複雑・ファジー小説

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海軍少女と小狐てんこの物語
日時: 2019/03/31 22:40
名前: メイコ (ID: 16oPA8.M)

1940年昭和15年
日本が軍を持ち、海軍や陸軍 空軍など、急成長している時期
そして太平洋戦争が始まって3年目のだった
そんな中、海軍のトップに少女はいた
その名も海城芽結

ボゥゥゥ!
軍艦の汽笛が港に鳴り響く
「今回の軍艦はやけに最先端だな」
「良いことですぞ」
「近頃は商船や客船を改装した空母や巡洋艦が多かったですもんねぇ」
今、会話をしているのは芽結と海軍中将中井総一郎と同じく中佐の田中純平だ
この2人は芽結の部下で1番信頼出来る者達
「そういや海城もう軍には慣れたか?」
「ええ、まぁぼちぼちではありますが」
「ほっほっ焦らずゆっくりでいいんですよ」

そもそも何故芽結が海軍のいきなり大将になったかとゆうと
それは芽結の父、海城正一が海戦で戦死したからだった
3年前
「海城さん」
「?はーい」
この時にはもう母親は病気で他界し芽結が十二歳まで父に男手ひとつで育ててもらっていた
しかし
ガラガラ
玄関の扉を開け出ると
「!」
「お嬢ちゃん少しいいかな?」
海軍の兵士が2人たずねてきた
「あのなんでしょう父は今、海に出ていまして」
「その事で話があるんだ」
「え?」
「実はお嬢ちゃんのお父さんが海戦で戦死してね」
「わずかだがその遺品を持ってきたんだ」
「……」
芽結はその場でただ呆然としていたたった一人の家族を失ってしまったことに思考が追いつかなかった
「すまない遺体を持ってこようにも艦隊が沈んでしまって軍の所にわずかにあった物しか持ってこれなかった」
「どうか許してくれ」

ガラガラ
芽結は受け取り礼を言い家の中に入る
「う、うぅ」
芽結は玄関で泣き崩れる
「お父さん、どうして」
芽結の瞳から凄い涙が出てきて遺品を濡らす
「絶対、絶対、許さない、お父さんを殺した米国なんて」
それからまる半年が過ぎた頃
芽結は政府から呼び出された
「(なんで?私なんかした?!)」
芽結は不安を胸に国会に入っていく
「すまないね、わざわざ神奈川から」
実は芽結の家は神奈川県の海澤市にあった
「はぁ、あのなんのご要件が?」
「そう緊張しないでくれ」
「(いやするでしょ普通!)」
芽結は心の中でツッコミを入れる
「今回君を呼んだのは」
「大日本帝国の海軍大将に任命とゆうことで呼んだんだ」
「はい?」
「?聞こえなかったかね?」
「いや、聞こえました」
「悪いがこれはもう決定事項だすまないが
なってもらう」
「何故私が?」
「単純に誰もならなかったからだ」
「いやいや、おかしいですよ!だって上官に上がることはこの上ない誇りだって父も言って」
「それが誰もならなかったんだよ」
「だからってなんで私が」
「話は以上だ」
「これから頑張ってくれたまえ」

Re: 海軍少女と小狐てんこの物語 ( No.1 )
日時: 2019/04/02 10:16
名前: メイコ (ID: qToThS8B)

そして今にいたる
「そういや海城知ってるか?ここら辺で女の霊が出るって噂」
「まっさかぁ」
「本当だって」
田中は芽結に怪談を話す
「夜な夜なここを歩いていると『うふふふふ』って声が聞こえるんだよそして振り返るとそこに鬼のような形相をした女がこちらに向かって追いかけて来るんだ」
「またまた単なる噂でしょう?」
「いや何人かの海兵がその女に会ってんだって」
「海城の帰り道ここだよな?気をつけろよぉ」
「もう!やめてください!夜通れなくなるじゃないですか!」プンスカ
「あっはははははは!悪い悪い冗談だ」
「もう」
「ほっほっほっほ」
中井はそんな二人を微笑みながら見ている

夕方 商店街
の時間は買い物客で賑わっている
「今日の夕飯何にしよう」
そんなことを考えながら歩いていると
ドン!ドサッ
「あ」
小さな女の子とぶつかってしまった
「ごめんね大丈夫?」
「ごめんなさい」
「怪我はない?」
「うん」
「そっかそっか良かった」ホッ
「優子!」
「あ、お母さん」
そこに女の子の母親が2人の元に来た
「!海兵さん!すいません!この子がぶつかってしまって!」
「いえいえこちらも考え事をして歩いていましたから」
「本当にすいませんでした!」
母親は深々と謝罪し女の子の手を引いて買い物を続ける
「お母さん」
「何?」
「今日の夕飯なぁに?」
「カレーよ」
「本当!やったー!!」
そんな親子の会話を見ていると
「ふふ」
自然と笑みが出る


グツグツグツグツ トントントントン
お味噌汁を温めて音良く奏させまな板で野菜を切る
「お母さんかぁ」
夕方出会った親子を思い出だし自分の母親との会話も思い出だす
5歳の時
「芽結」
「今日の夕飯何がいい?」
「オムライス!」
「ふふ芽結は本当にオムライスが好きね」
「うん!大好き!」
そんなことを思い出だしていると
グツグツグツグツ
「!ああ!」
ガチャ
「ふう危なかったぁ」
鍋がふきそうになり慌てて止める

「いただきます」
パクパク モグモグ
「……」
一人の食事はシーンとしていて寂しい
「もう慣れたと思ったのにな」
ボソッと呟くとさっさと食べてしまう

ザブーン カポーン
「ふう」
疲れた体を癒すため肩よりも少し上まで湯に浸かる
「もうすぐ夏かぁ」
「暑くなるな」
「あと何年夏を迎えられるかな」
芽結は海軍に入り1度海戦を行ってから
春がすぎれば夏 夏が過ぎれば秋
秋が過ぎれば冬 冬が過ぎれば春と季節の変わり目事にこんなこと言うようになった

バサッ
お風呂から上がり少ししてなら布団を敷きさっさと横になった
「……1人じゃこの家は少し広いな」
「明日も早いしもう寝よ」
芽結は深い眠りに着いた

Re: 海軍少女と小狐てんこの物語 ( No.2 )
日時: 2019/04/04 13:35
名前: メイコ (ID: gF4d7gY7)

翌日
まだ日の出るか否かの時間から海軍は仕事をする
一般兵は訓練その上官は一般兵の指示幹部は書類仕事などと分かれている
「ええとこの書類は」
「海城今日の軍の会議の書類だ」
「ありがとうございます」
今日は海軍や陸軍などの幹部達との大切な会議の日芽結や田中中井も出る
「今日はどのくらい派手に陸軍のお偉いさん達とぶつかり合うのかねえ」
「さぁ大体あっちが偉っそうに物事言ってきて海軍もああしろこうしろって首突っ込んで来るから言い合いになるんですよ海軍は陸軍の部下じゃないっての」
「まぁ気持ちは分かるがなぁ」
「陸軍と海軍が犬猿の仲なのは今に始まったことじゃありませんよ」
「中井中将」
「お茶をどうぞ」
中井は芽結と田中にお茶を持ってきて一緒に飲む
「「ありがとうございます」」
「なんの」
「大将も随分と書類仕事が上達して来ましたなぁ」
「だんだんやっていくうちに慣れてきました」
「あと大将って呼ばなくてもいいですよ?私の方がうんと後輩だし」
「しかし上官ですからな」
「はぁ」
「さぁて仕事に取り掛かりますか」
田中が背伸びをしまた仕事に戻る
「では私も」
「お茶ありがとうございました」
「言ってくれればいつでも作りましょう」
「どうも」
芽結は中井が仕事に戻る際にもう一度礼を言った

お昼過ぎ
海軍と陸軍の幹部達との会議が始まる
会場はざわざわとしていてるが陸軍同士や海軍同士で話していて
陸軍と海軍の幹部同士で話している者はいない犬猿の仲だと
すぐ分かるほどに
「……」
「まぁ予想道理だな」
「少しでも改善できればいいのですがお互いに意地を張ってますからな」
「軍務に支障が出なければ問題ないでしょう」
「ま確かに居ずらいですね」
こんな状況は会議ではいつもの光景なので気にせず会議は始まった
「まずは空軍からの方針について話してもらおう」
「はい空軍はこれから陸に基地、そして空母に戦闘機を積み米軍や連合艦隊を倒しさらに
海上では海軍の護衛をして行く方針で進めています」
空軍の幹部の空地が方針を陸軍や海軍に伝える
「うむ空軍の方針で意見はあるかね?」
進行係の幹部が空軍の方針で意見はあるかと皆に聞く
「特にありません」
「空軍の方針はこれでいいと思うぞ」
「では次に進みます」
「陸軍」
「我が陸軍ではこれから占領地を広げ戦闘に必要な資源や
食料を占領地から取り軍の勢力を一気に上げ日本の勝利に
導く方針であります」
陸軍の幹部の増林が方針を伝える
「では陸軍の方針について意見は?」
「はい」
芽結が手を上げた
「また海軍か」チッ
陸軍の幹部はボソッと呟くと舌打ちをする
「資源とや食料と言っても占領する島や地によって多い少ないは
ありますよね念の為海軍の戦艦で資源や食料の提供を
した方がいいかと思います」
「確かにそうだな」
「島や地によって違うもんなぁ」
空軍の幹部から確かにそうだと言う声が上がる
「つまり海軍の手を借りると?」
「ええ陸軍が生き残る方法としてこれも必要かと」
「陸軍を舐めているのか!?」
「別にそうゆう訳では」
「(こっちは親切に手助けするって言ってるのに)」
「そんなもの必要ない」
「ではあなた方陸軍は海軍の戦艦に積んで資源や食料を持ってくることなどしなくても勝ち
生き残れると?」
田中が陸軍の幹部に聞くと
「そうだ」
あっさりと返答をした
「ではこちらは何の手も貸さなくていいんですね?」
「ああ」
「分かりました」
「では最後に海軍」
「海軍では鉄不足に備え客船や商船を
改装し巡洋艦や空母にして鉄で作るのは主に戦艦にして
鉄不足を改良しますそれぞれの港から艦隊を出陣させそして海上での戦闘時は軍艦一隻巡洋艦駆逐艦五隻空母は後方にやり
空軍の戦闘機で護衛をしてもらいます」
「以上です」
芽結がこれからの海軍の方針を伝える
「では海軍に意見は?」
ここで陸軍が黙っている訳もなく
「いいかな?」
「(ほらきた)」
田中は心の中でそう呟く
「なんでしょう」
芽結が聞くと
「客船や商船を改装し戦場におもむくなど大丈夫なのか?
いくら改装したとしても所詮は客船や商船から出来たもの
不利が多いだろう」
「大丈夫ですなんせうちの軍の技術者達は優秀なので」
「それに改装といってもほとんど潰しその鉄から新たに作った高角砲や砲弾が多いので」
「うちの軍も強いんで」
「あなた方こそ海軍を舐めないでいただきたい」
芽結と田中は陸軍の幹部に丁寧に説明し言われたことをそのまま返した
「では各軍の方針はこれで決定とします皆様お疲れ様でした」
これで会議は終わり陸軍の幹部はブツブツと海軍に小言を言ってくる
「海軍の奴らめ」
「いつも首を突っ込んできおって」
「(それは陸軍も一緒でしょう)」
芽結は心の中で反論する

Re: 海軍少女と小狐てんこの物語 ( No.3 )
日時: 2019/04/04 15:44
名前: メイコ (ID: gF4d7gY7)

会議を終えた三人は神奈川県所属海軍本部に戻る
そして会議のまとめをし今日の仕事は終わり
「海城お疲れさん」
「お疲れ様です」
「じゃあまた明日」
「はい」
芽結は2人に別れの挨拶を交わし帰る
その帰り道
「(はぁ陸軍との会議は疲れるなぁ)」
そんなことを思いながら帰っていると
「?」
「……」
道にちょこんと座っている小さな女の子がいた
「!」
その子は泥だらけでかすり傷をいくつかおっていた
そして人間には無いものが付いていた
それは
「(狐の尻尾が4本?それに耳も狐の耳だしこの子)」
「(まさか妖怪?)」
「(いやいや江戸時代じゃあるまいし)」
一人そんなことを思っていると
「お姉ちゃん誰?」
と声を掛けられた
「え?私?私は海城芽結だよ」
「君は?」
「てんこ」
「てんこって言うのお母さんやお父さんは? 」
「いないこの間殺されちゃった」
「え」
「兵隊さん達に銃で撃たれて殺されちゃった」
「!!」
きっと戦地で使う毛皮にするため殺されたんだろう
「そう」
「てんこ」
「?」
「おいで家で怪我の手当してあげる」
芽結は優しい笑顔でてんこに話し家に連れて帰る

家に帰ると早速怪我の手当をした
「はいこれで大丈夫だよ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
「……お姉ちゃん」
「芽結でいいよ」
「芽結」
「ん?」
「ここに1人で住んでるの?」
「うんどうして?」
「ううんなんだかねとても寂しそうだから」
「え?」
「この家に芽結が入った途端少し寂しそうにしたから」
「あはは..そう?」
「うん」
「!」
スッギュッ
「?どうしたの?」
てんこは芽結に抱きついた
「お母さんがね寂しい時はぎゅっとしてくれたの!だから芽結もしたら寂しくなくなるかなって!」
てんこは無邪気な笑顔を浮かべる
「!!」
この時芽結は思った
「(この子を守らないと)」
「てんこ」
「ん?」
「ありがとう」
「!」パァ
「うん!!」

Re: 海軍少女と小狐てんこの物語 ( No.4 )
日時: 2019/04/09 16:06
名前: メイコ (ID: hjs3.iQ/)

芽結はてんこをこの家に住むと聞くとてんこは喜んだ
今日からてんこは芽結の家に住むことになった
「とはいえ仕事の時てんこどうしよう本部に連れていくのもなぁでも他人に預けるのも気が進まないし」ウーン
トントントントン
芽結は晩ご飯の支度をしながら考える
すると
ピョコ
「……」ジー
「?どうしたぁ?てんこ」
「あのね何かお手伝いすることある?」
「お手伝い?うーん、あ、じゃあお野菜洗ってもらおうかな」
「うん!」
トテトテトテ
ガタ キュッジャー!
てんこは食器棚の近くにあった台をとって
その上に乗り流しの水を出して野菜を洗う
バシャバシャ
「ふふ」
一生懸命洗うてんこを見て自然と笑みが零れる
「芽結お野菜洗えたよ!」
「ありがとう」
「もう大丈夫だから少し待っててね」
「うん!」
タットテテテテテ
満足気に茶の間に行く

晩ご飯が出来た
「いただきまーす!」
「いただきます」
パク
「!!」
「美味しい!!」
「良かった」
てんこは美味しそうにご飯を食べる
それを見て芽結はとても嬉しかった
「(こんなに美味しいって言って食べてくれるのはいつ以来だろう、父さんが死んでからかな)」
パク
芽結はいつもよりご飯を美味しく感じた
「おかわりいる?」
「うん!」

ご飯を食べ終わりお風呂を沸かして入る
バシャーンカポーン
「はぁ気持ちー」
「てんこ熱くない?」
「うん!気持ちー!」
「そっかそっか」
ゴシゴシ
少し湯船に浸かりそして髪や体を洗う
「痛くない?目に泡入ってない?」
「うん」
「かゆいところない?」
「ないよ」
ゴシゴシ
てんこの髪を洗い終え芽結は体を洗う
ゴシゴシ
すると
「私芽結の背中洗う!」
「えいいの?」
「うん」
ゴシゴシ
「気持ちいい?」
「うん気持ちいいよ」
てんこは自分にしたら少し大きな背中を一生懸命洗う
「ありがとうじゃあ次は私がてんこの背中洗ってあげる」
ゴシゴシ
二人は洗いあいっこをして再度湯船に浸かり上がる

ホカホカ
「ふう」
バサッ
芽結は布団を2枚敷き寝る準備をする
「おいでてんこ髪の毛拭いてあげる」
「うん」
ストン
わしゃわしゃ
「ん、ん」ウトウト
「!(眠いのか)」
「寝ようか」
「うん」ゴシゴシ
目を擦りながら布団に入って数十秒したら
コテンと寝た
「スースー」
「ふふかわいい」
ギュッ
「あ」
「んー」
てんこは芽結の手をぎゅっと握ったまま寝ている
「!」
「ふふ」
「 ……」スゥ
握り返しそのまま眠りについた


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