複雑・ファジー小説

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拳の異世界冒険譚
日時: 2018/02/28 21:38
名前: 顔面凶器 ◆1oKmZSIAF. (ID: wSTnsyhj)

 複雑・ファジーでは初めまして、顔面凶器と申します。
 本格的な執筆は初めてなので余り上手ではないかもしれませんがそれでもよろしい方はご覧いただけると嬉しいです。苦手な人も多いかもしれませんが転生ファンタジーです。

プロローグ【ありふれた異世界転生】 ( No.1 )
日時: 2018/03/03 21:36
名前: 顔面凶器 ◆1oKmZSIAF. (ID: wSTnsyhj)

 もしも、貴方は朝気持ちよく目を覚ましたら見知らぬ場所で何者かに『貴方は異世界転生の権限がある』と言われたらどうするだろうか? 何だ、夢かと二度寝する人間もいるかもしれない。非現実的だとこの話に取り合ってくれない人もいるだろう。だがしかし、目の前の少年は堂々と僕に告げる。

「おめでとう! 君には異世界転生権が与えられた!」

 恐ろしく容姿の整った少年であった。透き通るガラスのように美しい白い肌、宝石のような瞳。どれを取っても人間離れしているほど整っている。

「さあ、君は異世界に行くのか? 行かないのか?」
「そりゃあ、行きたいですけど……」

 自分より年下に見える少年にかなりたじろいでしまっている。なぜならアイドルも真っ青な容姿の少年と一緒にいて、目つきが異様なぐらい鋭いことを除けば平凡な自分を比べてしまい少し弱っているからだ。

「よし、それじゃあ決まりだな。この中から一つだけ欲しいものを特典として付けてやろう」

 少年が俺にパンフレットのような物を投げつける。開くと様々な特典が載っている。お待ちかね転成物でお馴染みのチート付与タイムだ。パラパラとパンフレットをめくっていく。岩をもバターのように裂く魔剣、全てを貫く聖槍、無敵の鎧、無限の魔力等夢にまで見たチートが並んでいる。夢中になってパンフレットに食い入っていると少年が呆れたように口を開く。

「どうした?早く決めろ、もう十分は経ったぞ」

 少年に急かされ焦ってパンフレットを見ていく、自分が憧れていた特典を探してめくり続けるすると最後のページに載っていた。

「これで、頼む」
「なになに『比類無き身体能力』? 中々良いものを選ぶじゃないか」

 少年は先まで呆れていた表情から一転、笑顔になり手をこちらにかざす。それと同時に魔法陣が足元に展開する。

「さあ、楽しい異世界はすぐそこだ! それと良い趣味のお前に少しだけ特典をまけておいた」

 彼の声を聞き終えると同時に視界が白く染まる。

Re: 拳の異世界冒険譚 ( No.2 )
日時: 2018/03/10 18:27
名前: <ライオネル> (ID: 9j9UhkjA)

こんばんはー(●´ω`●)


リク依頼板ではお世話になっております^_^
異世界冒険の幕開け的な序章ですね!!
こっちでもよろしくお願いしますね(●´ω`●)

第一話【チュートリアル?】 ( No.3 )
日時: 2018/03/11 14:03
名前: 顔面凶器 ◆1oKmZSIAF. (ID: wSTnsyhj)

 数秒ぐらい経った頃だろうか、白く染まった視界が次第に色づき始める。周りを見渡すと木、木、木、木、そして美少女。転生すると周りには木と美少女しかなかった。いや、待て……美少女……だと……?!
 少女はまるで精巧な人形のような美貌だ、光を浴びて光り輝いている銀髪。どんな宝石にも勝るとも劣らない碧眼。とにかく美しいそれだけしか出てこない。しばらく少女に見惚れていると少女は口を開いた。

「もしかして、君が神様から特典をいただいた転生者?」
「ああ、そうだけど」
「そう、なら良かった」

 そう言うと少女は安堵したように微笑んだ。やはり笑った姿も美しい……っていつまで見続けてるんだ俺。

「早速、説明を始めさせてもらうけどいい?」
「………」
「……聞いてる?」
「……ああ!良いよ」
「まず、この世界にはステータスというものが存在します。ゲームとかでよくある物だと思ってもらって構いません」
「確認する方法は?」
「ステータスと念じればOKです」
「次に私ですが、神様からの特典です。勿論『比類無き身体能力』は君が持っているので安心してね」
「貴女はどういう特典なんでしょうか?」
「ナビみたいなものですね。説明は以上ですが特に質問はないですか?」
「無いです」

 そうですか、と少女が返すと空からこれまで聞いたことのないような咆哮が聞こえる。鼓膜が裂けそうとは言わないが、その咆哮に恐怖を感じてしまう。咆哮が聞こえてから間も無く何かがこちらに向かって急降下してくる。それはまるで数十倍大きい羽の生えたトカゲのようだった。

「さぁ、ドラゴンとのチュートリアルです」

 少女が言い終えると同時にドラゴンは吠える。ビリビリと大気が大きく震えるのを感じる。ラノベの主人公は結構簡単そうにドラゴンを倒しているが無理では無いかと思う。見開かれた双眸、一枚一枚が鎧のような鱗、鋭い刃物のような歯、爪、大木を軽々となぎ倒す尾。生物としての格が明らかに違う。当然ここまで格が違うのならば逃げるのが妥当であろうが、それすらも許されない。足が震え使い物にならずまさに蛇に睨まれたカエルである。

「あっ……」

 ドラゴンは爪で俺を切り裂いた。血が噴き出し、骨身が断ち切れ、あっけなく二度目の人生が終了する………………………………………………筈だった。切れたのは衣服のみ肌には傷一つなかった。もう一度爪で引っ掻かれるものも痛いどころかむしろ痒い。震える足を抑え拳を握りしめドラゴンの眉間に拳を突き出すと鎧のような鱗は簡単にひしゃげかなり遠くまで大木をなぎ倒しながらぶっ飛んだ。


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