複雑・ファジー小説
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- 鉄塔ドラゴン
- 日時: 2017/10/15 20:53
- 名前: 浦瀬 弾 (ID: THBfOZma)
はじめまして、浦瀬 弾と申します。
今回は、前々から僕が書きたかった小説を書こうと思い立った為、こちらのサイトでこの「鉄塔ドラゴン」を書き始めることにしました。
拙い文章や表現のせいでお見苦しいところもあると思いますが、皆様の目に少しでも留めていただければ幸いです。
※注意※
・本作は、多少の流血描写などを伴います。グロなどが苦手な方は閲覧を控えてください。
・完全な自己満足で書き始めたものなので、設定の矛盾、ご都合主義など不快に思われることが多々ある可能性があります。
- 鉄塔ドラゴン 第一話 ( No.1 )
- 日時: 2017/10/16 00:06
- 名前: 浦瀬 弾 (ID: THBfOZma)
__ああ、神様助けてください。
僕は、とうの昔に見限ったはずの神に人生最後になるだろう祈りを捧げていた。
祈りなんて捧げたところで神が聞いてくれる訳など無いのだが、もう僕にはそれしかすることができなかったのだ。
「ああ? まだ生きてるやつがいやがったのか」
目の前の残忍な殺人鬼は、血に濡れた顔で笑いながらそう言った。
***
20XX年、空に突如として正体不明の穴が出現した。発見当初、様々な推測がなされ数多の自然現象が候補に挙げられたが、その穴は、人類の想像を遥かに超える超常的な代物であった。
ドラゴン、エルフ、ペガサス、人魚……それに類する多くのモンスター達、後に幻想生物と呼ばれることとなるそれらが、その穴から出現したのだ。
幻想生物達は、その力で街を破壊し、自然を取り込み、瞬く間に世界を侵食していった。
強大な力を有する彼らに為す術もなく蹂躙されるのみかと思われた人類だったが、彼らの出現とほぼ同時期、人類は画期的な物質を発見する。
「鉄屑」。従来の鉄に特殊な加工を施すことによって生成される特殊金属。そして、その特殊金属を使って作られた機械兵の呼称である。従来のどの物質よりも強靭で、且つ生物にも似た柔軟性を持つ物質である。「鉄屑」は、強力な兵力となり、幻想生物との戦いに大いに貢献した。
しかし、人類よりも優れた種族となった「鉄屑」が裏切ることとなるのに、そう時間は掛からなかった。
こうして、幻想生物、「鉄屑」、人類という三勢力が世界中で争うこととなったのである。
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