複雑・ファジー小説
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- 日時: 2019/05/25 17:55
- 名前: @mu (ID: iPH.4f1j)
第1章
選択で左右される人生なら、運命など、環境など何の意味も持たないのか??
消えてしまった命、、、助かった命。
本当にそうなのだろうか、"正しい選択"を外してしまっても命はあったはずなのに。
たった一回きりの選択だったのに
それはあまりにも重すぎた。
もしかしたら本当に
「人生は選択の積み重ねである」
ということかもしれない
それならいっそのこと、
あみだくじで決めてしまえば楽なのに。
〜迷える命〜
カチッ、カチッ、ジリリリリ!!!!
うっるさいなぁ、、
はいはい、とっくの昔に起きてるっつーの。
ピッ
ん?えっ、アァァァァァァ!!!!
やっちまったーーー!!!!!!!!!
嘘だろ、あと30分しかねーじゃん。
今の時間帯だと電車混んでて間に合わねぇし
くそっ、会社まで突っ走るか。
俺は急いで準備をし家を飛び出した。
ゼェハァ ゼェハァ ゼェハァ
息をあげながらも、走り続けた
そして思う。車を持っていない不便さ。
今度、免許でも取りに行こうか。
そんなことを考えていると
曲がり角から子供が飛び出してきた。
危ねぇ!!
間一髪で俺はかわした。
「おいおい、お嬢さん危ないだろ
急に飛び出しちゃ、お兄さんも走ってたから悪いかもしれないけどさ。次は飛び出しちゃダメだぞ、それじゃ」
早くしねぇーと遅刻しちまう。
モフッ
何か足に捕まっているような
視線を下げるとそこには先ほどの女の子が
足にしがみついていた。
「助けて、お母さんがいないの、それで迷子になってて命困ってるの」
おいおい、今は子供の相手してる時間はねえぞ。今日は大事な面接なのに。やっとの事で面接までこぎつけたんだ。
でも、無視するわけにいかないし
選択モード発動!!!!!?
一緒にお母さんを探す
→二ページ
周りにいるだれかに押し付ける
→三ページ
選択したら
次に進もうnext
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わかった
そう俺は答えた
はー、この際腹をくくるしかねぇか。
そして俺は何時間もかけ歩き続けやっとの事で
少女の母親を見つけることができた。
「ママー!」
「命!どこへ行っていたの!?心配したのよ」
「へへっ、大丈夫だよ!だって私にはお兄さんがいたもん」
無邪気な笑い声と、抱きつく母親の姿を遠目から見守っていた。
「この度はうちの娘がご迷惑をおかけしました。」
と、俺に頭を下げながら。
「いえいえ、無事でなによりです。じゃこれで失礼します」
そう言って立ち去ろうと歩き出すと
「おにーさーん!ありがとう!!!!」
と笑顔でこちらに手を振ってくれた。
それに答え俺は軽く返しまた、前を向いた
時刻はすでに午後四時を回っており
会社からはクビだと電話があった。
俺はコンビニに入り求人雑誌と今夜の夜食を買い、
帰路についた。
↓
守り抜いたイノチ
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俺は、少女の手を引き
タクシーの運転手らしき人物に
事情を説明し1番近くの交番まで
送り届けて欲しいと
少女とお金を一緒に渡した。
男は少し戸惑っていたが
了承し、車に乗せた。
俺はまた、会社に目指して走った
無事に面接は終わり、俺はコンビニに夜食を買い
家にたどり着いた。
後日
今日は休日のためのんびりしていた
暇だったので俺はニュースをつけた
すると見覚えのある顔が出てきた。
「今朝A市の〇〇町で岐分命 ちゃん(5)
の遺体が発見されました。
遺体には性的な暴行をされており
裸体のままで歩道に放置されていたとのことです。
また、未だ犯人は逃亡中の模様。」
コメンテーター「こと事件についてですが、命ちゃんは1人で事件当時いたということでしょうか?」
コメンテーターb「母親が一緒にいたかと、しかし酷いことをしますね、周りに誰もいなかったんでしょうか?」
その言葉を聞いてすぐにテレビを消した。
悪くない。悪くない、悪くない、悪くない。
俺は布団に潜り込み震えていた。
ブーーー ブーーー
バイブが鳴った
慌てて携帯を取ると
不合格の声が頭の中を渦巻いていた
↓
重すぎたイノチ
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