複雑・ファジー小説

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天秤
日時: 2017/12/26 22:25
名前: もふもふ (ID: YAFo98qW)


子ども達には大人には理解できない世界があります。それは大人も同じです。

2つの世界に共通していることは、天秤のように弱い者と強い者、人は力がある強い人のちかくにいたがるでしょう?すると弱い者と強い者と強い者の味方では差が生まれてしまいます。まるで天秤。

これは、教室という小さな子どもの世界ならば、いいえ。どこにでも起きてもおかしくない問題です。



佐藤 美奈

今日は高校の入学式です。私はいつも自分の言いたいことをはっきりと言えない性格で友達ができるか心配ですが、親友の舞友もいるし頑張りたいと思います!!!!!


「美奈、おっはよー!」と元気そうに言うこの子は石原 舞友。
中学のとき知り合った、唯一の親友。私の家の3軒隣の家に住んでいます。
私とは対照的に、サバサバしてて、明るくて元気な子です。
「おはよー、いつにも増して元気だね」
「え〜そんなわかる?だって今日入学式じゃん!!!!!」太陽みたいな笑顔でニコニコしている。そんなに楽しみだったのか〜
「私はあんまり楽しみじゃないよ〜むしろ不安。舞友がすごいよ。」
てくてく歩きながら喋ってる、幸せだなぁって思う。
やっぱ楽しみかも。

そんなこと考えてる私はバカだったのかもしれない



普通に式が終わり、正式にクラスの人と顔をあわせる時間になった。
舞友とはクラスが一緒だったんだ♪
「では、これから自己紹介を順番にしてってもらいます。坂本さんからお願いします。」

そう言われて気だるそうに立ち上がった坂本さんっていう人はクラスで一番目立っていた。ピンクアッシュの大きめに巻いてある髪の毛。くるんと上を向いているケバいまつげ。化粧と髪の毛染めるのは、校則違反なはず、、、
関わったらやばそう

「坂本美月です。みなさんと仲良くなりたいので気軽に話しかけてください」
あれ?意外といい子だ。やっぱ見た目だけで決め付けるのはダメだね。
次々と自己紹介が進んでく。私の番だ。

「あ、あの、、えと、、さ、佐藤美奈です、よろしくお願いしますっ」
恥ずかしくておどおどしていると、坂本さんと目が合った。坂本さんは思いっきり私を睨みつけてきた。こわすぎて目をそらすと自己紹介は終わっていた。

これが始まりだったんだ。



次の日

舞友と一緒に登校すると、学校の廊下で先生に呼び止められた。先生が呼んだのは舞友だった。
「石原、お前今日日直だろ?ちょっと職員室に来て手伝ってくれ」
「はい、わかりました」と舞友が言い、私に
「じゃあ美奈、また教室でね〜」と言い軽く手を振ってから先生の後ろをついていった。

舞友と別れてから教室に向かっていると急に緊張してきた。
昨日は、みんなと話す機会がなかったから今日が初めて話すんだ。仲良くなれるといいな。
教室のドアを静かめにガラッと開けるとそこには驚きの光景が待っていたんだ。


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