複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 貴方の生きるわけ
- 日時: 2018/08/24 17:15
- 名前: 箱入りメガネ (ID: l8Wvg9Qa)
プロローグ
貴方は、私に服従する為に生きています。
__はい。
私は、貴方を愛す為に生きています。
__はい。
私達はくだらない契約で結ばれた関係。
貴方は人造人間。私は実験台。
これは、契約で結ばれた私達の物語__。
登場人物
エナ
人間。とある実験の実験台。
1号
人造人間。感情は無い。契約者に絶対服従する。
- 貴方の生きるわけⅡ ( No.1 )
- 日時: 2018/08/25 14:36
- 名前: 箱入りメガネ (ID: l8Wvg9Qa)
「エナ!お前はこっちだ!!」
髪の毛を引っ張られ、強引に四角い鳥籠のような所へ投げ入れられる。
私は思い切りぶつけた背中と頭に激しい痛みがはしり、吐き気さえ覚えた。
此処は主に人体実験が行われる研究所。私はその人体実験とやらの実験台に選ばれてしっまった。
私の居る部屋は薄暗い殺風景な部屋。ただ、先が見えないほど広くてもやがかかっている。
__ここはどこだろう。
すると、鉄のドアが開く音がした。そこにはやけにがたいのいい男が立っていた。
「よお、哀れな実験台。お前が受ける実験の説明をする。それは、」
男は一呼吸おいてからこう言った。
「契約、だよ。」
「え?契約?」
私はわけの分からない実験内容に疑問を覚えた。
「そう。長年の研究から、人造人間ができたんだよ。ただ、そのまま野放しにするのは危険だってなってな、それで契約者に服従するようプログラミングした。まあでも成功するかわからない。契約は人間にもリスクはある。で、実験台が必要になったからお前が選ばれた。」
男はそう一気に伝えると、ちょっと大人しく待ってな そう一言告げて部屋を出て行ってしっまった。
つづく__。
- 貴方の生きるわけ3 ( No.2 )
- 日時: 2018/12/18 21:24
- 名前: 箱入りメガネ (ID: l8Wvg9Qa)
薄暗い部屋。ただただ私は待っていた。座って、立って。
ガチャリ・・・。
私は意識が覚醒したように今まで下げていた顔を上げた。
「・・・時間だ。」
私の混濁する頭ではもう何も考えられない。もはや考えることも放棄した。
「さあ。詳しい方法を教える。」
私は頷いた。もうこの際、どうなっても良いだろう。
私は何も覚えていない。きっと何もない。家族も、友達も。何故か思ってしまうんだ。
「説明するぞ。まずお前の従者となる人造人間に何のために生きているのか教えろ。」
「・・・はい。」
「それからお前自信が何のために生きているか宣言しろ。」
かなり単純だ。きっと大丈夫。そう自分に言い聞かせて廊下を歩いた。
鉄臭い扉が開く。そこには、一人の女性がいた。
その人は無表情でこっちを見た。
——これが、私の従者?
Page:1