複雑・ファジー小説

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君はくちづけの代わりに毒を盛る
日時: 2018/11/09 22:37
名前: ゆぅ (ID: cdCu00PP)

登場人物

@望月 理央 (もちづき りお) ♂
怜央の双子の弟。はるかと付き合っている。

@もちづき 怜央(もちづき れお) ♂
理央の双子の兄。

@本多 美琴(ほんだ みこと) ♀

@西宮 小春(にしみや こはる) ♀
理央と付き合っている。

Re: 君はくちづけの代わりに毒を盛る ( No.1 )
日時: 2018/11/09 22:39
名前: ゆぅ (ID: cdCu00PP)

『では、次に先日起きた女子高生殺害事件についてのニュースです』







はじめは軽い気持ちだった。





『非常に残忍な事件でしたね』






こんなことになるなんて思わなかったんだ。







『犯人も高校生だったということで...』








どうして俺はあんなにバカだったのだろう。








#01 【 初めての本気は 】



『やだ!やだよ!あたし別れたくない!』




目が覚めたとき、そんな声が頭によぎった。

なんで今更あいつのことを。

俺もあいつも、あの頃のことなんて忘れているはずなのに。







ーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日は金曜日だった。


「理央ー、今日優香たちとカラオケ行こうぜ!」


放課後、長谷川は優香を隣に連れ理央に駆け寄った。

「カラオケかあ、まあ、行くか」

理央が言うと、優香は嬉しそうに微笑みながら「やった!理央が来るなら沙也加たちも絶対来るよ!」と言った。

長谷川は「何で俺じゃなくて理央のときはそんなに嬉しそうなんだよ!」と優香を見る。

優香は微笑みながら「当たり前じゃん!理央と遊びたいもん」と口を尖らせた。

「なんだよっ!そこは冗談でも俺も入れろよ!」

とかなんとか会話をしていたところ、優香は思い出したように言う。

「あ、そうだ理央。玲央は?来る?」

言われ、理央が「来ないと思うけど声はかけとこうか?」と言うと優香は「ううん
大丈夫!あたしから言っておくね」と教室を後にした。

優香がいなくなると、長谷川は「優香のやつ、相変わらず理央にゾッコンだよな〜」と呟いた。

「そーか?俺でも玲央でも顔が一緒な
ら良いじゃねえか?あいつは」



俺、望月理央と先程から言っている玲央は双子であり、玲央は俺の兄貴。

顔は前髪の分け目が俺が左分け、玲央が右分けで、俺はピアスをしていて、玲央はしていない、ってこと以外ほぼ同じってよく言われる。

ああ、あと俺は夏休みに調子に乗って染めてたこともあってか若干黒が抜けて茶色がかってるけど玲央は綺麗な黒髪ってとこくらい。

そんな見た目に反して性格は真逆で、俺は何事も適当で勉強もろくにせずにチャラついてる、らしい。

玲央は生徒会の副会長であり、部活も真面目に参加、成績は常にトップで誰にでも優しい。

双子でどうしてこうも違うんだとよく母ちゃんにも姉ちゃんにも言われる。






まず今から起こる出来事は双子で出来損ないの俺、理央のお話。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カラオケへは、8人で言った。

理央、長谷川駿也、安倍健人、橘大和、あとは杉原優香、菊池沙也加、矢野ひかり、沢村真里菜。

理央は長谷川と健人、大和とつるみクラスも同じだが、優香たちとは去年クラスが同じで仲良くなったのだ。

以来、優香たちは何かにつけて遊びに誘ってくるようになった。

まあ、いいんだけど。






一通り遊び終わると、理央は「わりー、じゃ俺そろそろ帰るわ!」と7人に手を振った。


「えっ理央もう帰るの?!あたしも同じ方向だから帰る〜〜〜!」

優香はそう言って腕にしがみついてきた。


「おい、今から二次会なんだから優香は帰るなよ〜」と長谷川。

「なんで理央は帰るのよ!」

優香は口を尖らせる。


「これからバイトなんでね〜じゃあな」


理央はそう言ってその場に後にした。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なあ、あれ西宮さんじゃね?」


理央が帰ったあと、大和が言った。
健人は「ニシミヤって?」と不思議そうに大和を見た。

2人の視線の先にはカフェ。
外で注文をとっている彼女だ。


「ほら、理央がいっつも可愛い〜って鼻の下伸ばしてる3組の!」

と長谷川。
優香は「理央が?」と顔をしかめた。

「そうだよ、あいつあの子見る度いつも可愛い〜ってニヤニヤしてるんだよ最近」


長谷川が言うと、沙也加は気まずそうに優香を見てから「...ちょっとあんたたち」と呟く。


「え?あ、そうだよ、優香も沙也加も西宮さんと同じクラスじゃん。可愛いよな」


大和がそう言うと、優香は微笑んで言った。






「そうね、可愛いよね、西宮さんって」







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