだ、アロアは。
「僕らで頑張ろうよ、ね?鬱病のレオちゃん」
「うる、さい。」その通り私は鬱病。ヒロトは時々、毒舌な気がする。
ユキは優しいけど、私でも驚くほど気が弱い。完璧な人なんか、1人もいない。

みんなに共通するものはただ一つ。

『プルート教をなくしたい』
『プルート教を変えたい』

それだけだ。

そしてこの5人が、0.1%。

Re: 99.9%信者町。 ( No.2 )
日時: 2017/10/22 09:27
名前: 蜜柑 (ID: 0ZpCyTcF)

『ぎゃああぁぁ』
「また人が殺されたっぽいね」
私はそうつぶやく。
「ほんと、こんなことする意味が僕にはわからないや」
「偽善って言いてえところだが……確かにその通りだ」
しばらくすると、私たちは黙りこくった。なぜって?奴らが来たからだ。
「隊長!こっちは?」
「隊長!天上川流域、国境、山々を探しましたが、どこにもいないんですけど〜」
「黙れ」
奴らは黙った。私たちは双眼鏡で、奴らを覗く。
「この……ユピナ様に対してはていねいなことばづゅかいをきをつけ……あれ?」
「も〜、隊長可愛すぎです!噛みまくるし、漢字も書けないし!おまけに文法おかしいし!」
「ぶんぽう!?とにかく、うるさいっ!黙るのだ、黙るのだあ!」
「かあいい、可愛すぎる!」
あいつ、ユピナ隊長は結構なロリだ。ロリババアとかでもなく、完全なロリ。
「つーかなんであいつが隊長なんだよ、よりによって!」
「まあ、可愛いしいいんじゃない?僕も好きだし」
「可愛いのはかんけえねえよ!」
モネとヒロトが謎の論争をし、アロアはいつの間にか外で信者に儀式を行っている。
そんな中、私とユキは双眼鏡を見ていた。


Re: 99.9%信者町。 ( No.3 )
日時: 2017/11/18 19:43
名前: 蜜柑 (ID: 0ZpCyTcF)

ちなみに、今いる洞窟はかなり入口が狭く、おまけに草で隠されているため、発見は困難だ。
「隊長」
低い声で、一人の女が呟く。
「あまり騒がないでくれます?仮にも隊長なんですよね?」
その女は、ユピナにブラックソードを見せた。ブラックソードは一級者の三大武器と言われ、一球者に取り扱える武器の中でもかなり強いものだ。
「……すまんな、ヨツバ」
「クローバーのもう一つの花言葉……覚えておいてくださいよ」
ヨツバと名乗る女は去っていった。
「隊長、彼女とは何の関係が?」
「今は、知らない方が良いだろう」
「そう言わずに、教えてくださいよ」
「誰にも話したことがなかったのだが…………昔、ヨツバとはコンビを組んでいた。昔といっても三年前ぐらいだがな。
その時、生贄を追い求める奴らが来た。私はヨツバを……生贄にしようとしたのだ」
「ユキ、生贄っていうのはアロアに捧げるやつだよね。1ヶ月に一度。」
私は双眼鏡を覗きながら、ユキに話しかける。
「しかしヨツバはギリギリのところで助かり、後日私の家の前には大量の四葉のクローバーが置いてあった。
ヨツバのものだろうと思ったが、なぜ私に幸福を届けたのか意味がわからなかった。
クローバーのもう一つの花言葉は、復讐だと知ったのは後の事だった。」
「ヨツバと隊長に、そんな関係があったんですね」
ヒロトが後ろから話しかける。
「面倒クセェ関係だなあ」
「あら、みんな知らなかったの?」
アロアの一言が、その場を黙らせた。
「「「「なんでしってんの!?」」」」


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