すっぱい葡萄。 | 複雑・ファジー小説

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すっぱい葡萄。: 日時： 2019/08/24 10:44; 名前：ろここぽろす（ID: QpQO3hjP）; 注意。
短編小説です。いくつかの歴代ボツ案の集まりです。(多少アレンジしてます)

主な登場人物。

八田やだ湊みなとあだ名、ミヤ。中1、テニス部。男
眞田さなだ満みちるあだ名、ミッチー。中1、美術部。女
卜部うらべ翔しょうあだ名、先輩、トベ。中3。サッカー部。男
安堂あんどう哉太かなたあだ名、あんちゃん。中1。帰宅部。男
宮野みやの晴矢はるやあだ名、宮野。中3、サッカー部。男
依田よだ茜あかねあだ名。よだっち。中1。水泳部。女
赤羽あかば勇ゆうあだ名。青メガネ。中3。テニス部。男
赤羽あかば日和ひよりあだ名。無し。中1。テニス部。女
秋庭あきば詠歌えいかあだ名。無し。中3。剣道部。男

Re: すっぱい葡萄。 ( No.1 ): 日時： 2019/08/26 15:17; 名前：ろここぽろす（ID: QpQO3hjP）; 20の俺へ。
俺は、そっちでは元気かな？
あんたも覚えてるだろうが、俺は今学級委員を務めてる。
理由はわからない。何となくやってみた。
俺、何でもかんでも手を付けてはすぐ辞めちまう癖なおってっか？
治ってなかったら、多分仕事辞めちまってるよな。

鉛筆を持つ手が止まる。
書くもんがねぇ。
はぁ。
ため息しか出ない。
なんで、こんな課題を出したのか俺にも分からない。
先生は、進級までに出してくれ、
内容は、自由だ。
それしか言わない。
別に俺、未来の俺に伝えたい事なんて無いのに...
「あ"ぁ"ー。」
「考えても無理だ...駄目だ。」
ふと、時計を見る。
「やばっ、時間。」
時刻は投稿30分まえ。
急いで制服に着替える。
「行って来ます。」
返答は当たり前だが、無い。
俺は、歩く。
行きたくも無いのに、通学路を歩いて行く。
俺は、通学路でもあの手紙の内容を考えた。
輪郭をなぞっただけだけど...

続く

Re: すっぱい葡萄。 ( No.2 ): 日時： 2019/08/27 18:57; 名前：ろここぽろす（ID: QpQO3hjP）; 「おはよー。あれ？ミヤ。髪切った？」
「あぁ。切ってみたんだ...どうかな？」
「おう。似合ってるよ！髪型とか気にするタイプなんだな！乙女さんやなぁ〜」
そう言ってあんちゃん(哉太)は肘で突いてくる。
「まぁ、気にする方だよ。」
「何の話してるの？」
「あっ、日和ちゃん！ミヤが髪型変えて、似合ってるか聞いてきたからよ答えてたんだ」
赤羽さんは、へー。と頷き、
「うん！とっても似合ってるよ！」
と言ってくれた。
「あっ、あっ、あー。ありがとうぅ...」
俺は緊張で声が裏返り、更には吃ってしまった。
そんな俺にあんちゃんは小さな声で
「なぁ〜に緊張してんだよ。」
耳元で話す。
「誰だって、緊張するだろ！学年1番の童顔だぜ。」
「緊張何てするか？」
「あんちゃんは、小学校おんなじだったからだろ？」
「まぁなぁー。」
「赤羽さんのお兄さんが羨ましいぜ。」
「ミヤ、でも。日和ちゃんと勇先輩は...何でも無い。」
「おい！気になる！」
「てか、お前ホームルームしないのか？」
「あ"っ。」

続く

Re: すっぱい葡萄。 ( No.3 ): 日時： 2019/09/01 14:02; 名前：ろここぽろす（ID: QpQO3hjP）; 「えー、ホームルームを始めます」
俺は、教卓に手をかけて話し始める
「今日から、夏休み明けです。頑張っていきましょう。」
「えー。今から宿題集めます。」
「ヤッベ、俺終わってない。」
「それなー。」
「俺答え写したw。」
何なんだよ。こいつら何が
答え写した笑。だよ。巫山戯てんのかよ、宿題も真面に出来ねぇ奴なんて今時居るのかよ。
どうしようぅ...
集められないよ。
そんな時だ。
ガン！
机に足をのっける音が響く。
周りは静まる。
10秒。20秒。
秒針だけが進んでゆく。
「お"い！てめーら！」
髪をツーブロックにしている少年は
叫ぶ。
「おい！宿題おわってねぇわ。なんて馬鹿言ってて良いんか！」
「えっと。君誰？何でそんな喧嘩腰なの？そんな怒ること無いんじゃないかなぁ〜とぉ...」
視線が怖い。なんか怖い。唯怖い。
怖いしか言いようがない。
「あ"！おう悪りぃ！自己紹介が未だだったな！俺は、
銀真勝馬(ぎんまかつば)だよろしく」

続く。