複雑・ファジー小説
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- トンマン〈善徳女王〉 三韓統一の夢
- 日時: 2019/07/10 16:32
- 名前: キム作家になりたい (ID: Xr//JkA7)
第1章「登場人物の運命」第1話「反乱」
〈647年2月17日〉
剣を向け合うトンマンとユシン。ユシンはトンマンに
「大王陛下!あなたは私と共に三韓統一を成し遂げようと幼き頃から約束したではありませぬか」とユシン。
するとトンマンは「ユシンよ。あなたは違う者と三韓統一を果たすべきよ。私には力もないのに…」
するとトンマンはいきなり剣を落とし、倒れる。
そんなトンマンのいる宮殿に毘曇が挙兵し、襲ってくる。
毘曇は「女性君主は国を治めることはできない!」と。そして毘曇はトンマンに刀を振り下ろす…
新羅改革をした真輿王の崩御後、次男 真智王子が即位した。すると、真智王は愛人ミシルを重用し、国を混乱させた。そうして隙を突かれ民たちは高句麗により侵されていた___
〈579年7月〉
ミシルを寵愛する真智王の隙を突き、真智王に好意を抱かないミシルを利用して真輿王の妃・思道太妃は曾孫の伯浄を即位させようとした。
[太后殿 7月16日]
太后殿に鈴の飾りを腰につけ、鈴の音を鳴らしてやって来るミシル。
ミシルは思道太后に「太后様。今宵 大王陛下は酒をお召しになられます。それ故に今宵、太殿に兵を。」
「分かった。」と思道太后。
[太殿 7月16日 夜]
挙兵し、門を破り太殿にやって来る武装した太后と太后率いる太后軍。そんな太后殿の前にジニャンが武装し、立っている。
ジニャンは「何事ですか?」と。
「分かるであろう?命乞いをすれば命だけは助けてやる。」と太后。
そこにコ・ソクとインバヌが。
「太后様。高官に何と言うことを申すのです。太后様。これが反逆であることを知れぬのですか?」とキム・ソヒョン。
太后は拳を握り、言う。「大王陛下を連れて参れ!その行く手を阻むものは誰であろうと皆殺しにするのだ!」と。
579年7月17日 大王となった伯浄によって真智王は賜死を受けた。。。
約23年後…602年頃 思道太后とミシルは権力を持ち、本来大王が持つべき王権を二人が持ち、王家は混乱に陥った。また太子が真平王(伯浄)にはおらず権威を示せなかったと言うこともあるのだろう。そうして太子として挙がったのは幼き嫡子の長女・トンマン(後の善徳女王)だ。
終
- Re: トンマン〈善徳女王〉編集版 ( No.1 )
- 日時: 2019/07/10 16:32
- 名前: キム作家になりたい (ID: Xr//JkA7)
第2話「女の太子」
「よくやった。」
そのような声がイチャン(第2官品)キム・ヨンス家の寝所から赤ん坊の泣き声と共に聞こえる。
声の主であるキム・ヨンスの視線の先には腹を痛めて男児を生んだ幼いチョンミョン王女(18歳)と誕生したキム・チュンチュ(後の武烈王)がいた。
チュンチュを抱くヨンスの元に王藺(おうりん、王だけが持つ背中に纏う布)を纏いやって来る真平王。
父を廃位した真平王の来訪に拳握るヨンス。その姿はいまにも真平王を殴りかかりそうな勢いだ。
「誠にめでたいな。余はそなたの息子の誕生を心から喜ぶ。」
ヨンスはそんな真平王の言動に怒りを増すばかりだった。しかし、そんな様子を見たチョンミョン王女は目に涙を溜めてヨンスの手を握る。
ヨンスとの面会を終え、都城へ参る馬に乗り戻る真平王。
真平王の元にやって来る笠を被り刀を手にした謎の男。
真平王の護衛たちはその男に刀を向け、「何者だ?」と。
その男は笠を捨て、刀を抜く。
「伯浄。お前を殺す日をずっと待っていた。」
その男の頬には''堆伝団(たいでんだん、真智王忠誠派の残党)''と。
男は真平王に刀を振り下ろそうとした時…男の胸にキム・ソヒョンの槍が飛んでくる。
その男は刀を落とし、倒れる。
「大王陛下!ご無事であられますか?」とキム・ソヒョン。
「ああ。よく来てくれた。キム万官(第5官品)。」
真平王はその遺体を見て言う。「堆伝団を全滅させろ。」と。
その堆伝団の首領にはキム・ヨンスやヨンチュンらの弟キム・ジュソンがいた。___
真平王はこのままではと王位を真智王の子孫らに渡せないと思って葛文王・ククパンを太子に立てようとした。
朝廷は葛文王は精神病である事を理由に立太子させる事に反対を続けた。
雷が三韓に鳴り響く中、真平王は決心する。寒々とし、雨が降り続ける中、言う。
真平王は「トンマンを太子にする。」と。
朝廷は驚きのあまり沈黙が続いた。
だが一番驚いたのは朝廷が承諾した事だった。
そしてまもなくトンマンの冊封式が行われる。
次回 トンマン太子に無事なれるか_______お楽しみに
- Re: トンマン〈善徳女王〉編集版 ( No.2 )
- 日時: 2019/07/10 16:03
- 名前: キム作家になりたい (ID: Xr//JkA7)
第3話「新たな太子」
これ以上にない晴天の空が三韓の上に立っていた
ある日 宦鈴(かんすず、ウォルリン)を足に纏い、大王の神殿・太殿に知らせを届けに走りやって来た宦官。
宦官は「医者によるとククパン葛文王が完治したそうです。」と。
真平王は驚き勢いをよくして立ち上がる。
そして「何だと?誠か?」と真平王が。
葛文王が患っていた精神病は''頭結''と言う病であった。頭結は最初は精神病のようで・その後 長き間痛みに苦しみ、死に至る病気だ。当時はそのような病知る余地もなかった。故に後に死に至るなどと知れなかった。
医師は眉間に皺を寄せ、ずっと葛文王の様子を見ている。
すると、
「とても不思議です。昨日までは精神病を患われておられたのに…これは全く精神病の様子もなく…」
二日後…トンマンの封冊式として準備されていた式は葛文王の封冊式に変わった…そしてミシルと思道太妃はトンマンを邪魔者とし、廃位した。
5年後…607年(真平王28年) 太子・葛文王ククパンが頭結で崩御し、新たな王位継承者として真智王の孫のキム・チュンチュが浮上し、真平王は頭が混乱し国に影響し、百済や高句麗は新羅を討とうと考えた…
終
- Re: トンマン〈善徳女王〉 三韓統一の夢 ( No.3 )
- 日時: 2019/07/10 16:30
- 名前: キム作家になりたい (ID: Xr//JkA7)
前回まであらすじ
伯浄が真智王を廃位してから約23年… 真智王を廃位し王位に就いた伯浄の娘・トンマンは女でありながらも王位継承者に浮上する。すると、王位継承者のいない真平王は女の王族・トンマンを皇太子に任ずるが病と言われ皇太子の座に就けなかった葛文王が回復し、トンマンは邪魔者とし、廃位される…
第2章「本編開始、トンマン復位の道」 第1話「庶民の暮らし」
真平28年(607年)8月、葛文王・国飯は不治の病・頭結病に侵され崩御する。すると堆伝団は大王・真平の新皇太子擁立令に呼応し、キム・ジュソンを始めとする堆伝団は真智王の直孫のキム・チュンチュは推挙した。すると、真智王を廃位したミシルや思道太妃派はそれに反対して息子のいない王妃・マヤ夫人を廃位し、ミシルを側室として迎えるべきだと言い、皇太子を推挙すらしなかった。それも真平王には直系の男児がいないからであろうと。
ミシルは大王の命令を受け、2万の軍を率いて堆伝団を討ちに都城を発して堆伝団の本拠地・条奴郡に着いた。
- Re: トンマン〈善徳女王〉 三韓統一の夢 ( No.4 )
- 日時: 2019/07/12 18:02
- 名前: キム作家になりたい (ID: Xr//JkA7)
第2話
ちょっとお待ちを
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