複雑・ファジー小説

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武力による平和
日時: 2019/07/13 21:26
名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)

どうも、通りすがりです。
過去に、前作の「命を賭けてまで人を愛したくない!!」を投稿させて頂きました。
今回は舞台は同じ大阪ですが、主人公は別の中学校「K市立E坂中学校」に在校しています。
坂野君とは違いますね。本作の主人公の細かい所は序章に書きます。

※「命を賭けてまで人を愛したくない!!2」は同時に書いていきます。
それではどうぞ。
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俺は品川 良介って言うんや。
E坂中の最高学年。つまり三年生や。

.....実はこの地域はとっても治安が悪い。他校では殴り込みだってあったんや。
そんなの怖いやんか。だからK市教育委員会は「生徒による実力の行使」っての認めたんやけど。

この生徒による何とかかんとかって言うのが認められたから、色んな中学校では部隊(?)ってのが作られた。俺が知ってる有名どころはなぁ.....

K市で初めて組織された治安維持部隊「T谷第三中学校 三中連隊」
五番目に組織された実力行使部隊「A川東中学校 決心隊」
市内で凄く厳しい精鋭部隊「Y野南西中学校 南西平和隊」..........

おっと、話し過ぎたわ。こっからが本題や。
うちもつい五日前にT谷第三中学校の不良集団が校門で、下校中の生徒に喧嘩売ったんや。
そいつは校内に逃げたんやけど、校舎ん中に入って不良の奴ら、暴れてったんや。

そん時は学級委員会や保安委員会が必死に抵抗して追い返したんやけど.....
委員の生徒はまともな装備も無かったから、十人ほど負傷したんや。
これを教訓にうちでは、やっと「K市立E坂中学校 学内保安隊」が組織された!

俺はそこに入る事になるんやけど.....

Re: 武力による平和 ( No.2 )
日時: 2019/07/13 22:02
名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)

ここの生徒会長は山田 美枝(やまだ みえ)。
凛々しくたくましい女子、と良く言われている。
そんな彼女が口を開いた。

山田
「皆さん、おはようございます。今回の話は新しい組織が作られる事です。」
山田
「先日の校舎内への殴り込みを受けて、学級、保安、生徒会は校内に治安維持部隊を創立する事に決定致しました。」
館内は大きくどよめいた。
春原 友吉(すのはら ともき)
「マジかよ。スゲーな!!品川入るん?」
品川
「いやまだ部隊名すら言ってないやん.....」
山田
「部隊名は『学内保安隊』です。現在は保安委員会の委員によって構成されていますが、新入隊員は現在募集中です。体力に自信のある人はぜひ入隊してください。入隊による優遇があります。木下学級委員長、よろしくお願いします。」
そう言って、彼女は椅子に戻った。

どうやら学級委員長 木下 慎太郎(きのした しんたろう)の説明によると.....
1、隊員は学費が軽減される。2、体育の成績に加点が行われる。3、出動により試験に影響が出た際、平均点以上の点数は確実に得られる。4、入隊する事が決定した際、委員会、係の職務に着かなくても良い。等々.....

品川
「喧嘩は得意や。行ったろ。」
俺は入隊を決心し、学校を守る仕事に着くことを決めた。

Re: 武力による平和 ( No.3 )
日時: 2019/07/13 23:30
名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)

品川
「春原、俺さ入隊するわ」
春原
「っ!?マジで?!お前が行くんやったら俺もいくわ!!」
そう会話していると、列の前の方から瓶が飛んできた。
男子生徒
「危ない!!」
その瓶は木下学級委員長の方へ飛んでいった。

「木下ァァ!!」

木下は身構えたかと思うと、保安委員会の委員席から誰かが飛び出した。
彼は板を構えて瓶を返した。
ガン、と言う音を立てて落ちて行き割れた。

周囲はまた、どよめき始めた。
すぐに犯人が列から連れ出され、手錠をかけられた。
俺は犯人よりも連れ出させた生徒に目が行った。
品川
「おい、春原。あいつらすげぇ物持ってるで。」
春原
「あれ警棒ちゃうんか?.....!!後、サブマシンガン持っとる?!」

連れ出させた生徒の手には、特殊警棒ともう一人にはサブマシンガンが持たれていた。
どうやら一人が犯人を叩き、もう一人が銃を突き付け脅していた。

Re: 武力による平和 ( No.4 )
日時: 2019/07/14 13:49
名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)

あれから、俺達は教室に戻り、早速入隊するかを決める事になった。
志願制だった為に、B組では俺以外に、余り志願する人はいなかった。

担任
「お、品川行くんか?」
周囲は驚いてざわめいた。
春原
「よっしゃ俺も行こ。」
春原も手を挙げて、立候補した。
そうすると、早速体育館へ連れていかれた。
品川
「春原、やっぱりテストの点数に惹かれたんやろ~?」
春原
「お前よりは頭ええわ。お前こそせぇやろ。」
そして体育館の扉を開けると、十数人くらいの男女が並んでいた。
俺達はB組の所へ連れられ、そこで待たせられた。
品川
「何をするんやろうか?」
春原
「装備がもらえるんちゃう?」
待って数分、保安委員会と学級委員会の委員長が出てきた。

吉田 淳一(よしだ じゅんいち)
「皆さん、良く志願してくれました。貴方達はこれから、ここの平和を担う生徒になります。」
木下
「学内保安隊の自覚を持って、頑張ってください。」

Re: 武力による平和 ( No.5 )
日時: 2019/07/14 20:30
名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)

彼らは言い終えると、席に戻った。
しばらく待っていると、黄色い生地の上に太い丸の中で「学保」と書かれた腕章が配られた。
俺は早速それを右腕に着け、次に配られる物を待った。

春原
「これが学内保安隊の腕章なんや〜」
品川
「変な腕章やな。」
次に配られたのは頑丈なチョッキだった。良く見ると「防弾チョッキ3型」と書かれていた。
どうやら陸上自衛隊からの払い下げの様だ。

それを着た後、ヘルメットの配布が行われると言う事なので、俺達は舞台へ向かった。
そのヘルメットは、学校の自転車用ヘルメットの内側にクッションが付いていた。
春原
「何とも粗末な.....」
品川
「金が無いんやで、きっと。」

一通り防御装備を配り終えると、保安委員会の委員が舞台から降りてきた。
舞台下の収納から箱を取り出して、中からは警棒が出てきた。
その警棒を持った途端に、こちらへ走ってくる。
男子生徒
「何をする気なんや?!」

俺達はボーッと見ていると、追い付いてきた委員は、それで叩いてきた。
どうやら闘って奪えとの事らしい。

Re: 武力による平和 ( No.6 )
日時: 2019/07/15 20:13
名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)

品川
「マジかよ.....。野蛮も野蛮やな。」
春原
「ど、どうする??戦うんか?!」
俺は委員へ猪突猛進、突っ込んで行った。ある一人の男子生徒がこちらに気づき、向かってくる。
警棒で叩かれたらきっと痛いだろうが、突進して叩かせなければ良い。

「うぉらァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

俺はそいつに向かってタックルした。頭を肘で強く叩いた。
男子生徒
「ウグッ!!」

アドレナリンが溢れていたんだろう。俺はその後、拳で殴り続けていた。
警棒を奪い取った後は、顔を幾度も叩き続けた。

春原
「おい!!品川っ!!やりすぎや!!」
気づくと、彼は顔中から血を流しており、周辺は溜まっていた。
どうやら気絶している様だ。俺は立ち上がり、顔にもう三度頭突きをした後、蹴り飛ばした。
品川
「春原.....楽しいぞ、これ。」
俺は血だらけになった制服のまま、他の委員へ戦いを仕掛けた。
最早狂気の沙汰だ。


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