複雑・ファジー小説
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- リワールド・ストレス
- 日時: 2018/03/04 14:51
- 名前: ネオン (ID: KE0ZVzN7)
壊れた世界の真ん中で、とりあえず青年は叫んだ。
「いっちょ世界征服、してみますか♪」
◇ ◇ ◇
いつになっても初めての事は緊張する、それが人間だと僕自身自負しております。
それは今回の初投稿においても変わらぬ事だと、つくづく実感しております。
そんなわけで、初めて人様に駄文を公開するという事で緊張しまくっている、ネオンと申します!
僕は小説が大好きです。愛してる、結婚したい、子供をつくりたい、幸せな家庭を築きたい!とまではいきませんが、一生の友達と誇らしく宣言する勇気は持ち合わせております。
しかぁし!読む事が好きだからと言って、それ即ち書く事も得意というわけにはならないのです!
サッカー鑑賞が趣味の人がいきなりワールドカップに出場して点を取れますか?
ワン●ース大好き少年が某週間漫画雑誌で連載開始出来ると思いますか?
否!作る側と受け取る側、そこには深い深い溝が存在するのです!
何故こんな話をするかと言うと、詰まる所保険です。
身も蓋もなく言ってしまえば、全然面白くないであろうこの作品を少しでも威厳を保たせる為の保険です。
そもそも守る威厳が無い為かけるだけ無駄の保険となっている気がするのは僕の考え過ぎだと思っておく事にします。
さあ!これだけスペースを確保したのに全く内容について触れられなかったリワールド・ストレス、略してリワスト、そろそろ初めていきたいと思います!
しょうもない作品になると思いますが、暇潰し程度に読んで頂ければ幸いです!
ではでは、作者はこの辺りでトンズラします。今後共々、よろしくお願いいたします!
*目次*
◆人物紹介◆ >>3
※随時更新、若干のネタバレあり
◆オンリースタート◆ >>1
◆序章──ゴッドシンク──神想◆ >>
*お知らせ*
- Re: リワールド・ストレス ( No.1 )
- 日時: 2018/03/02 21:30
- 名前: ネオン (ID: KE0ZVzN7)
◆オンリースタート◆
想像してみてほしい。
今貴方の目の前には、非現実だと嘆きたくなる何かで溢れている。
爬虫類の様な鱗で体を覆った、火を吐く巨大な竜。
まるでSF映画を観ている気分になれる、空を舞う円盤。
腐り果てた皮膚を引きずりながら地を這う、大量のゾンビ。
神々しい光と共に純白の翼を揺らす、美しい天使。
四方八方、どこを見渡してもそこには何かがいる。
ありえないと決め付け、想像上だけの概念に抑えつけていた事象達が。
人間如きの空想に留まるつもりはないと、そんな嘲笑の意も込めて尚。
あくまでも世界を壊す為に非現実を現実にしてみせ、戦い続けている。
くだらない妄想を押し付けられ怒りを抱いているのか、それとも有り余る力を放出しなければ我慢出来ないのか。はたまた、突然見知らぬ世界に迷い込み困惑しているのか。
思いは違えど、行動は一貫している。
簡単な事だ。生きる為には、それ以外を壊せばいい。それだけの事だ。
核戦争など鼻で笑われる勢いの戦闘という名の破壊は、突如として始まり恒久に続いている。
何の力も持たない人間は、醜く生き足掻いているのだろう。
ただただ怯え、殻に閉じこもる人間も現れるだろう。
哀れにも気を狂わせ、狂気に犯される者もいるだろう。
欲のままに動き、食い寝て時には人を襲い快楽に浸る者も絶対に存在する。
絶望的状況に追い込まれた時の人の行動は、いとも容易く想像できる。
それは人が、数だけに特化した本来は『無能』な生物であるからだ。
資源が溢れる地球に誕生しなければ、一瞬で滅んだ筈。
今もどこかで争い続け、自らの首を絞め続ける愚かな生物。
より良い方向へと足を進め、世界を置き去りにしていくその姿は、滑稽極まりない。
そんな人間の前に人間より優れた生物が現れれば、人類の絶滅は確定した未来となる。
「その通りだ。人間はとても愚かで醜い」
──ああ、そうか。そうだよな、実際そうだからな。
「争い続け、資源を無駄にし、数だけ増えていく人間など地球上からいなくなってしまえばいい」
──ごもっともな意見だ。人間がいなくなったら地球はさぞかし素晴らしい星になるんだろうな。
「だから、我々人間はこのまま素直に滅ぼされるべきだ」
──歯向かうだけ労力の無駄だもんな、それが正論だ。なんて正しくて都合性のある発言なんだろう。
「クソすぎて、反吐が出るわ。お前らそれでも人間か?」
地球上にいなかった生物達は、それぞれの思いを胸に生き残る為力を振るう。
地球上を支配していた人類は、急変した世界に飲み込まれそうになっている。
そんな世界でただ一人、青年は不敵に笑みを浮かべている。
壊す事しかできない力だけの無能を嘲笑い。
考える事を放棄した無能中の無能も嘲笑う。
「人間は愚かで醜い?人間は滅ぶべきだ?そんな正論で人間を語るんじゃねぇ。人間を一言で言い表そうなんざ、一生無理なんだよ」
そう。愚かで醜いと言っておきながらも、結局美しさを装って生き続けている様に。
そう。人間は滅ぶべきだと分かっていながらも、何度も過ちを繰り返し続ける様に。
矛盾だらけの人間を省略するには、矛盾だらけの人間では無理な話なのだ。
「突然核兵器並みの力持ったバケモン共が戦い始めました。だからもう生きる事を諦めます?アホか。地震やら噴火やら竜巻やらにも負けを認めなかった図々しい奴らが、何簡単に諦めてんだよ?」
目の前で物理法則を無視した力を連発する怪物達と、気象災害が別なわけが無い。
大地を揺らし世界を壊す地震、超高熱のマグマや超高速の岩で人を襲う噴火。
余裕で大陸を破壊する竜巻、いずれも地球を破壊している。
そんな災害を前にしても屈しなかった人間が。
ちょっと手強くなっただけで、どうして諦める事が許されるのか。
生き延びる為に温暖化まで発生させた愚かな人類に、諦めるという選択肢は残されていない。
「愚かなら愚かなまま生きろよ。醜いなら醜態さらせよ。分かってんならそれなりに生きていけよ。そうやって今まで何億年も俺達は生きてきたんじゃねーか。それと何も変わらない。地球に依存してみっともなく生きていく、それが俺達人間だ」
何故二十も満たない青年が、ここまでして人類を語るのか。
それは彼という存在事態が、人類の中でも際立って異質だからである。
誰も真似できない、誰にも真似させない、彼だけの生き方。
「それに気付けないんだったら、俺が気付かせてやる。俺だけにしかできないやり方で、目を覚まさせてやる」
壊れた世界の真ん中で。
今まで『人』を作り出し人類の愚かさを訴えていた神を前にして。
信じられない程軽い口調で、とりあえず青年は目標を口にした。
「そんなわけで、いっちょ世界征服してみますか♪」
たった一つの生き方。
『セカイ』のオンリースタート。
- Re: リワールド・ストレス ( No.2 )
- 日時: 2018/03/03 14:52
- 名前: ネオン (ID: KE0ZVzN7)
◆序章──ゴッドシンク──神想◆
ただただ毎日が退屈だった。
突如見知らぬ世界に転送されたと思ったら、そこはもう嫌という程巨大な力がぶつかり合う戦場と化していて。
戦争に興味などない彼女にとって戦場など邪魔でしかない存在で。
ましてや戦う力を『持たない』生物が、その世界で楽しく生きていける筈が無かった。
とは言え、彼女は何にも劣らぬ『神』である。
神と一言で表しているが、その実態は複雑緻密、理解し難いものとなっている。
全ての生物に必要な酸素と二酸化炭素はおろか、気体という概念を生み出したのは空調神エアーで。
そもそも生物という概念を生み出した、生態系の真の頂点とも言える真の神様こと生命神ライファ。
地球や太陽、更に範囲を広げれば宇宙という謎に包まれた場を創り出した謎の神、宇宙神ワールド。
何重にも積み重なった複雑な次元を管理し、挙句は新しい次元を誕生させ使役する次元神サーティ。
他に名を挙げるならば、天下無双の戦闘神オルタナ、火や水、雷といった世界の根幹を成している基本概念を生み出した炎造神エルヴィや製水神アクリア、電光神ルーシャなど。
全ての概念にはそれに伴った何らかの創造者がいる。その創造者を総じて、『神』と呼称しているのだ。
それならば、独り退屈を謳歌する彼女は何の神なのか。
それを知る者は、神ですら存在しない。誰も知らない、分からないのだ。
そんな不気味な雰囲気で身を覆った彼女を、神々は様々な感情を込めて第二の名を与えている。
誰も知り得ない『不知』を称して、知り得ない神と理解を止める神がいる。
誰も解り得ない『不能』を称して、謎の存在を謎で留め満足する神もいる。
誰も近付かない『孤独』を称して、愚かにも嘲笑い卑下し見下す神ですら。
不知も不能も孤独も、まだ存在しない神の名。
神に相応しくないと付けられる事の無かった、今後も使われないであろういるはずのない神。
それが彼女の第二の名、『存在価値の無い神』に与えられる名だ。
決して彼女は、神に受け入れられているわけではない。
それでも彼女が神として存在し続けているのには、まだ誰も知らない彼女の神としての権能故だろうか。
それとも、今現在戦場を前にして尚退屈だと嘆く事の出来る心の強さ故なのだろうか。
それは誰も知らない。何故なら『不知』の神だから。
それは誰にも解らない。何故なら『不能』の神だから。
それは誰も理解しようとしない。何故なら『孤独』の神だから。
かくして、かつて人類という生物が生存していた地球という名だった星にただ一人顕現した神は。
誰にも興味を向けず、誰からも興味を向かれないまま、毎日という毎日を退屈という感情で染めていった。
────今日という日までは。
◇ ◇ ◇
「──と、今のお前の心情を千字程度で表してみたんだが、どうだ?」
と嗤うのは、グレーのパーカーと黒のジャージで身を覆った黒髪の青年。
その青く濁った瞳に映るのは、宙に浮かぶ青髪の少女──神だ。
「アンタは一体……。ただの人間に、どうしてそこまで私の気持ちが……」
焦燥といった感情が充分過ぎるほど伝わる震えた声は、天使の産声のような美しさだった。
別に青年は天使の産声を聞いた事があるわけでは無い。ただ、現実と捉えるにはあまりにも儚く美しい声を表現するには、同じく非現実的な描写が的確だと判断しただけだ。
だからと言ってそこで天使の産声といったあまりにも噛み合わない単語群が登場するのは、彼のぶっ飛んだ思考回路と脳の構造故だ。
発言、思考から人間味を感じさせない彼が次に発した言葉は、神をひどく困惑させた。
「お前の目を見れば大体想像がつく。無感情のように見えてその実自ら感情を閉ざした偽物の目、そっから推測されるのは二パターン。孤独だったのか、それともよっぽどの人間不信、この場合は神不信か?どっちにしろ、前者の方が確率は高い。『退屈』を感じるのは『孤独』あってこそだからな。分かりやすいんだよ、お前は」
会ってまだ数分しか経過していない人間に、神である自分の仮面がどんどん剥がされていく。
その状況に、彼女は久しぶりに恐怖という感情を抱いていた。
そもそも、神を前にして臆するどころか『お前』と吐き捨てる時点で、目の前の男がどこかおかしいという事は安易に想像できた事だ。
今まで見てきたどんな人間とも違う。
戦争を前にして逃げる事なく、家の中でぐうたらゲームを続けていたり。
いざ見たことも無い神を前にすればいきなり目を見てその人物の心情を当てようゲームを開始したり。
不知を司る彼女など比べ物にならない程、不知が似合う男だった。
この男に出会ったのは単なる偶然だ。
退屈を埋め合わせる遊びも見つからず、体が破裂しそうなほど暇を溜め込んでいた彼女。
そんな彼女が取った行動が、いっそのこと人間を揶揄って遊んでやろう、というものだった。
突然天使や悪魔、竜といった怪物達に生存圏を奪われ日々苦労している人間達のことだ。
一人くらい遊び道具にしたって問題は無い。そんな軽い気持ちだった。
そして、ちょうど見つけたPCを前にゲームに勤しむ男に突撃した。
『よっす〜。こんな世界で生きるの肩身狭いでしょ?神である私の玩具にしてしんぜよう〜』
さあ、突然世界が怪物に支配されて。突然神と名乗る少女に玩具にしてやると宣言されたら貴方はどうする?
困惑する?失神する?もしかしたら興奮するかもしれない。
そんなありきたりな反応を待っていた彼女に対して、男は怖い程満面の笑みでこう返した。
『やっときたか、おせーぞ神様。いきなりで悪いが、お前を俺の部下第一号に任命するわ♪よろしく、カ・ミ・サ・マ☆』────────と。
あまりにも軽いノリでそう言った男を前に固まった彼女を前に行ったのが、先刻の『千字で心情を表してやろう』というものであった。
「いや……そもそも何でアンタが神事情そこまで知ってんの?第二の名とか神の名前とか、普通だったら知らないわよね……?」
「俺が普通だと思った?ザンネ〜ン、大ハズレ〜。それにな、怪物共が現れてから一週間くらい経ってんだ。情報掻き集めれば、神事情くらいサラッと暴けるに決まってんだろ、はい論破〜」
「はあ!?サラッと暴ける?どんな方法使って暴いたって言うのよ!?」
「流石神様。考える頭は足りなくても顔だけは神様級の美しさって事か。怒った顔も可愛いねぇ、観賞用に一家一台欲しいくらいだ」
「真面目に聞いてんの!?あーもう、なんでたかが人間一人にここまで狂わされてんのよ、この私が〜!!」
可憐な顔を歪ませて甲高い叫びをあげる彼女の姿は、なんかこう、神というにはあまりにも……幼稚だった。
おやつをくれなくて駄々を捏ねる子供の如く全身で感情を表す彼女を前に、しかし男は明らかに顔つきを険しくして、彼女を睨みつけた。
怒りは決して顔に出さずとも、明らかな敵意を示しながら。
神ですら一歩後ずさる雰囲気を装い、重みのある声で敵対心の根本を口にした。
「たかが人間一人?人類見下して何様のつもりだ?お前」
そう。相手がたとえ神であろうと。
人類を馬鹿にするのは決して許さない。男の急変した表情と雰囲気が、事の重大さを物語っていた。
複数のパソコンに囲まれ、機械音が途絶えない三畳程度の部屋の中。
争いが勃発しているこの世界の中でも際立って険悪な雰囲気が、溢れ出しそうなほど充満していた。
「そんなんだから誰にも理解してもらえないんだよ、ボッチが。調子のってんじゃねーぞ?勘違い女が」
売り言葉に買い言葉。挑発にも似たその発言に、彼女は食いかかった。
餌を前にして我慢できずに飛び込んだ獣の様に、彼女は食いかかった。
険悪な雰囲気すら作り出した男を前に、口論で勝てる筈も無いが。
それを知る由は、今の彼女には悲しい事に無いのだ。
「神様相手に度が過ぎるわね、有象無象。いいわ、思い知らせてあげる。アンタら人間が、どれだけくだらない生物かをね」
◇ ◇ ◇
そして物語は冒頭へと繋がる。
神はただただ驚いていた。
洗脳にも似た力を使い、男の精神を攻撃したにも関わらず。
男は一切臆する事無く、それどころかありえない事を宣言したのだ。
『いっちょ世界征服してみますか♪』────と。
夢のまた夢、決して叶わぬ希望論。
ちっぽけな人間が、世界を統べるなどできる筈が無い。
今までの自分だったならば、そう思ったであろう。
しかし、今の自分はどこか違う。
ちょっとだけ、見えてしまうのだ。
男が世界を征服し、その腹たつ笑顔を振りまいている未来が。
「アンタ……本当に何者なの……!?」
そして青年は名乗る。
誰にも覚えられず、誰にも語り継がれない。
だが、自分自身だけは一生忘れないと心に誓った、自らの名を。
「俺の名はセカイだ。夢はでっかく世界征服、今は神様手懐けなう♪」
- Re: リワールド・ストレス ( No.3 )
- 日時: 2018/03/04 14:49
- 名前: ネオン (ID: KE0ZVzN7)
◆人物紹介◆
*セカイ*
主人公、男。ボサボサの黒髪。某ゲームが無いと生活できないラノベ様の主人公に似た顔。市販で売っているような安物のグレーパーカーとサイズの合っていない黒ズボンが正装。
17歳と若いにも関わらず、並外れた思考力や記憶力を有する。恐らく人類史上最強レベルだと思われる。感情を制御し相手を誘導する事が得意で、それ故に自分自身本当の感情というものが分からなくなってきている。良い意味でも悪い意味でも人間を超えた化け物。
セカイという名が本名かどうかは、本人しか知らない。
- Re: リワールド・ストレス ( No.4 )
- 日時: 2018/03/06 18:15
- 名前: ネオン (ID: KE0ZVzN7)
「さぁて、神様を手懐ける為のステップその一、質疑応答だ。お前の質問に何でも答えよう。何でも、だ」
「何でもの部分をを強調する辺り狙って言ってるのかしら?そうだとしたら相当頭が残念な男という事になるわね、そんな男が世界征服なんてできるわけないわ。とっととこんな茶番終わらせて……」
「質問頂きましたァ!アザっす!じゃあ、『どうやって世界征服するつもりなのか』という質問にお答えしましょう!」
「私の話聞いてる!?」
無論聞いている筈が無い。
何せこの男、正直心の中では警戒心を最大まで引き上げている。
目の前で阿呆面を晒しているバカ女は、一応神だ。
神の実力は計り知れない為、相手のペースに持ち込まれると厄介になる。
と、そこまで深く考えなくては良いとは分かっていても。
どんな事にでも『全力』を尽くすセカイは、手を抜く事を決してしない。
それが『セカイ』という男の生き様であり。
それが『セカイ』という人間の存在意義でもあるからだ。
「どうやって世界征服するつもりなのか、正直気にならないか?」
「それは……。ちょっと気になる気もするけど……」
「たかが人間と見下してる生物が、神である自分を差し置いて世界を支配する。一体どんな事をするつもりなのか、興味は無いのかな?カ・ミ・サ・マ?」
「うぅー、さ、さっさと教えるなら教えなさいよ!」
ニヤリ、と。不気味な笑みを浮かべ。
やはり、と。絶対的な確信を持った。
この神は、全然使える。
この神は、非常に利用価値が高い。
何故なら──自分と根本的な部分は、類似しているからだ。
「良いぜ、教えてやる。世界征服の手段。それは────」
「それは………?」
長い間を置いて、次に出る言葉を溜める。
沈黙が数秒続き、そして遂にセカイの口は開かれた。
誰もが気になる、世界征服の方法。それは────ッ!!
「まだ未定♪」
「はあァァァァァァァァ!?」
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