複雑・ファジー小説

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世界の破滅と崩壊を願って生きようと思います。
日時: 2019/03/17 06:47
名前: 死神を名乗る者 (ID: LpK9Mb2W)

   第1話


 「今日も、紅い月が美しい」

  全身が包帯に覆われた、闇色のマントを身に纏うふたりの、合言葉・・・。
  

  そのうちのひとりの男——高階 零は、左目が吸血鬼のように紅いという特徴がある。

  もうひとりの女——宮里 百合は、左腕の紅い包帯は絶対に取らないという特徴がある。

  彼らには「紅」「包帯」「黒」という3つの共通点の他に、絶対にばれてはいけない秘密がある。

  それは——。


 「地に落とされた悪魔・・・またの名を、死神を名乗りし者」

  

  零が無意識に呟いたこと・・・。

  それが、彼らの秘密・・・。


 「零、ここもそのうち紅黒く染まる」

 「そう、だな・・・」

  冷たい風が吹き抜けるマンションの屋上で、2人は悲しそうに呟いた。

  そして、漆黒のマントを翻すと、街灯の明るい街中へと飛び降りた。

 「・・・逃げられたか」

  誰かの視線を、背に感じながら・・・。

  
  それぞれが何かを思い、目を閉じながらも涙をこぼした。


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