複雑・ファジー小説
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- “tri”のグラフィック
- 日時: 2018/03/04 09:07
- 名前: サイレンシップ (ID: rCT1hmto)
《情報サーバー》
門真 空(かどま から) 17歳 都貝高校2年 家族、妹、母、父、祖母、犬 性別 男
雪ノ芽 一(ゆきのめ まこと) 17歳 都貝高校2年 家族、母、父、姉 性別 男
須々木 千萱(すすき ちがや) 17歳 都貝高校2年 家族、父、猫 性別 男
十羽 蛍(とわ ほたる) 17歳 都貝高校2年 家族、猫、犬 性別 女
以上四名が該当しました。参加を許可しますか。
「許可しまーす。」
それでは、新世界の生成を始めます。
「名前、どーしよっかなぁ。」
おすすめを提示いたします。
「うーん、あぁこれなんていいんじゃない。」
それでは「 」でよろしいですね。
「よろしいでーす。」
命名、該当者を新世界「 」の従者とする。
「じゃあ、よ・ろ・し・く・ネ」
ここからは我々が先導を行う。以上
2027年 4月16日 午前0時 世界にまた、新しいゲームが出版された。
その名も、、、、、、。
- Re: “tri”のグラフィック ( No.1 )
- 日時: 2018/03/04 21:55
- 名前: サイレンシップ (ID: rCT1hmto)
「おい、空。今日も部活かよ」ウィンブレを着た、俺の左肩に手をかける千萱。
「あたり前だろ。どこに休む理由があるんだよ。」手を払う。
「そりゃ、遊んでくれなきゃ寂しいー。」
「そんなに構って欲しけりゃ、あれ持ってこいあれを。」
「あれって。」
「お前、ゲーム大好きなくせに知らないのかよ。」
「だから、なんだよ。」
「これ」スマホの画面を見せる。
『tri』をダウンロードしました。
お友達をのスマホを呼んで下さい。 残り3人。
「なにこの文字。」首をかしげる
「さぁ、今日の朝来てたんだ。お前は。」
「知らねーよ。」
「じゃあお前のスマホに来たら持ってこいよ。これ人数集まらないと始められないんだからな。」
「うっす。」頷きながら、窓の外を何気なく横目にみた。
「じゃあ行くな。」
「おう・・・・・おぉちょっと待てよっ」
残り2人・・・。
- Re: “tri”のグラフィック ( No.2 )
- 日時: 2018/03/05 18:29
- 名前: サイレンシップ (ID: rCT1hmto)
あっコメおけです。
- Re: “tri”のグラフィック ( No.3 )
- 日時: 2018/03/15 20:29
- 名前: サイレンシップ (ID: rCT1hmto)
完全下校の時間が近づき、外部活はいそいそと片付けを初めている。
そんな中、図書委員の十羽蛍は、電気の消えた廊下を歩いていた。
「蛍ー」後ろから低めのテンションで呼びかけてくる空。
「何よ、めんど臭そうな匂いするから近づかないで。」走ってきた空に道を譲る。
時はもう夕刻で、時期に日が沈む。うすーく空は紫とオレンジがかっていて、なんとも不思議な光景である。
「あっ、今 『世界の終わりが近い』とかそんなこと思ったでしょーっ」窓の外を指差した。
「中二病を言語化すんなっ」
「・・・思ったのね。高2にもなって。中2と位を間違えてるんじゃないの。」
「茶化すなよ。俺はいたって真面目だ。 」息を強く吐き、意気込むように腰に手をやった。
そのまま空と蛍は、暗い廊下を歩いて教室に戻っていった。
教室の扉は空いていて、そこから話し声が聞こえた。
「だから、4人でプレイしようぜ。どうせ明日も学活なんだ、徹夜しよーぜ。」
机の上で、巧妙にあぐらをかいて座っている千萱の片手に、スマホが握られている。
その奥には、一。
「一、お前来てたのか。」話に割り込むように教室に入る、俺と蛍。
「あぁ今日は特に問題はなかったからな。」ピースを見せて来た。
一は、不思議な話、高校に通いつつ 、経営コンサルタントをしている。
何が不思議って、どうやって掛け持ちしているか。それは俺らも知らない。
一と理事長との駆け引きで成り立っているから。
「で、一体あんたたちはなんの話をしていたの。2人で。」攻め寄るように蛍が問う。
「部活の前に、空が言ってたから、ゲーム入れたんだよ。せっかくだったらみんなで今日
徹夜で完クリしてやろーと思って、一を落としてたとこ」少しドヤる。
「なんでドヤ顔。別に俺は4人集まらないとできないから言っただけで。」
「まぁまぁ、3人とも、ゲームすればいいんだから、落ち着けって。」謎に一が仲介に入る。
「ちょっと。私をカウントしないでくれる。」少々キレ気味の蛍が言う。
「とりあえず、みんなスマホ出して。」
蛍は制服のスカートポケット、空はブレザーの内ポケ、一はズボンポケット、千萱は・・手に。
一番はじめに気づいたのは、空だった。
「なぁ、俺の画面・・だけか。」
「・・・いや、俺もだ。」
「私もよ。」
「僕もだね。」
僕らが顔を見合わせた瞬間だった。
『ようこそ、新世界“tri”へ』
瞬間、4人の生徒が学校から消えた。
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