複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- カサブタ
- 日時: 2019/07/26 11:33
- 名前: 綺麗 (ID: 36n8oqEW)
初めまして 綺麗です。
今回書かせてもらうこのお話「カサブタ」
人の愛とは を、日々模索して生きていく主人公を書いた
複雑で苦しくて少し甘さも入った話となっています。
これは私の実話も混じえながら
書かせてもらおうかと思っていますので
よろしくお願いします。
新藤 瑠姫 (しんどう るい) 18歳
早瀬 結良 (はやせ ゆら) 18歳
黒崎 純輝 (くろさき じゅんき) 19歳
刈谷 太樹 (かりや たいき) 19歳
西城 拓斗 (さいじょう たくと) 22歳
大菅 拳斗 (おおすが けんと) 22歳
夏川 愛実 (なつかわ みぐみ) 20歳
計 7名 が、基盤となる登場人物となります。
よろしくお願いします
- Re: カサブタ ( No.1 )
- 日時: 2019/07/26 12:03
- 名前: 綺麗 (ID: 36n8oqEW)
# この日から
.
好きとか嫌いとか何を基準に成り立っているのだろうか。
この歪んだ世の中の愛情に
飲み込まれていく _____ 。
.
「いつまで寝てんの?」
私は声を張り上げ体を揺さぶった。
「まだ別に寝ててよくね。」
目を瞑ったままふてくされた顔でぼそっと言い捨てたこの男は
私の彼氏である、黒崎 純輝。
いつもいつも私の家に居候かのように住み着いて
仕事も親のところでやってるからか、甘やかされて
職人のくせに家を出るのは昼前。
こうやって休日はほぼほぼ午後三時まで寝腐っている抜群の
行動力のなさをもっただらしのない彼氏だ。
「じゃ、勝手にして 遊び行ってくるから」
布団を雑にかけ直し私は部屋を出た。
ほんとはこんな生活は正直うんざりしている。
あんな私には適当な態度とってくる割に束縛がひどい。
挙句の果てにはメンヘラってタイプの男。
遊びに行くのも女かどうかを確認するために写真を要求してくる。
リビングに行くとバイブ音と同時にテーブルの上に伏せて置いてあった
私の携帯がなっていた。
「え。だれ… あ、結良だ。もしもし?」
「瑠姫〜 またお前荒れてんな?純希くんとまたなんかあった?」
声音からも伝わってくるニヤニヤしたこの感じ。
この子は私の親友である早瀬 結良。
一応学校も同じで地元も一緒だ。
「いやまた起きないんだよね。先にご飯とか食べたりすると
なんで俺のはないのに先食べんの? ってキレてくるし。お腹すいたわ。」
「はーーー。相変わらずの感じね。
もうあんま無理してると瑠姫の体持たないからね?
また何かあったら電話してよ!」
「うん、ありがとう。じゃあね」
___ 俺の悪口??
声の聞こえる方を振り返ると純輝が立っていた。
「当たり前じゃん。言われてもしょうがないんじゃないっ?」
携帯を机の上に置き、純希の横を狭っ苦しく通りキッチンへいった。
Page:1