複雑・ファジー小説

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日時: 2019/08/03 20:34
名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=19946

鳳凰の戦い ↑URL


「鳳凰の戦い」に繋がる__歴史スペクタル

毘曇(ピダム、ひどん)とは__新羅27代 皇帝・善徳女王末期に実在したと思われる真骨と推定される貴族。新羅貴族の合議機関である和白会議を主導する上大等にまで上り詰めた男。

時は632年の新羅王朝 三韓が戦い続けて争いが絶えなかった時代__

一気見したい方→>>06
キング〈十五の継承者〉URL>>07
プロローグ >>01
第1話>>03
第2話>>04
第3話>>05
第4話>>05

Re: 毘曇 ( No.4 )
日時: 2019/08/03 20:45
名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)

第2話 「和平交渉」

【百済・東宮殿】
義慈王子「新羅の大伽耶城の城主が和平交渉を?」
ソンチュン「はい。そやつの首を斬り落として新羅に送りつけますか?」
義慈王子「まずは様子を見てみようではないか。その城主を入れよ。」
そこにピダムが入ってくる。
ピダム「太子様に謁見いたします。」
義慈王子「まあ座るがいい。」
ピダムが座る。すると、ピダムが衣から何かを包んだ布を義慈王子に渡す。
義慈王子「これは?」
ピダム「あの有名なチュモン公が特別に製作された金刀です。」
義慈王子「これは賄賂のつもりか?」
ピダム「いえ、ほんの気持ちです。」
義慈王子「これは明らかに賄賂であろう。一国の太子に賄賂を送りつけるなど何と不届きな。新羅にこのような不届きな者がいたとは!こやつを直ちに投獄せよ!」
ピダム「太子様。太子様!太子様!」
ケベク「はい。太子様。」
ケベクと兵士がピダムを連れて行く。

【新羅朝廷】
アルチョン「陛下。何故朝廷に内密で百済に和平交渉をあやつにさせたので?」
キム・チュンチュ「全く…賄賂を送りつけるとは。けしからん奴だ。」
アルチョン「陛下。このままでは百済との関係が終わってしまいます。」
キム・チュンチュ「それでは私が百済に和平交渉をしに参ってきます。」
善徳女王「頼んだぞ。チュンチュ。」

【百済・東宮殿】
義慈王子「そなたは何故あのような者を百済に送って参った?」
キム・チュンチュ「実はこれは新羅の大王陛下があの者を試すために和平交渉に行かせたそうなのです。」
義慈王子「なるほどな。そうだったのか。それでまた和平を組みに?」
キム・チュンチュ「はい。太子様。」
義慈王子「いいだろう。父上にお許しを得る。それと父上は新羅に出兵をしてしまった事を謝っておられた。」
キム・チュンチュ「陛下がわざわざですか。我らの陛下も百済の兵士に傷を付けてしまった事を謝っておられました。」

【百済・牢獄】
牢獄から出てくるピダム。
ピダム「チュンチュ公。私をお救いくださり誠に光栄です。」
キム・チュンチュ「時期に和平が組めるだろう。陛下はそなたに感謝しておられておった。故に参拝の座は渡せぬが吉忠(キルジュン、正8品)をそなたに与えられた故陛下に感謝しなされ。」
ピダム「はい。チュンチュ様。」

【キム・ユシン 精鋭武士教養所】
精鋭武士を指導するマングン。そんなマングンの元にやって来るユシン。
キム・ユシン「そなた、今最精鋭の兵士を動かせるか?」
マングン「現在、百済出兵時の傷を負った最精鋭の兵士の内1人が休養しています。」
キム・ユシン「ではその1人を除く最精鋭の兵士を今すぐ動かさねばならぬようだ。」
マングン「何故…」
キム・ユシン「高句麗と和平を組もうとしていた新羅が百済と和平を組もうとしている事に栄留王が腹を立て、出兵しようとしている。」
マングン「わかりました。」

【高句麗朝廷】
ヨン・ゲアムン(ヨン・ゲソムンの兄)「我らと和平の約束をした新羅のキム・チュンチュは無礼極まりありません。故に新羅に出兵してはいかがでしょう」
栄留王「いいや、新羅の徐羅伐にはピダムという大伽耶城の8万の大軍を手に持つ城主がおる故…」
ヨン・ゲアムン「陛下!キム・チュンチュだけでも倒しましょう。」
栄留王「では暗殺するのだ。内密に。」


【キム・ユシンの屋敷】
キム・ギグァン「父上。おかえりなさいませ。お客様がお部屋に。」
キム・ユシン「客?そうか。部屋へ戻って休んでいいぞ。」

【屋敷・部屋】
そこには正装したヨムジョンが。
ヨムジョン「ユシン公。久方ぶりですな。」
キム・ユシン「貴様…何故ここへ来た!」


登場人物紹介

主人公 キム・チュンチュ 後の武烈王
善徳女王の甥、国に忠誠を尽くす。ピダムの主人

ピダム (吉忠→参拝→イチャン→角干→上大等)
チュンチュの部下、チュンチュに忠誠

善徳女王
新羅27代王、チュンチュの叔母、ピダムの野心を疑う。

キム・ユシン
キム・チュンチュの幼馴染。

ヨムジョン(解担→参拝→陽舞→イチャン)
ピダムの部下、キム・ユシンのライバル

Re: 毘曇【7月30日復帰】 ( No.5 )
日時: 2019/08/04 16:52
名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)

第3話 「高句麗の怒り」

【キム・ユシンの屋敷】
キム・ユシン宅に戻ってくるユシン。
キム・ギグァン「父上。おかえりなさいませ。お客様がお部屋に。」
キム・ユシン「客?そうか。部屋へ戻って休んでいいぞ。」
ギグァンは去っていくと、自身の部屋へ向かう。

【キム・ユシンの屋敷・部屋】
そこには下に甲冑を着て、正装したヨムジョンがいた。
ヨムジョン「キム・ユシン殿。久方ぶりですな。」
キム・ユシン「貴様…何故ここへ来た!」
ヨムジョン「ユシン公はチュンチュ公の幼馴染みだとか。チュンチュ公を…」
キム・ユシン「貴様!高句麗の手先になって新羅を裏切ったくせに新羅に再び戻ってくるとは!出て行け!」
ヨムジョン「そう冷たくなされるな。」
キム・ユシン「今度は栄留王にチュンチュを暗殺しろとしでも言われたのか?」
ヨムジョン「ユシン公は勘が鋭いですな。故にもうお察しでしょう。私は既に甲冑を着ており、ユシン公に力で脅しに来た事を。」
キム・ユシン「そなたに私が負けるとでも?」
ヨムジョンは刀を抜いて、ユシンに向ける。
ユシンは刀をヨムジョンから奪い、ヨムジョンに刀を向ける。
キム・ユシン「我らはもう友人関係ではない。それは既に消えた関係だ。もう帰れ。」
ユシンは刀を捨てる。すると、ヨムジョンがその刀を奪おうとした時…ユシンがその刀を足ですくって手に取り、ヨムジョンの目に刺す。
ヨムジョン「貴様!よくも…私の龍眼を…」
目を押さえながら去っていくヨムジョン。

【キム・ユシン宅の帰り】
目を押さえながら歩くヨムジョンの前に現れるピダムはヨムジョンの姿に驚く。
ピダム「だ、大丈夫か?」
ヨムジョン「どなただ?」
ピダム「私の屋敷に参れ。手当てをしてやる。」
ヨムジョン「あなたは吉忠のピダム公では?」
ピダム「そうだ。そんな事より早く屋敷に来い。」
ヨムジョン「キム・チュンチュの場所を?」
ピダム「何故だ?チュンチュ様は現在百済の首都におられる。」
ヨムジョン「百済に?」
ヨムジョンはそこから走って去っていく。
ピダム「何だったのだ?」

【王殿】
善徳女王が国書を書いている。''チュンチュは後に太子となる身です。故にチュンチュの暗殺をやめてください。''と。
キム・チュンチュ「これを高句麗の王に?」
善徳女王「ああ。そなたに頼むぞ。」

【キム・チュンチュの屋敷】
ピダム「何故私に?」
キム・チュンチュ「そなたを信頼しているからだ。」
ピダム「誠ですか。チュンチュ様。」
キム・チュンチュ「ああ。これを高句麗王に渡し、高句麗から無事に帰って来い。」
ピダム「そんなチュンチュ様のご期待に添えるよう高句麗へ渡りに行って参ります。」


Re: 毘曇【7月30日復帰】 ( No.6 )
日時: 2019/08/01 15:48
名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)

>>01-04← 一気見してください
危機にさらされた新羅の運命とは__

>>06-10 ←多分、当分小説関係なしでしょうね。(笑)

Re: 毘曇【7月30日復帰】 ( No.7 )
日時: 2019/08/01 15:47
名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=19960

↑新作「キング〈十五の継承者〉」のURL

Re: 毘曇 ( No.8 )
日時: 2019/08/04 16:54
名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)

第4話 「昇進の出兵」

【高句麗王殿】
栄留王「早く出て行け!顔も見たくない!」
ピダム「新羅の国王は大王殿下は''先に出兵をしたのは高句麗だ。何故それを止めて高句麗は怒るのだ?我らには新羅の民と国を守る義務がある故、怒られる筋合いなどない''と仰られました。」
ヨン・ゲアムン(この者は…大王を恐れていない。これは大王を廃位するのに適する男だ。)
ピダム「大王陛下!どうしますか!我ら三韓が和平を組むか、それとも百済と新羅を敵に回しますか!」
栄留王「誠に百済からは三韓の和平の許可を得られたというか?」
ピダム「はい。百済の義慈太子からは承諾を受けました。三韓の和平は可能です。」
栄留王「よし。では国書の通りチュンチュ暗殺の命は取り下げよう。」
その栄留王の裏にはヨムジョンがいた。
ヨムジョン「ピダム公…何という事だ。。。」

【王殿前】
ピダムの前にヨムジョンがやってくる。
ヨムジョンは跪き、「私を…下にお置きください。」と。
ピダム「そなた、何の真似だ!」
ヨムジョン「あなたこそが私の主君です。あなたからものすごい気が感じられるのです。」
ピダム「そこまで言うなら仕方ないな。」

【新羅朝廷】
善徳女王「ピダム、よくやったな。」
キム・チュンチュ「私は良い部下を持ったと思えます。」
ピダム「ありがたき幸せです。」
善徳女王「そなたに参拝に任命する。」
ピダム「聖恩の限りでございます。」

【朝廷・前】
ヨムジョン「主君。さすがです。私が見込んだ通りでしたな。」
ピダム「ハッハッハ。ヨムジョン。そなたもいつかは宮廷に出仕させてやろう。」
ヨムジョン「主君。私はそのような事は望んでおりません。ただ、主君に仕えられれば十分です。しかし、主君。チュンチュ公とは手をお切りください。」
ピダム「何故チュンチュ様と手を切らねばならぬのだ?」
ヨムジョン「彼は危険な人物ですぞ。」
そこにキム・ユシンがやって来る。
キム・ユシン「ピダム公。よくやったな。」
ピダム「''よくやったな''ですと?私は官位六品の参拝ですぞ。これよりユシン公は私に敬語をお使いください。」
キム・ユシン「そうですな。''参拝様。''」
そこに、後ろからチュンチュがやって来る。
キム・チュンチュ「ピダム公!ユシン公に無礼ではないか!」
チュンチュはピダムを睨みつける。
キム・チュンチュ「ピダム公。参拝の座を手に入れ、一気に態度を変えるとは!けしからん奴だ。そなたとは手を切ることにする。」
ピダム「いいでしょう。チュンチュ公とはもう関わりたくもありません。私は宮廷のしきたりに従うだけです。」
ピダムとヨムジョンは去っていく。
キム・チュンチュ「ピダムがあのような者だったとは…あやつは絶対に許さぬぞ。」
キム・ユシン「ついにあやつが本性を現した様だな。」

【善徳女王の寝室】
ピダム「陛下。私にイチャンの座をお与えに。」
善徳女王「イチャンだと?」
ピダム「私がナンビ城(高句麗・平壌地方の城)を奪還して参ります。」
善徳女王「それが可能なのか?」
ピダム「私の今 手元にいる2万の兵士と辺境にいる8万のうちの2万の兵士をお与えください。」
善徳女王「4万の兵士だけでナンビ城を堕とす事が可能なのか?」
ピダム「はい。私にお任せに。」
それを、外から盗み聞きするキム・ユシン。
キム・ユシン(ピダム…次はイチャンの座に上り、チュンチュ公まで追い越す気か。)

【宮殿・前】
ピダム「私、参拝ピダムは!高句麗のナンビ城を堕として参ります!」
そこに甲冑を着たヨムジョンがやって来る。
ヨムジョン「ピダム公。私も付いていきます。」
ピダム「私は心強いぞ。ヨムジョンよ。」
ヨムジョンは馬に乗る。

【善徳女王の寝室】
キム・チュンチュ「何故ピダムにナンビ城へ出兵を許可したのですか。」
善徳女王「そなたにとってはどちらも嫌な事だろう。 ナンビ城でピダムが敗北すれば高句麗の怒りを買い、新羅に犠牲者が出るだろう。そしてピダムがナンビ城の奪還に成功し、戦功を立てればピダムが昇進するだろう。」
キム・チュンチュ「それなのに…何故…」
善徳女王「私はそなたに高句麗に行ってもらう。」
キム・チュンチュ「どういうことですか?」
善徳女王「そなたが高句麗の栄留王にピダムがナンビ城に出兵している事を伝えにいくのだ。そして、栄留王にピダムを始末してもらい、新羅の犠牲が出ぬように説得するのだ。」
キム・チュンチュ「つまり、高句麗と手を組み、ピダムを始末すると?」
善徳女王「この前、高句麗と問題を起こしたばかりである。慎重に言葉を選ぶのだぞ。」



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