複雑・ファジー小説
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- 魔法少女(男)は今日も頑張ります
- 日時: 2018/12/26 17:41
- 名前: 夜宮シズ (ID: XA550r3A)
父親が人形技師で母親がぬいぐるみを作る家庭に産まれた、普通の男子高校生 四条翠は道に落ちていたぬいぐるみを拾い上げた瞬間。
魔法少女になっていた!
この作品は「小説になろう」にも連載しています。
>>1 魔法少女日記1ページ目
- Re: 魔法少女(男)は今日も頑張ります ( No.1 )
- 日時: 2018/12/26 17:40
- 名前: 夜宮シズ (ID: XA550r3A)
いつもと同じ朝、いつもと同じ通学路を僕は歩いていた。
僕。四条 翠—しじょう みどり—は、女の子みたいな見た目をしている普通の男子高校生だ。
今日は、親の営む雑貨店のお手伝いをする約束だった。
この約束が一つの“白いうさぎのぬいぐるみ”によって破られることになるとは、僕は知らなかった——
僕は。ふと足元に何かが落ちていることに気付き足を止めた。よく見ると誰かが落としたであろう“白いうさぎのぬいぐるみ”がある事だ。このぬいぐるみがうっかり誰かが踏んでしまってはぬいぐるみと持ち主がかわいそうだと思い拾い上げたのが敗因だった。
自分では到底理解ができなかった。何せ、自分自身が白い光に包まれたのだから。
僕は驚いた。さっきまで来ていた高校の制服が今まで見たことのない可愛らしいうさ耳パーカーに変わっていたからだ。
思わず、僕は何故この様な服を来ているのかと怖くなって家の近くにある公園のトイレに向かって走ってって個室に逃げ込んだ。途中“かわいい”とか“なに?ドラマの撮影?”とかヒソヒソと声が聞こえたが全部スルーした。入る前に一瞬鏡に写った自分は、白い長髪の女の子になっていた。人形技師父さんが作ってた人形みたいだなあって思ってしまったが今はそんなことを考えている場合ではなかった。
“元の姿に戻れるのだろうか”という問題だった。
戻れないとしたら困るんだ。ただでさえ容姿の件で両親に心配をかけてしまっているのにも関わらず余計に心配をかけてしまっているからだ。
僕は、一刻も早く、元の姿に戻れる方法が知りたかったんだ。
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