複雑・ファジー小説

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仲良し
日時: 2019/05/30 15:26
名前: りー (ID: UdOJ4j.O)

「ねえ!筆箱取らないでよね!」                            
「るっせえなあ瑠衣。なんだよたかが筆箱で」
「は?たかが筆箱?きーのもんじゃないし。」
さくら小学校にかよう霧生と瑠衣は幼馴染だ。家が隣なのでなかがいい。
俺は、瑠衣を思わずいつもからかってしまう。今も放課後に瑠衣の筆箱を奪ってにげてるとこだ。そして、素行不良で有名な二人は机の上で走り回り、結局瑠衣にあしをひっかけられ、  
   ダン!
落ちてしまった。
「いてっ」
「やったー!回収完了!」
「お・ま・え・なあ」
「なーに?るーの筆箱を奪った人に謝る必要はなーい」
瑠衣は昔から自分のことを『るー』俺を『きー』という癖がある。小6の今もそうだ。別に変えなくてもいいが、精神年齢6才とコンピューターに診断されるこいつが、平気な顔で
『きー大好き!』
と言って(流石にこれは俺ん家の出来事だが)抱きついてくるのには呆れてしまう。
「おーラブラブですねぇ」
同クラの秋山がひやかしてくる。
「「うるさい!」」
二人の声がハモり、また秋山におー!!と言われる。はあ。



帰り道。
一緒に帰るのはいつものことだが帰りはあまり喋らない。1年間の5/3を一緒に過ごす俺たちは何を話しても知ってることばかりなので話題がないのだ。
「ただいまー」
家に帰ると後ろから
「お邪魔しまーす」
と、俺の家にあがりこみ、俺より早く階段を上り、俺の部屋に入った。
急いで俺も部屋に行くと、中にいた瑠衣は
「今日パパとママいないから泊まるねー久美子さん知ってるからー」
そう言いながら宿題をひろげる。
「ああ。オーケー。で、どこでねるんだ?」
「きーのとこにきまってんじゃん。」
ああ。小6でこのデリカシーのなさ。心配だ。


その夜。瑠衣は本当に俺と寝た。
ま、いっか。



                                 end


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