複雑・ファジー小説

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その子が好きでも絶対に
日時: 2018/11/25 00:29
名前: ゆうか (ID: 0K0i.3Zc)

ーその子が好きでも絶対にー

これは私の実際のお話です。ちなみに名前は変えてあります。

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私の名前は小野風花(おのふうか)
当時、好きであった男子柳谷悠人(やなぎやゆうと)という人が隣の席になったことから始まる。

くじ引きで席が隣同士になったのはすごく嬉しかったんだ。
でも、『恋』というのは難しい。

「ねえ、風花ちゃんってさ、柳谷のこと好きなの?」
そう聞かれた4年生の頃の話。
私は、
「…そうだよ。」
と、答えてしまった。
「へぇ…そうなんだ。じゃあそれ、やめてくんない?うちも柳谷のこと好きだから。」
「…嫌だよ!」
「私の方が好きな時間、長いと思うけど?幼稚園の頃からだもの。」
「…確かにそうかもしれない…でも、私の【好き】って気持ちは変わらないよ!」
「…そーなんだ。」

そして、その女の子、長崎莉奈(ながさきりな)ちゃんは去っていった。

それからの日がとても辛かった。
机の上に名前ペンで落書き、椅子には画鋲、授業中に紙に《ウザい》《死ね》と書かれたものがクラス中心に出回り、私の親友でさえも離れていった。
そして、私は1人になったのだ。
休み時間は、1人で本を読む。昔は外で友達と遊んでいたものだ。
授業中は、先生の話をしっかり聞いて、聞こえないふり。
下校は1人、早くにこっそりと帰る。
その生活が苦しくて、だんだんと不登校になっていった。
学校に行くのは2週間に一回。
その代わり、勉強面では塾でカバーしていた。
そんな生活が、2年と5ヶ月間。6年の2学期になってから、もう3ヶ月間。12月になってしまった。
久しぶりに学校に行くと、私の席の隣にはまた、柳谷くんがいた。
「お、おは「ねー悠人!」
遮られてしまった。
私はしょんぼりとして席に着く。
どこかでクスッと笑う声が聞こえた気がしてけれど、気にしない。
「悠人、って呼び方やめてくれるか?」
「えーいーじゃん。」
となりでは、そんな話し声が聞こえる。
すぐ隣にいるはずなのに、遠くにいる気がして。
とても、寂しくなった。自分が小さくなってしまったみたいで。
そして授業になり、莉奈ちゃんは席に戻った。

「大丈夫?」
柳谷くんが話しかけてくれた。
「う、うん…大丈夫。」
「そうか、それなら良かった。」
「あ、あと俺のことは悠人でいいから。」
「え、でも莉奈ちゃんには…」
「風花にはいいの。」
「う、うん、ありがとう。悠人くん。」
それからというもの、生活は変わらない。
でも、今は悠人くんがいる。
なぜか心が軽くなったようで、自信が持てた。
最近は毎日学校に行けている。

そして、時は過ぎー3月ー卒業式だ。
みんな泣いている。私は泣いていない。1人で、誰とも喋らず。
そんな時、
「なぁ…風花、ちょっといいか…?」
「え、うん」
「あのさ、俺、ずっとお前のこと好きだった。付き合ってくれ。」
「…私でいいの?」
「あぁ。」
「…ふふ、よろしくお願いします。」
「っしゃあ!」
その時。
「悠人、まって、こいつより私の方があなたが好き!」
莉奈ちゃんが現れた。
悠人くんの反応は、
「ごめん、人にあんなことをする人は好きになれない。」
莉奈ちゃんはその場に座り込んだ。
私は、許せなかった。
あんなに楽しかった学校生活を、めちゃくちゃにして。
でも、今は悠人くんがいる。
それだけで十分だった。

「ねえ、莉奈ちゃん、」
「何?私に復讐でもするつもり?ならさっさとしてよね!」


「私と友達にならない?」


「は?」
「私はもう大丈夫。だから、私ともう一度、やり直して欲しい、」
「…」
暫く考えているようだった。
「…そんなことでいいのなら…」
「うん!よろしく!」
今までにない笑顔が出た気がした。
「…ごめんなさい。今まで…」
「大丈夫!これからよろしく!」
「!!…えぇ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー
こうして私の小学校生活は終わった。
親友とも元の関係に戻れ、そして。
今は、大好きな彼氏がいる。
それだけで、もう十分幸せだったのだ。

〜END〜

ーーーーーーーーーーーーーーーー
もう一度いいますよ!
これは実際の私の経験です!

そして今でも私の彼氏です!

と、いうことで、ありがとうございました!


ゆうか

Re: その子が好きでも絶対に ( No.1 )
日時: 2018/11/25 00:30
名前: ゆうか (ID: 0K0i.3Zc)

ちなみにタイトルは、
その子が好きでも絶対に口にしては行けない、という意味です!

Re: その子が好きでも絶対に ( No.2 )
日時: 2018/11/25 14:17
名前: たんぽぽ (ID: EVVPuNrM)

めっちゃ感動しました。
凄いです。


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