複雑・ファジー小説
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- 異界郵便 〜The Tales of Yours〜
- 日時: 2018/07/23 05:18
- 名前: ぶてふ (ID: 2BoeNg8x)
*まえがき*
ここは仮想空間。世界と世界を繋ぐ、半現実、半幻想の場所。
そんな仮想空間の、とある街の外れの、郵便屋。世界と世界を繋ぐ、「思い」を届ける、ちょっと変わった郵便配達屋。入り口のベルが鳴ったら、不思議な不思議な依頼の合図。
これは、そんな不思議な郵便屋の物語。
————はじめまして。ぶてふと申します。
ほのぼの(?)寄りファンタジー+ヒューマンドラマみたいな雰囲気のお話です。
別所でも投稿を(予定)しているのですが、こちらではキャラクターの募集もかけたいと思います。
詳しくは後ほど。
*目次*
@まえがき・目次 >>0
@世界観
◎仮想大国、ヴィルフューズ >>1
◎五つの世界と五つの人類 >>1
@登場人物
◎郵 ミツキ / セ・イジ=テル・ラドエア
Hi-2-Arts / アキ / クロノ・リーヴス >>2 new!
@依頼募集
- 世界観 ( No.1 )
- 日時: 2018/07/15 23:19
- 名前: ぶてふ (ID: 2BoeNg8x)
*世界観*
◎仮想大国、ヴィルフューズ
「ヴィルフューズ」……それはある一つの世界と別の世界(いわゆる異世界)の間をつなぐ中継地。仮想空間(ヴァーチャルスペース)上に存在するそこは、異なる五つの世界からやって来た、様々な種族の“人類”が行き交い、共に生活している。その様子は、もはや単なる“世界の狭間”ではなく、一つの大国のように感じられる。
ヴィルフューズは電子制御された人工的な仮想世界でありながら、自分の意思で現実の世界と同じように動くことができ、五感もあり、他者と音声を用いた会話もできる。
ヴィルフューズ内で生活する場合、現実世界で必要な生活習慣は、たとえ仮想世界であろうと行わなければならない。食事を摂らないままでは、いずれ空腹で飢えてしまうし、一日中ずっと活動したら眠気も自然に湧いてくる。
◎五つの世界と五つの人類
ヴィルフューズがつなぐ世界は「人間界」、「妖精界」、「機界」、「獣界」、「亜界」の五つがあり、それぞれの世界に全く異なる種族の“人類”がいる。
■人間界
「ヒューマン」と呼ばれる人類の世界。自分たちの考える最もオーソドックスな人類、つまり「人間」の世界。手先が器用で、誰かとのつながりを重んじる人が多い。仮想世界「ヴィルフューズ」創設者、フォースター・オブズマンはこの世界の出身。現在の人口は約55億人。
■妖精界
「フェアリー」と呼ばれる「妖精族」の世界。身長は妖精というだけあって低く、15〜20cm程度が平均。高い人でも30cmちょっと。見た目はさほど人間と変わらない。想像するところの妖精のように羽は持たないが、空中を浮遊する能力を生まれながらにして持つ。観察眼に優れ、自然への造詣が深い。華々しい名前の割にはきっちりとした縦社会がある。人口は約130億人。
■機界
「ドレイド」と呼ばれる機械生命体の世界。別名、「機甲人」。体内構造のほぼ全てが機械化されており、電気とも違う、「フォート」と名前が付けられている特別なエネルギーで動いている。外見は人間と瓜二つなものから、ただの球体のようなものまで多種多様。各自の持つ能力(機能)も千差万別。特性上、普通の食事よりも、フォートの充填(いわゆる充電的なもの)をはるかに重視している。人口は約20億人。
■獣界
「ゲーシア」と呼ばれる半獣半人の世界。いわゆる「獣人」。ゲーシアの特徴はその身体能力の高さにある。鋭敏な知覚、俊敏な脚力、剛健な筋力など、種による個人差はあるが他の種族と比較して軒並み優れている。根本的に生活様式が他のそれと異なるため、独特の風習や文化といったものが多く見られる。郷土愛が強く獣界から離れない者が多いせいか、ヴィルフューズ内の割合は少ない方。人口は約18億人。
■亜界
最も異質と目されるこの世界には、「エッジャー」あるいは「淵を行く者」と呼ばれる人類が細々暮らしている。見た目も他と比べて一線を画していて、「まだ人間に近いもの」から「不定形な何か」まで多彩。意思疎通や会話、自律的かつ理性的な思考および動作が可能であれば「人類」のくくりにぶっこんでしまおうとした結果である。「エッジャー」には魔法と呼ぶにふさわしい特殊能力が備わっている。その桁違いな影響力は人々の畏怖と好奇の対象となり、疎ましく思われたり嘲られたりすることも少なくない。人口は3000人。ヴィルフューズ内ではゲーシア以上に少ないレアな種族。
- 登場人物 ( No.2 )
- 日時: 2018/07/23 11:48
- 名前: ぶてふ (ID: rBo/LDwv)
*登場人物*
◎郵 ミツキ(おくり みつき)
年齢不詳、男。とある郵便屋の店長。種族はヒューマン。人当たりの良い、若干オネエの入った青年。一人称は「私(わたし)」。若く見えるが実は何歳かは誰も知らない。
基本的に来るものは拒まない、包容力高い性格で、面倒見も良い。趣味は料理、裁縫、ティータイム。甘党。コーヒーやお茶を淹れるのも上手で、来客には定評を得ている。また、郵便屋周辺の花やら樹木やらは全てミツキが育てていて、季節に合わせて毎度新調している。
シルバーのサラサラヘアーに少しウェーブをかけている。髪の後ろはひとつに束ねている。時々眼鏡もかける。服装はしっかりしたものが多い。身長は178cm、体重は60kg。偶に腰痛がひどい。
特に身寄りはなく、郵便屋のみんなを家族のように思っている。店長であるにも拘らず経理やら物の管理が苦手で、本人は主に接客などの営業業務に当たっている。やたらとコネがあり、多方面に顔が利く人物でもある。
誕生日は10月9日、イメージカラーは朱色、銀色、群青色。
「あらぁ、いらっしゃい。今日はどんなご用かしら?」
◎セ・イジ=テル・ラドエア
21歳、男。郵便屋の副店長。種族はフェアリー。冷静寄りだけど芯は熱いみんなの兄貴分。一人称は「オレ」。名字とミドルネームの片割れを合わせて「セイジ」と呼ばているれるが本人非公認。実際の名前にあたる部分は「ラドエア」であるが、「セイジ」呼びが身内外にまで浸透してしまっているため、本名で呼ばれることは滅多にない(作中の地の文においても、わかりやすいので基本的に「セイジ」と表記することにする)。
郵便屋に住み込みで働く。経理やら物の管理を店長から任されており、配達も偶に(あまりにデカい荷物でなれば)行う。趣味は機械いじり、運動とトレーニング、切手収集、貯蓄。特にお金に関してはうるさいところがある。性格的に柄じゃないと言われがちだが、肉体は裏切らない主義でもある。
茶色の短髪、小さめの黒目、つり目のせいで目つきが悪いと言われがち。インナーは絶対的にタンクトップ型。筋肉質な体型であるにも拘わらず元のサイズの関係か、力では誰にも勝てない。フェアリーの中では十分でかい。身長32cm、体重3kg。
2歳年上の姉と共にヴィルフューズに移住。職を探していたところ、ミツキの郵便屋の求人広告を見つけ、以降郵便屋にて姉と別れて生活している(ミツキを除く従業員の中では最後に加入)。物事の観察、分析、記憶が得意で、細かな差異、違和感をすぐに察知できる。自然科学に詳しく、特に陸地に関することならお任せ。フェアリーということで、浮遊能力も持っているため、台などがなくても高い所には手が届く。普段から体を鍛えているだけあって、アキに並んで運動能力が高い(もちろん力比べは負ける)。
誕生日は6月8日、イメージカラーは青、茶褐色、藍色。
「無理にとは言わねえけど……店長ももう少し鍛えた方がいいんじゃねえか?」
◎Hi-2-Arts(ハイ・ツー・アーツ)
24歳、女。郵便屋の従業員。種族はドレイド。凛としていて優しく、かつ強かな機械チックお姉さん。一人称は「私(わたくし)」。従業員の中では店長であるミツキを最も慕っている(というより愛が深い)。ミツキからは「あーちゃん」と呼ばれていて、ミツキ以外にこの呼び方を許していない。
郵便屋に住み込みで働く。配達の他、店長(ミツキ)・副店長(セイジ)のサポートに回ることが多い。また、郵便屋に相談に来た人の対応も積極的に行う。趣味は散策、小物集め、音楽鑑賞、あと店長観察……らしい。本人曰く、お茶を淹れている時のアンニュイな表情がたまらない、とのこと。郵便屋内の掃除や洗濯などの家事全般もやる。しかし料理などの腕前はミツキには敵わない。
人型のドレイドで、髪はブロンドのロングでストレート、瞳はサファイア色。体表はふんわりと皮膚のような柔らかさがあるが、押してみるとやっぱり人間より硬い。恐らく郵便屋の5人の中では最も衣装のバリエーションが多い(次点でミツキ)。身長181cm、体重56kg。重厚そうなイメージのあるドレイドの中では、大きさの割にかなり軽い方。
数年前までは機界のとある屋敷で使用人をしていたが、御役御免となり解雇された後、気の赴くままヴィルフューズへ。ちょっとしたトラブルに巻き込まれていたところをミツキに助けてもらい、それからミツキにぞっこん状態。現在に至るまで郵便屋にて生活している(ミツキを除く郵便屋の従業員の中では3番目に加入)。郵便屋に来るまでは使用人仕様の機能しか搭載されていなかったが、最近ではミツキやセイジの力も借りて色々機能拡張をしている。ちなみに目に搭載された望遠顕微レンズにより視力はメンバーの中でトップ。
誕生日は2月10日、イメージカラーは黄色、白、瑠璃色。
「私達の——ミツキさんの平穏を脅かす者は、私が許しません」
◎アキ
10歳、男。郵便屋の従業員。種族はゲーシア。無垢で無邪気でちょっと無知な狼風の獣人の男の子。一人称は「ぼく」。従業員の中では最年少。10歳という若さ(幼さ?)ながら郵便屋を支える存在である。ゲーシアは本来自分の名前を持たないため、「アキ」という名前はミツキに付けてもらったもの。
郵便屋に住み込みで働く。主な業務は配達で、朝夕毎日行っている。その手際の良さは後述の身体能力のお陰もあってか、年齢にそぐわぬレベル。ぶっちゃけ配達に関しては量がそこそこならこの子一人でどうにかなるぐらい(しかも乗り物要らず)。趣味らしい趣味は特にない。強いて言えば、知らない場所、道に行くことと、配達後のアニメ鑑賞。好奇心は強い方だが、それの矛先が純真すぎる性格故かちょっとずれている。
灰色の毛並み、尖った耳、ふさふさの尻尾。全身の毛は夏は薄く細くさらさらとしていて、冬は厚く重くもふもふとしている。よく帽子を被っている。身長140cm、体重44kg。
両親を早くに亡くして、色々な地を点々とした結果、ヴィルフューズにてミツキに拾われ、以降郵便屋で生活している(ミツキを除く郵便屋従業員の中では2番目に加入)。血筋なのか、腕力、脚力、持久力を始めとする運動能力や、嗅覚、聴覚などの感覚器官が傑出していて、見た目に反して怪力である。体そのものが頑丈で、コンクリート片を投げつけても腕で防御しただけでコンクリート側が粉砕されるレベル。本人も、時折この強すぎる力に恐怖感を抱いている。
誕生日は8月25日、紫、灰白色、紺色。
「その荷物、重たくない?ぼくが持ってくよ」
◎クロノ・リーヴズ
314歳、女。郵便屋の従業員。種族はエッジャー。謎めいた雰囲気で世間を斜めに見がちな“女の子”。一人称は「うち」。314歳と随分長生きしているが、身内以外には14歳、ということにしている。よく男の子と思われてしまいがちだが、れっきとした女の子である。
郵便屋に住み込みで働く。こちらも配達が主な業務。アキに比べるとスピードは劣るどころか彼女自身サボりがち。気まぐれで郵便屋内の雑用もする。しかし一たび調査の依頼が舞い込めば、誰よりも凄まじい行動力を発揮する。趣味は食べること、寝ること、そして女の子全般。三度の飯より女の子。かわいい女の子の為ならなんでもする。女の子の扱いがイケメンすぎるので男に間違われる。
容姿も癖の強いものが多いエッジャーの中ではかなり人間に近い容姿。暗緑褐色の肌と一部に黒い斑模様。黄色と青色のオッドアイ。黒髪ショート、ボーイッシュな服装かだぼっとした格好が多い。頭部と背中に数本の突起。どこからともなく生えている触手のようなトカゲの尻尾のような何か。指は左手だけ生まれつき4本。身長147cm、体重45kg。見た目からして中性的な雰囲気があるのでやっぱり男に間違われる。
元は放浪者だったがある時ミツキの料理を食べたら胃袋を鷲掴みにされ(たらしいが真偽は不明)、以降ミツキの郵便屋設立にも携わり、今もなお郵便屋で生活している(ミツキを除く郵便屋従業員の中では最初に加入)。自分の家族の事はとうに忘れたらしい。物体の状態の時間を操る能力を持っている。どんなものに対しても状態のみを過去や未来に戻したり進めたりできる。例えば、リンゴなら一瞬で腐らせることもできるし、未熟な状態に戻すことだってできる。デメリットは対象の規模が大きいか、長く使い続けると疲れるくらい。この能力のお陰でクロノは不老不死となっている。食品の運送の際には新鮮な状態のまま送り届けることができるため大変重宝されている。
誕生日は12月21日、緑、黒、縹色。
「んお?すっごいかわいい娘いるじゃーん。どこから来たの?」
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