複雑・ファジー小説
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- 殺し屋に拾われた少女
- 日時: 2018/01/18 21:37
- 名前: 蛍 (ID: u5fsDmis)
目の前で親が殺された。
何でだろう……
でも私にはそんなこと全然どうでも良かった。
親の事も……
私も殺されるのだろうか?
ま、生きててもつまんないし憂鬱だ。
いっそ早く殺してほしい。
ワタシヲハヤクコロシテ?
そんなこと言ってたら殺し屋にこう言われた。
「"殺し屋"それがお前の生きる道だ。」
え?
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登場人物
神上 利月(しんじょう りつ)
殺し屋に拾われた少女、実は親から虐待を受けていた。
それから大人を悪魔と思うようになった。
"オトナハキライ"
香川 蓮 (かがわ れん)
殺し屋で利月の親を殺し、利月を拾った本人。
実はイケメンで女子から人気がある。
"リツノコトモットシリタイ"
ジュン ; マーガレット
蓮の仲間でほとんど家事担当。
仲間を傷つけるのは許さない。
"ナカマハダイジダカラ"
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1.殺意
「私が殺し屋になった所で……何も変わらない!
私は怒り混じりの震えた声で言った。
「ハヤクコロシテヨ」
頭の中はそればかりだった。
すると殺し屋は私のお腹を殴り、気絶させた。
「カハッ…!」
これで死ねるかな…?
「お前の事をもっと知りたい。だから気絶させた。」
ん……ここは?あれ?私、シンデナイ…
ドウシテ?
そっか、気絶させられただけだったんだ。
「あら、起きた?」
誰?てかここどこなの?
「僕はジュンだ。よろしくね♪」
「あんた、空気読めないのね。私はリツ。早くここから出しなさい。」
大人?早くここから出ないと狂っちゃう。
ねぇ早くここから出してよ!
「レンが帰ってきたわ、そこに待ってなさい。」
無理。お断りします。
武器…武器……
あ
良いのみぃーつけたっ!
ハンマーと包丁♪
大人逹ダメだよ?私、狂ちゃったじゃん。
「そんな”危ない”物もっちゃダメでしょ!」
ジュン?”危ない”ってこの凶器の事?
「ふざけんな!!」
私は狂いと怒りが混じり合ってついにジュンに飛びかかってしまった。
「おっと、危ない♪」
へぇ〜、中々やるじゃん?
でもね……
「貴方の腕、もう切ったから♪」
ジュンの腕からブシュッと血が溢れ出す。
フ……フフ…フフフフフ!
「私の過去知らねぇ癖に大人が口出ししてんじゃねぇ!」
フーッフーッ…フフ♪
- Re: 殺し屋に拾われた少女 ( No.1 )
- 日時: 2018/01/20 13:28
- 名前: 蛍 (ID: sThNyEJr)
2.才能 前編
フフフ……フフ♪
目の前に倒れこむジュン、そこに寄り添う殺し屋。
あーあ、早くここから出さないからこうなったんダヨ?
「おい、ここから出たとして帰れる場所はあるのか?」
殺し屋が私を睨んで言った。
ん〜、無いね。
「でもね、親と関わって私を虐待した人は一人残さず殺すよ♪」
警察も信用出来ない、大人逹も……誰も信用出来ない私は狂ったんだ。
頭のネジが外れてたまっていたものが爆発したの。
「そうか、お前は才能が有る。だからここへ連れてきた。その狂いを俺は気に入った。」
は……?狂いを気に入るって人初めて見た。
てか才能って殺し屋の?まぁ殺し屋に関わっているジュンを軽く怪我させたもんね。
「それとお前の虐待に関わった人逹を殺すの手伝ってやる」
「……本当?」
私はちょっとだけ笑みを浮かべ、ハンマーと包丁を置いた。
「貴方をまだ信用出来ないけど手伝ってくれるのなら話は別。」
信用は…出来ない、でも手伝ってくれるのなら。
「フッ……信用出来ないか。俺は蓮だ。よく使う凶器は銃かな。」
そう言って蓮はマスクをとり少し笑った。
…ドキッ…
私の胸が少し高鳴った気がした。
「そ、そう。私は利月……リツって呼びなさいね!凶器は……わからない。」
すると蓮は近づいてきて私に綺麗な狐の仮面と和風なまた綺麗な刀をくれた。
何かカッコ可愛い気がする!
「それがお前の武器と顔を隠す仮面だ。」
「何か不思議な感じ♪」
私は無意識に初めて笑顔になった。
こんなの初めて……この人なら…いや蓮なら…
「じゃあ場所や情報を調べるぞ。」
「もちろん、そのつもり。」
- Re: 殺し屋に拾われた少女 ( No.2 )
- 日時: 2018/01/23 08:27
- 名前: 蛍 (ID: /.e96SVN)
2.中編
「これを見ろ。」
差し出されたのは地図だった。
「赤く印が付いているとこが奴らのアジトかもしれん」
ふーん……あれ?
「まさか…最初から同じ目的で…?」
蓮はコクりと頷く。
やっぱり…蓮だったら…ね
「全部で4ヵ所…2ヵ所ずつで良いですよね。」
「お前、大丈夫なのか?1人で…。」
「子供だからって容赦、加減はしない…最初から全力!」
私は狐の仮面を着けて刀を腰らへんにぶら下げた。
フフ……気分が上がるわね
「殺し屋には当たり前の事だが…口調とか声変えろよ?」
「言われなくても解ってる!」
そして私と蓮はそれぞれの場所へ向かった。
「ん〜……、ここかな?」
向かった先には廃墟になった、ホテルがあった。
ドアをそっと開けると2〜30人の大人達がいた。
ゾクゾクッ!
寒気と恐怖が私を襲った。
アレ…?ナンデ?
大人は敵怖くなんてない…はずなのに…
ドクン…ドクンドクン…!
早く片付けなきゃ…早く…
私の持っていた刀を抜き、構えた。
フーッと息を吐き落ち着かせる。
そして……
ガチャンッ!!
思いっきりドアを蹴って中へ入った。
大人達は少しビックリした後、クスクスと笑ってこう言った。
「お嬢ちゃん、生きては帰らせないよ?ハハッ馬鹿だね。」
「ふーん…そないこと言って良いねん?」
私は刀を強く握りしめ、さっき馬鹿と言った大人を刺し目玉をくりぬいた。
「馬鹿はお前の方どす…ほな次誰や?」
私は手をくいっと振った。
「大人は敵…絶対コロス!」
フフ……
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