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複雑・ファジー小説
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- 好きになったっていいじゃん!3
- 日時: 2019/05/24 18:47
- 名前: さや (ID: u5fsDmis)
(香奈:目線)
昼休み,
『ねぇ、しげ 一緒にお弁当食べよ』
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『しげ、バイバイ』
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『しげ、宿題ちゃんとやって来た?』
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『しげ、今日は部活来れる?』
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私は、ずっとしげに声をかけ続けた。
だけど、しげが返事をすることはなかった。
これから、しげはどうなっちゃうの?
もう、お話出来ないの?
そんなの、嫌だよ…
絶対に助けてあげるから!
それから3ヶ月…
しげのお母さんが亡くなった。
私はどうするべきだったのだろうか。
あの時、こうすればこんなことになっていなかったんじゃないか。
後悔しかなかった。
しげは、ずっと泣いている。
そりゃあ家族が亡くなったらなくに決まってるよね…
そんなのあたりまえ
そう分かっているけど、しげにはいつも笑顔でいてほしかった
あの頃にまた戻りたい…
しげの顔は、
ぐっちゃぐちゃで
目も赤く腫れて
そばで背中をさすることしか出来なかった
そんな私が情けないよ。
『しげ、辛いね…
もっと泣いていいよ…』
こんな私が幼馴染で、しげはきっと嫌だろうな…
何もしてあげられない
消えてしまいたい
しげのためなら、死んでもいい
だから、だから私に出来ることを教えて?
ねぇ、しげ…
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