複雑・ファジー小説

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俺たちは貧乏人なんだ!!
日時: 2019/06/16 21:53
名前: クリスタル (ID: Xr//JkA7)

俺たちは貧乏人なんだ!!序章 第0章

それは一瞬の出来事だった。
ホームレスの世界を描くこの作品。

令和20年…僕の20年後の世界はこんな感じなのだろうか。 一銭なしの男はどう生き残る!
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注意事項 ・感想などのコメントは投稿連載終了後にお願いします。
・ご指摘、誤字脱字の注意、修正願いなどは出来るだけ早くお願いします。
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序章 終

Re: 俺たちは貧乏人なんだ!! ( No.1 )
日時: 2019/06/12 21:36
名前: クリスタル (ID: Xr//JkA7)

俺たちは貧乏人なんだ!!


初めまして。クリスタルと申します。
以前「星の帝」と言う作品を投稿させていただきました。
この作品はホームレスの生き様を描きます。もし、20年後に自分が銭なしホームレスだったら?と言う程で書かせて頂いております。
この作品は結構な短めですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです!
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時は令和20年。。(2039年)俺は60を過ぎたおじいさんになった。独身を貫くこの俺には一銭も余らない…もう終わりだ。そう思っていた。
ホームレスとなり周りの飢え死にしていく人を見るだけだった。今日も仲間が1人死んだ。。。悲しかった。
ホームレスの群れが駅でおでんを売るおじさんに寄る理由が分かった。ホームレスの群れが高級ブランドの服を着ている女に近づく理由が分かった。飯と金が欲しいんだ。ただ、欲しいんだ。飯と金が。。
その飯を食えずに死んだその1人を哀れむしかなかったんだ。しかもその男はまだ20代のまだ若い男だった。電車の走る音が聞こえるトンネルの下でダンボールを布団や枕にし、強き風の中、眠り、ゴミ箱に入っている、残飯を食べ、金が欲しいと乞う。そしてまた眠っていたが、若き友を失い、眠る事も食べる事も乞う事も出来ないほど悲しい1日を過ごした。
俺の心には''後悔''と言う気持ちしかなかった。
(残飯を独り占めせずに分けてやれば良かった。)(体調が悪いのにもっと早く気づいてあげれば良かった。)と。
二度と戻らず、二度出会えない、あの命への思い出が俺の心に響き続けたんだ。これほど悔しくて、後悔した日はなかった。
「課長ですよね?」
誰かが俺に話しかける。
(俺は話しかけられている事すら気づいていなかった。その男は俺の肩を叩く。)
「誰ですか?ホームレスの俺を気にかけるなんて…」
(俺に話しかけてきたのは以前働いていた会社の社員だった。)
「お、君か。」
(俺は驚いた。彼に会ったかより、話しかけられた事に。一緒に働いていた時にはほぼ喋った事がないと言っても過言ではないくらい喋った事がなかった。きっと俺がホームレスになった事を馬鹿にしているんだろう。侮辱的だ。)
「どうしたんですか?課長。こんな格好して。」
(この言葉は心配しているのではないと確信した。馬鹿にしているのだ。当時部下だった者に言われるとは更に侮辱的だ。)
「気にしないでくれ。」
「酒飲みませんか?」
(余計な事を言ってきやがる。)
「大丈夫だ。」
(こんな奴はとても面倒くさい。やめておこう。俺は苦手なやつだ。特に仲良くなかった訳でもないのに。。。飲みを誘うとは…)
「本当にいいんですね。」
社員はため息をついて立ち去っていく。
また、俺は孤独となった。
「孤独。。。」
「孤独。。。」

俺たちは貧乏人なんだ!!第1章 第1話 終

Re: 俺たちは貧乏人なんだ!! ( No.2 )
日時: 2019/06/12 22:03
名前: クリスタル (ID: Xr//JkA7)

俺たちは貧乏人なんだ!!第2話

(俺の心の中には''孤独''と言う一文字があった。寂しかった。愛する者がいない。心の中には''孤独''と言う文字しかなかった。そんな俺の元へ誰かがやって来た。。。)
警察がやって来る。
「すみません。ここ、工事するのであちらへ移動して頂いても?」
(もう工事の時期か。毎年冬にはこの駅の道路には雪が積もりやすいため、道路の工事を行う。ここ2年間、金を貰うために乞い、食べ、寝て来たが、とても暇だった。毎年楽しみにしているのは駅前で開催される夏の花火大会と工事の見学だった。工事のお兄さんはいつも食べ物や服をくれた。やっとこの時期か。どんなに楽しみにしていただろうか。)
「すみません。移動して頂いても?」
(警察はしつこく俺に言って来た。そんな警察のしつこい言葉も忘れられて、嬉しい気持ちで、新しい住居へ移動した。)
工事用具を乗せたトラックがたくさん来た。
(その中から毎年いたお兄さんを探した。だが、何故かいない。今日はもう遅いし、明日来ると思っていた。)

~翌日~
(また何台もの工事用具を乗せたトラックがやって来た。そのトラックを見た俺は毎年いるお兄さんを必死に探した。だが、何故かお兄さんの姿は見つからない。どうしたのだろうか。すると、ものすごく小さな手で俺の肩を叩く。しかし、俺の肩を叩いたのは冷やかしに来た小さな女の子だった。ものすごく腹がたった。)
女の子は走って逃げていった。
(俺はものすごく腹が立った。それにしても毎年いたお兄さんがいない。。いつか来ると信じて待っていた。)

~数時間後~
(俺は彼を待ち続けた。俺は彼の名前を思い出した。''村上''と言う名前だった。''村上さん''と他の奴がそのお兄さんを呼んでいた。俺は立ち上がり、工事員さんの元へ行く。)
工事員は鼻を摘んで言う。
「何の用ですか?」
(俺は工事員の態度にものすごく腹が立った。だが、彼の情報を聞き出すには仕方なかった。)
「すみません。村上さんはいますか?」
工事員は考える。
「まさか…龍平の事ですか?龍平なら5ヶ月前に辞めました。」
(俺はショックで倒れそうになった。毎年の楽しみが。。。あぁ。。。俺は思わず膝を着いてしまった。)
そして工事員は立ち去る。何度も知って来たが''孤独''と''悲しみ''を俺は再び覚えた。。。)

第2話 終

Re: 俺たちは貧乏人なんだ!! ( No.3 )
日時: 2019/06/16 17:25
名前: クリスタル (ID: Xr//JkA7)

俺たちは貧乏人なんだ!! 最終回
(俺は冬の寒い風を感じた。俺は3ヶ月間彼を待ち続けた。彼は本当に来なかった。)
3ヶ月後…
(俺は毎朝のように春の風を浴びた。今日はひな祭りだ。この駅を子供が走り駆ける。それをずっと眺めてる。金を乞いながら、飯を食いながら、ダンボールを枕にし、布団にして眠り、眺めていた。)
(子供たちはひなあられを地面にこぼして行く。それを俺たちは食べる。ひなあられを食べられる。それだけでも幸せだ。これでも俺は幸せなんだ。しかし、ホームレスとて人間だ。ホームレスも''物乞い''としてではなく、''人間''としていつか生きられる世になって欲しいと俺は思った。''貧乏人''となって早3年。この3年間…俺は''人間''として生きられなかった。そんな俺の元に有名事業家の親友・智文がやって来た。)
智文は俺に言う。
「おい。俺の事業が潰れてしまった。どうしてもお前の力が必要だ。」
(俺は智文の言葉に驚いた。事業が潰れたことよりも俺に力を必要とする事に。)
「何故俺に?」
(俺は智文に不思議なあまりに聞いてしまった。)
「お前が俺の事業とこの世界に必要だから。」
(その智文の言葉が俺の胸に刺さった。俺は智文に一生感謝する事になるだろう。)

5年後・・・令和25年
(俺は5年間事業策を練り、日本随一の事業家となった。例え''物乞い''も同じ''人間''なのだ。''人間''である限りは無限の可能性を持っている。俺も''人間''だったんだ。例え''物乞い''でも…全ては''人間''によってこの世が創り出される。故に''人間''でない限りこの世は作り出せないのだ…)

拍手を浴びながら杖をつき歩く智文と車椅子に座り街を歩く俺。
(ホームレスも人間なのだ。俺たちと同じ人間なのだ…)

最終話 終 最後までお読みになられた方誠に感謝申し上げます

投稿が終わりましたのでコメントをお願いします。






Re: 俺たちは貧乏人なんだ!!2 ( No.4 )
日時: 2019/08/04 17:51
名前: クリスタル (ID: Xr//JkA7)

俺たちは貧乏人なんだ!!2の連載をまたしようかな~と考えたのでぜひ待っててください。


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