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複雑・ファジー小説
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- 曇天のフィロソフィア
- 日時: 2017/10/23 14:55
- 名前: 西川 伊吹 (ID: 3pCve.u0)
皆様こんにちは、はじめまして。西川 伊吹と申します。
どうぞ宜しくお願い致します。
皆様の閲覧が養分です。
面白い小説書けるように頑張るです。
- Re: 曇天のフィロソフィア ( No.1 )
- 日時: 2017/10/23 15:36
- 名前: 西川 伊吹 (ID: 3pCve.u0)
地元の中学校を卒業してから、独り。軽井沢の空から富山県「井波」の空へ。私「土屋 陽(つちや みなみ)」は旅立った。
父親は私が幼稚園に入学してまもなく、この世を去った。突然の交通事故だった。それから10年。母親の真紀子は独りで娘二人を育ててきた。
妹のひかるは、中学二年生。高校生になっても、地元にのこるようで。
しかし、母も妹も親族一同にも
どうして私が離れた富山県に行ったのか。その理由は曖昧なまま、しれわたっている。
「学びたい分野があるんだろうなぁ」「離れたい理由が学校にでもあったのだろうか?」「もしかして...いじめ?」のような様々な疑惑が、私抜きの家族会議で浮上していたのを見たことがある。
理由はどれでもない。
表向きには「富山県の自然と環境にかこまれた学校で頑張りたい」とだけ言っておいたが真っ赤ならぬ緋色にまた、黒を混ぜたかのようなどす黒い嘘だ。
だって花粉症だもん。自然にかこまれたが理由なんて勘弁してほしい。その事に関して全く誰一人つっこまないのも、不思議だ。老けたのか、無関心なのか。
本当の理由なんて、そのうち誰しも分かってくるだろうな、と感じる。
これからの花の高校生活が、普通じゃないから。
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