複雑・ファジー小説
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- 勇気の涙
- 日時: 2018/09/20 16:22
- 名前: 月夜 海空 (ID: 3KWbYKzL)
きっとー…
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もくじ
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1 変わりたい亀 >>1-0
- Re: 勇気の涙 ( No.1 )
- 日時: 2018/09/20 17:13
- 名前: 月夜 海空 (ID: 3KWbYKzL)
1 変わりたい亀 其の壱
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亀野海砂
背が小さい普通の中学生。身長140センチ。母親と父親は、海砂が幼い頃に他界してしまい、今は叔父と一緒に暮らしているが、クラスメイトの閏が一人暮らしで、家出をし同居。前は兄が居たが、学校登校中行方不明になり警察も諦め帰ってこないままとなる。
夢魅閏
僕っ娘で、今回の舞台となる【澄賀先市】の【澄賀先神社】の巫女を務める。
語尾に「です」、「なのです」とよく付ける。
父と母は不慮の事故で他界。
その後親戚もおらず一人で隠れて暮らしている。
実は幽霊が見える。
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「閏帰りましょ」
「……だねー」
「どうかしましたの?」
「ううん……」
「ほら、いってごらんなさい」
「僕、何か嫌な予感がするのです…」
「どういう…こと…ですの?」
不思議そうな声でぼそっと言った。
「さぁ…でも何故か…僕たちを襲う何かが来ているのです…」
「まったく、閏ってば。そんなの大丈夫よ。私たちの隠れ家は最強でしょ?」
「そうなのですよねっ、わかりましたのです」
「えぇ。あそこは森の奥。きっと…」
「じゃあ帰りましょうなのですー」
「わかったわ」
きっと、大丈夫。きっと…—
「閏。お昼作ってくれないかしら」
「わかりましたのです」
海砂達の通う学校は【澄賀歌山中学校】。そこは午前6時に授業を開始し、午前10時で終わるという珍しい学校。
「叔父、叔父は…私を…」
「大丈夫なのですよ。命に変えても僕が海砂を守るのですよっ」
「閏…私は閏を死なせたくない…」
「ありがとうなのです。多分叔父は捕まる運命なのですぅ」
「そう?……」
「それを【虐待】っていうのです。虐待をしたら、捕まるのが当然みたいなものなのです」
海砂は虐待を受けて、家出をしてきた。叔父は荒っぽく、少しでも気に入らない態度をとれば暴力をされる。それが家出の理由。
「私たちは変われるのでしょうか…」
「変わる?なんでそんな話になるのですか?」
「虐待のない世の中を作りたいとは思いませんの?!もうあの時の苦しみは…」
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夜
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「もう海砂は寝たわ。出てきていいわよ」
「は、はぁ…」
「ごめんなさいね。無理させて」
「いいのですよ」
「偽るのも大変なのね。私の言いたいことも悠來の口調で言ってくれたから助かるわ」
静かな夜、海砂は寝てる中。閏は誰かと話していた。
「私っ、もう…」
「大丈夫…この運命を変えてみせる…何度繰り返したって…」
「もう50回以上やったっ、どうして…」
「その理由は、運命が変えれたとき。成功したときだけ。教えてあげるわ」
「むぅ…なんでこの子のために…私の体はもう尽きたから…後はもう静かに見守ることしかできないんだってば…。触ることも、できないから。助けれるとは限らない…よ?」
「それでも何度も繰り返す。海砂の為ならできる…」
「もう数えれば100年の時を繰り返してる。同じことを繰り返しても…」
「ふふ、私だって疲れちゃうわよ。でもね…、今度は何故かいける気がするのよ」
そういって、静かに眠る。
「お休み。悠來」
「お休み。見守ってるから…」
「えぇ、ありがとう」
「じゃ」
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其の壱 終
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制作:月夜 海空
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作業用に手伝ってくれた人
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The Soul of Wind さん(YouTube)
kokoa(ここあ)さん チャット
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次回
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変わりたい亀 其の弐
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あとがき次回
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変わりたい亀 其の壱 あとがき
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